西仲 則博 (ニシナカ ノリヒロ)

  • 教職教育部 准教授
Last Updated :2024/04/25

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    生徒が持っている考えを大事にしながら、数学の知識・技能を用いて考え、表現する授業の構築をするための指導法の研究や教材の開発を行っています。

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    生徒が持っている考えを大事にしながら、数学の知識・技能を用いて考え、表現する授業の構築をするための指導法の研究や教材の開発を行っています。

研究分野

  • 人文・社会 / 教科教育学、初等中等教育学

経歴

  • 2021年09月 - 現在  近畿大学教職教育部准教授

研究活動情報

論文

  • 西仲, 則博
    近畿大学教育論叢 = The Research Journal of the Teacher Education Department Kindai University 33 2 17 - 39 近畿大学教職教育部 2022年02月 
    type:Departmental Bulletin Paper
  • 竹村 景生; 舟橋 友香; 江森 英世; 西仲 則博; 吉岡 睦美; 亀井 朋也
    次世代教員養成センター研究紀要 = Bulletin of Teacher Education Center for the Future Generation 7 261 - 269 奈良教育大学次世代教員養成センター 2021年03月 
    本研究は、教育実習や長期インターンの学びを「稽古」の枠組みで捉えようとする。そのために、長期インターン学生(ならびに教育実習生)の授業観察の記録や授業実践の振り返りの記述や反省会での対話にあらわれた、臨床をとらえる視点や臨床を語ることば、すなわち「語り(物語)」の変容に注目する。彼らの「語り」が、指導する教師との長期的な対話の中で「実践知」「暗黙知」に感化され、型の習得に始まり模倣されて学ばれるものと考える。具体的には、2学期の奈良教育大学附属中学校の1年生の授業観察の記録から、彼等のナラティブ変容の意味を、「ブリコラージュBricolage」「ザッピングZapping」の概念を手掛かりに読み解き分析を試みた。
  • 竹村 景生; 舟橋 友香; 江森 英世; 西仲 則博; 山上 成美; 亀井 朋也
    次世代教員養成センター研究紀要 = Bulletin of Teacher Education Center for the Future Generation 6 173 - 179 奈良教育大学次世代教員養成センター 2020年03月 
    数学教師は、「どのように(学ばせるのか)」と「なぜ(学ぶのか)」の「問い」を往還しながら二重性を合わせ持ち日々教壇に立っている。この二重性を一人の教師の中で統合するのが、「語り(物語)」であると考える。そして、その二重性を生きる教師の「授業」の語りを子ども達は聴き、学んでいる。教員養成の課題もまた、その二重性の間に生じた授業観の葛藤にあると考える。本研究は、教育実習や長期インターン学生の指導に表れた、彼らの「語り(物語)」の生成と変容に注目する。この「語り(物語)」の構造は、彼らが「稽古」として、指導する教師との長期的な対話の中で感化され、型の習得に始まり模倣されて学ばれるものである。本稿では、メネラウスの定理を題材とした授業から、教員養成としての「稽古」の意味を、彼等のナラティブに読み解き分析する。
  • 西仲 則博; 吉川 厚; 高橋 聡
    日本科学教育学会年会論文集 44 0 69 - 72 一般社団法人 日本科学教育学会 2020年 

    本研究の目的は,小学校のデータ活用領域における,教師からの課題提示についての特徴を明らかにするところにある.研究対象としたのは,算数の研修において,協働的な問題解決型マンガ教師用教材を用いた時のワークシートの結果である.ワークシートは,マンガ教材に掲載している若手教師が行った課題提示に対して,生徒が反応した場面にフォーカスし.そのような行動が起こった原因と自分なりの解決法を聞いた.その結果,知識活用や生徒の活動を誘導する指導についての評価が多く,知識活用や生徒の活動を誘導することで,1つの解答に導こうとする傾向が強く,児童の円滑な問題解決に重きを置いている傾向があることを得た.

  • 西仲 則博
    近畿大学教育論叢 31 2 43 - 58 近畿大学教職教育部 2020年 [査読有り]
  • 西仲 則博; 吉川 厚; 高橋 聡
    日本科学教育学会年会論文集 43 0 143 - 146 一般社団法人 日本科学教育学会 2019年 

    本研究は,開発した協働的な統計的問題解決型マンガ教師用教材を用いて,効果的な研修を行うための基礎的な研究である高橋他2018で指摘された「生徒の統計的問題解決過程については反応が多くなかった」事に対して教材の問いを変更することにより,学生の気づきの数に差があるかどうかを調べたものであるその結果,班学習での反応において統計的に有意な結果を得られた

