西仲 則博 (ニシナカ ノリヒロ)
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本研究の目的は,小学校のデータ活用領域における,教師からの課題提示についての特徴を明らかにするところにある.研究対象としたのは,算数の研修において,協働的な問題解決型マンガ教師用教材を用いた時のワークシートの結果である.ワークシートは,マンガ教材に掲載している若手教師が行った課題提示に対して,生徒が反応した場面にフォーカスし.そのような行動が起こった原因と自分なりの解決法を聞いた.その結果,知識活用や生徒の活動を誘導する指導についての評価が多く,知識活用や生徒の活動を誘導することで,1つの解答に導こうとする傾向が強く,児童の円滑な問題解決に重きを置いている傾向があることを得た.
本研究は,開発した協働的な統計的問題解決型マンガ教師用教材を用いて,効果的な研修を行うための基礎的な研究である高橋他2018で指摘された「生徒の統計的問題解決過程については反応が多くなかった」事に対して教材の問いを変更することにより,学生の気づきの数に差があるかどうかを調べたものであるその結果,班学習での反応において統計的に有意な結果を得られた