  • 西仲 則博
    近畿大学教育論叢 31 1 67 - 81 近畿大学教職教育部 2019年 [査読有り]
  • 西仲 則博
    近畿大学教育論叢 30 2 85 - 97 近畿大学教職教育部 2019年
  • 西仲 則博
    近畿大学教育論叢 29 3 51 - 71 近畿大学教職教育部 2018年
  • 西仲 則博
    近畿大学教育論叢 30 1 33 - 47 近畿大学教職教育部 2018年
  • 西仲 則博
    近畿大学教育論叢 29 2 71 - 88 近畿大学教職教育部 2017年
  • 花木 良; 西仲 則博; 伊藤 直治
    次世代教員養成センター研究紀要 = Bulletin of Teacher Education Center for the Future Generation 1 351 - 354 奈良教育大学次世代教員養成センター 2015年03月 
    近年、ブロードバンドの普及により、大容量のデータ通信が可能になっている。それを生かした授業として「反転授業」が提案されている。「反転授業」では、家で授業の動画を事前に視聴し、応用問題等を学校で行うという授業形態である。これにより、理解が深まったり、問題演習を家で行い授業中に学生に発表させることから問題解決能力が高まったり説明する力がついたりすることが期待される。本研究では、大学2年生の数学教育専修必修授業「図形と位相」において反転授業を行った結果を述べる。
  • 西仲 則博; 花木 良; 舟橋 友香
    次世代教員養成センター研究紀要 = Bulletin of Teacher Education Center for the Future Generation 1 311 - 316 奈良教育大学次世代教員養成センター 2015年03月
  • 竹村 景生; 西仲 則博; 吉岡 睦美; シゲマツ ケイイチ; タニグチ ヨシアキ; 竹村 景生; 西仲 則博; 吉岡 睦美; 重松 敬一; 谷口 義昭; TAKEMURA Kageki; NISHINAKA Norihiro; YOSHIOKA Mutsumi; SHIGEMATSU Keiichi; TANIGUCHI Yoshiaki
    教育実践開発研究センター研究紀要 = Bulletin of Center for Educational Research and Development 22 187 - 192 奈良教育大学教育実践開発研究センター 2013年03月 
    持続可能な開発をすることは、地球温暖化が進む中、世界的に喫緊の課題である。このような未来へ向けた取り組みに必要な力や考え方を人々が学び育むことが、ESDである。その持続可能な社会を築くための教育・学習活動では、多面的なものの見方やコミュニケーション能力などの「育みたい力」、参加型学習や合意形成などの「学習手法」、そして共生や人間の尊厳といった「価値観」などを大事にしていくことが指摘されている。このような今日的な課題に対して、ESDと数学科の相補的な観点で研究を行った。今回は、数学科で行うESDの取り組みの基礎的な研究について論じ、新しい授業の枠組みと、そのフィールドとしての消費行動に着目した実践について提案する。
  • 西仲 則博; 吉川 厚
    科学教育研究 35 2 153 - 166 一般社団法人日本科学教育学会 2011年06月 
    The purpose of this study is to develop statistics lessons in junior high school into a more effective practice. However, it is difficult to develop junior high school students who can use statistical data sufficiently. Therefore we propose a new design for developing statistical thinking in the junior high school classroom. This involves the following: 1) We prepared statistical materials that can be interpreted variously, 2) we administered questions to extract naive concepts concerning statistical data, and 3) we presented several tasks which had embedded students' statistical criteria. As a result, students were able to judge different result using different statistical values, although they used the same statistical materials. This study shows that the new design can develop junior high school students' statistical thinking.
  • 大室 敦志; 西仲 則博; 竹村 景生; 大室 敦志; 西仲 則博; 竹村 景生; OMURO Atsushi; NISHINAKA Norihiro; TAKEMURA Kageki
    教育実践総合センター研究紀要 20 301 - 305 奈良教育大学教育学部附属教育実践総合センター 2011年03月 
    平成20年に告示された新学習指導要領において、中学校数学では、ICT機器を適切に活用し、学習の効果を高めるようにしていくことが、より一層求められている。ところが、普段の授業においては、それほどICT活用は進んでいないように思われる。その理由として、準備時間がかかることが挙げられている。そこで、準備時間を多く必要としない方法で、ICT機器を活用した授業を、「比例のグラフ」の単元で計画し、実践を行った。既存のプレゼンテーションソフトと関数グラフソフト「GRAPES」を組み合わせることで、短時間で教材を作成することができ、また、生徒にとっても、視覚的にわかりやすい授業を行うことができた。
  • 西仲 則博; 重松 敬一; 大室 敦志; タケムラ カゲキ; ヨシオカ ムツミ; 西仲 則博; 重松 敬一; 大室 敦志; 竹村 景生; 吉岡 睦美; NISHINAKA Norihiro; SHIGEMATSU Keiichi; OMURO Atsushi; TAKEMURA Kageki; YOSHIOKA Mutsumi
    教育実践総合センター研究紀要 20 233 - 238 奈良教育大学教育実践総合センター 2011年03月 
    本研究は、教諭や講師として初めて教壇に立つ新任教員に対して、大学の教員や教育実習に携わっている附属学校の教諭が、それぞれの専門的な立場から、教科指導のサポートを実施する体制を築き、その実践を行うことで、新任教員の職能成長を図るとともに、そのシステムを検討することにある。特に、新任教員が行う普段の授業を通しての実践的な指導能力の向上について研究を行った。 新任教員はBlogを用いて教科指導上の悩みを打ち明け、サポーターが、新任教員の自律的な職能成長をとげることを念頭に置きながら、示唆を与えた。その結果、終期では、Blogに書かれた省察の内容が初期の段階より質的に変化することを確認した。

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2023年04月 -2027年03月 
    代表者 : 西仲 則博; 吉川 厚; 高橋 聡; 竹村 景生; 佐竹 靖
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2019年04月 -2022年03月 
    代表者 : 西仲 則博; 吉川 厚; 高橋 聡; 竹村 景生
     
    本研究では、確率判断についての教員用教材の開発が大きな目的である。そこで、今年度は、大きくわけて4つの教材を作成した。1つは、2022年度から高等学校で実施される学習指導要領で、数学Ⅰの内容として新らたに導入される「仮説検定の考え方」についてのケーススタディ型のシナリオ型教材である。これは、3パターン作成した。1つのパターンについては、2020年の日本数学教育学会春季研究大会で紙上発表されたものである。他のパターンについては、数学Aでの確率履修を前提したもの、中学校3年生での標本調査の内容を基にした批判的思考を促す教材である。HPで公開する。2つ目は、コンセプトカートゥンの考え方を用いたケーススタディ型の漫画教材である。1つの問題に対して、4パターンの説明を行う教材である。3つ目は、授業の場面として、教師からの発問・説明場面、それに対する生徒の反応場面、生徒の発表場面、発表に対する教師の説明場面を抽出し、これを漫画化した。場面ごとに、吹き出しを作り、その吹き出しに自由に記入し、授業を構成する教材である。こちらは、大学生を対象に実験を行い、データ解析を行った。確率の授業場面という指定であったが、学生のミスコンセプションが表出することが確認できている。5つ目は、「2枚のコイントス」についてのシナリオ教師教材である。これは、実際に行われた授業を基にして開発したシナリオ教材で、数学教員を目指す大学生を対象に実験を行い、その結果、教師の行動について67.9%の学生が間違っていると指摘できたことを、科学教育学会年会で発表した。 中学校2年、3年生の生徒の確率理解についての実態調査を行った。問題構造が同じであるが、日常的な表現と数学的な表現の差で、回答が変わるかを調査を行っている。こちらの解析も進めている段階である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2016年04月 -2019年03月 
    代表者 : 西仲 則博; 吉川 厚; 折田 明子; 竹村 景生; 高橋 聡
     
    初等・中等教育における統計教育での、「知識活用型授業での評価」と「教師教育用教材の作成とその評価」を行うことが目的である。「知識活用型授業での評価」では、生徒の協働的な統計的問題解決、特に2群比較判断での「知識の活用」がどのように為されているかを視覚化するために、カード型知識活用ツールとワークシート型知識活用ツールを開発した。これのツールの結果から、生徒は、代表値を全て求め、値の大小を基に比較を行い、それらの多数決で決めるという代表値多数決判断を捉えた。「教師教育用教材の作成とその評価」では、前述の知見を組み入れた教師教育用の教を開発し、実践と効果の測定を行い、教育的効果があることを示せた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 奨励研究
    研究期間 : 2011年 -2011年 
    代表者 : 西仲 則博
     
    本研究では、ESDで育成する能力の観点として、(1)多面的、総合的なものの見方を育てる。(2)情報を収集、分析し、表現してコミュニケーションをとることができる力を育てる。(3)情報を鵜呑みにするのではく、客観的に思考し、分析・整理して、精査する思考である代替案の思考力(クリティカルシンキング)の3点と規定した。その上で、持続可能な世界を作っていくのには、「資料を基にして判断する」が求められていると考え、資料の活用領域で、「データの扱い方」、「標本調査・確率」と「情報の選択」の3つの教材を開発した。「データの扱い方」では、目的を持ってデータを集めたり、データの扱い方を気をつけたり、データをクリーニングすることやデータをクリティカルに見ることに焦点化した授業を行った。「標本調査・確率」の課題では、「2社の電池の問題」を拡張して、生徒が確率を用いて判断する課題として授業を行った。この授業では、2種類の電池の寿命をそれぞれの班で調査(標本調査)を行いその結果を基に、課題について確率的判断に基づく考察を行う授業を行った。全体課題の枠を提示して議論する場面、複数の個別課題をグループ毎に提示して個別課題の解き方を振り返る場面、という2つの場面を持つ授業設計の方法を用いた授業である。その結果、生徒たちは、電池の組合わせを考えて、基準を自ら決め、それに基づいた確率を求め、判断を行うことができた。「情報の選択」の授業は、「ハンドボール投げ」に関するデータを縮約したものや、男女別の経年変化を示したグラフ等を8枚用意する。この8枚は、それぞれの属性を全て記載するのではなく、ある程度属性を隠したものである。授業の構成としては、「課題の提示」を行い、全体でその課題についての意見を出し合う。次に班ごとに異なった資料(8枚の内の1枚)を渡して、その資料を基にして班としての解決を行い、それを発表する。他の班の発表を聞く中で、同じ課題であるが、資料が違うことでその判断が違うことを知る。次に、各班に残っている資料全てを配布して、同じ課題を再度検討して、その判断とその理由を発表しあう授業を行った。3つの授業とも、生徒は資料に対してバイアスを持ってあたっていることを実感し、それに気付かせ、資料をクリティカルに観ることを習得し、それを活かした活動を行うことができた。中学校の統計教育にESDの観点を導入することにより、新しい授業を創造することができた。今後、研究を継続し、発表を続ける。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2009年 -2011年 
    代表者 : 松元 新一郎; 熊倉 啓之; 久保 良宏; 青木 浩幸; 五十畑 直; 川上 貴; 塩澤 友樹; 田中 義久; 西仲 則博; 原 久太郎; 細矢 和博; 松島 充; 吉岡 睦美
     
    初等・中等教育における統計的思考力の伸長を重視した統計教育を実現することを目的として,統計ソフトウエアの開発と教材開発・文献分析・実態調査・実験授業に基づいて,教師の統計に対する素養・指導等の実態,諸外国の統計指導の実態,子どもの統計的思考力に関する特徴を明らかにした。これらを通して,初等・中等教育における統計教育の改善に寄与することができた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 奨励研究
    研究期間 : 2009年 -2009年 
    代表者 : 西仲 則博
     
    本研究を遂行する上で次の3点を基本に考え、研究を行った。 (1)環境データ、社会統計データを積極的に数学教材として取り入れる。 (2)観察・実験やレポート作成、論述などを行う授業を行い、言葉や式、図、表、グラフ等を用いて論理的に考えたり、表現したり、説明したりする力の育成を重視。 (3)ICTを活用して、生徒の表現力・説明力をつける。 研究の結果、次のような教材開発を行い、その成果を発表した。次の教材は全て上記(1)~(3)に準じている。 1.教材開発「きまぐれな2つのサイコロの目の和」 2つのサイコロの目の和を実験を通して、生徒自らが収集したデータを基に議論する。その学習の中でデータの収集、整理について、疑問を持ち、信頼ができるかどうかまで、クリティカルに捉える大切さを学ぶことができた。 2.教材開発「2人のバスケットボール選手から選ぶ」 本教材は、シュートの成績の代表値が同じ2人のバスケットボールの選手から、1人の選手を選ぶという文脈である。散らばり(分散)に注目して考えることの大切さと、生徒がヒストグラムの重要性を再認識できる課題である。四分位数・四分位範囲、箱ひげ図の導入問題としても活用できる問題である。 3.教材開発「2つの充電池について」 本教材は、同じ代表値やグラフを用いて、4つの違う文脈でそれらを考えるとき、結論が異なることを示した教材である。この教材は、統計を用いて判断するとき、文脈から「統計の何を見るか」、与えられた課題を分析して、何を判断の根拠とすればよいのか、自分で考える事の重要性を生徒が認識できるものである。 4.教材開発「自作Excelシート中1統計グラフ」・「自作Excelシート標本調査」 2つのエクセルシートは中学校の資料の活用分野で使用するために作成したものである。データを入力することで、度数分布表の作成、代表値(最大、最小値、範囲、平均値、中央値、最頻値)の計算、ヒストグラムや折れ線グラフの作成を自動でできるものである。また、比較、シミュレーションが容易に行え、生徒の操作性も良い。

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