鈴木 光祐(スズキ コウスケ)
総合社会学部 総合社会学科 社会・マスメディア系専攻 | 准教授 |
Last Updated :2024/09/14
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東南アジアの環境問題について研究しています。近年は国境を超える資源の移動について考察しています。
■研究者基本情報
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研究キーワード
- マングローブ 文化人類学 アート ベトナム 地域研究 東南アジア
現在の研究分野(キーワード)
東南アジアの環境問題について研究しています。近年は国境を超える資源の移動について考察しています。
■経歴
経歴
■研究活動情報
論文
- 渡部哲史; 荒谷邦雄; 有本寛; 市川香; 上原克人; 内海信幸; 大田省一; 鹿野雄一; 木村匡臣; 鈴木伸二; 塚田和也; 藤岡悠一郎; 永井信流域圏学会誌 10 2 41 - 57 2023年09月 [査読有り]
- トンキンの日本人娼館ートンキン理事長官府第九号機密書簡をめぐってー鈴木伸二民俗文化 33 191 - 215 2021年12月 [査読有り]
- 遺され村の美術展ーインタビューを中心にー鈴木伸二民俗文化 32 121 - 188 2020年10月
- 中世の開発フロンティア・葛川の民族誌鈴木伸二民俗文化 30 73 - 143 2018年10月
- マングローブ湿地のシンプリフィケーション鈴木伸二総社る 4 1 27 - 46 2015年09月
- 土地利用とガバナンス:ベトナム・カマウ省のマングローブ湿地の事例から鈴木伸二渾沌 12 112 - 133 2015年03月
- Dilemma of Local Commons Considered from the Viewpoint of Asymmetric Information: A Case Study in Vietnam鈴木伸二Proceedings of the Fourth Afrasian International Symposium Afrasian centre for peace and development studies, Ryukoku University 2009年
- Illegal Logging in Southeast Asia鈴木伸二Working Paper Series 53 Afrasian Centre for Peace and Development Studies 2009年
- 森林の違法伐採が地球を蝕む鈴木伸二外交フォーラム(10月号) 57 - 59 2008年09月
- The Increasing Enclosure of Mangrove Wetlands: Towards Resource Management in Frontier Areas鈴木伸二AFRASIA Working Paper 36 2008年06月
- 鈴木伸二民俗文化 19 305 - 342 近畿大学民俗学研究所 2007年03月
- なぜマングローブ林は再生したのか?-カマウ省ゴックヒエン県の湿地利用制度とインセンティブ鈴木伸二東南アジア研究 43 3 238 - 273 京都大学東南アジア研究所 2005年12月
MISC
書籍等出版物
- 現代ベトナムを知るための63章【第3版】鈴木伸二 (担当:分担執筆範囲:15章 人と海の関わりー海からみたベトナムの歴史)明石書店 2024年04月
- 生態資源 モノ・場・ヒトを生かす世界鈴木伸二 (担当:分担執筆範囲:第5章 森林消失の比較政治学ー熱帯アジアの違法伐採と森林の未来)昭和堂 2018年05月
- 紛争解決、グローバル化・地域・文化, 開発フロンティアにおける資源管理とコンフリクト鈴木伸二; 龍谷大学経済学部 (担当:分担執筆範囲:)ミネルヴァ書房 2010年
- 国境を越えた村おこし-日本と東南アジアをつなぐ鈴木伸二; 龍谷大学社会学部 (担当:分担執筆範囲:失敗もあれば、成功もあるさ-ベトナムのマングローブ・プロジェクトから考えたこと)NTT出版 2007年09月
- 東南アジアのエビ養殖と貿易, ベトナム国のエビ養殖と流通鈴木伸二 (担当:分担執筆範囲:)成山堂書店 2003年12月
講演・口頭発表等
- 恩情が生み出した森林破壊 負債論を手がかりに [通常講演]鈴木伸二日本文化人類学会第58回研究大会 2024年06月 口頭発表(一般)
- 鈴木伸二生き物文化誌学会第88回例会 2023年12月 口頭発表(招待・特別)
- Mangroves in History: The Gates of Parallel World in Vietnam [招待講演]Shinji SUZUKIJSSEAS & NIHU-MAPS Joint Conference, Southeast Asia as Critical Crossroads: Dialogues with Anthony Reid 2023年07月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- 怪物の森と共に:ベトナム、マングローブ湿地の景観誌鈴木伸二第57回文化人類学会研究大会 2023年06月 口頭発表(一般)
- マングローブ、科学、共産党―1930年代のバクリウ省、マングローブ保留林から [通常講演]鈴木伸二東南アジア学会第104回研究大会 2022年12月 口頭発表(一般)
- アートにおける関係性、作家としての民族誌家 [招待講演]鈴木伸二白山人類学研究会 2020年12月 口頭発表(招待・特別)
- Anthropological Art Project 「アートの人類学」から「アートと人類学」への試み [通常講演]鈴木伸二日本文化人類学会第52回研究大会 2018年06月 口頭発表(一般)
- 開発フロンティアとしてのマングローブ湿地 [招待講演]鈴木伸二”水惑星”地球の歴史と未来 水から考えるアジア 2018年02月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
Works_作品等
- 「人新世」和田直樹×アープ 展芸術活動 鈴木伸二; An; hropological Art Projec 2020年10月 -2020年10月
- An Ethnographic Photo and Art Object Exhibit; At The Department of Anthropology, The University of ChicagoThe Department of Anthropology, The University of Chicago 芸術活動 鈴木伸二 2019年05月 -2019年05月
- 「古代がつくられるとき」於:京都陶磁器会館芸術活動 鈴木伸二; An; hropological Art Project 2019年01月 -2019年01月
- グループ展「コンクリート・二・モルⅢ」於:ギャラリー北野坂芸術活動 鈴木伸二; Anthropological Art Project 2017年12月 -2017年12月
- 美術展「遺され村の美術展」於:滋賀県大津市葛川細川町芸術活動 鈴木伸二; Anthropological Art Project 2017年04月 -2017年06月
- 二人展「ハジマル」於:ギャラリー北野坂ギャラリー北野坂 芸術活動 鈴木伸二 2015年05月 -2015年05月
- グループ展「コンクリート・二・モルⅡ」於:ギャラリー北野坂芸術活動 鈴木伸二; Anthropological Art Project 2014年12月 -2014年12月
共同研究・競争的資金等の研究課題
- 日本学術振興会:科学研究費助成事業研究期間 : 2023年04月 -2028年03月代表者 : 鬼丸 武士; 工藤 晶人; 岡田 友和; 芹澤 隆道; 吉田 信; 白石 隆; 大田 省一; 鈴木 英明; 堀内 隆行; 江頭 進; 巽 由樹子; 松枝 佳奈; 長田 紀之; 鈴木 伸二
- 日本学術振興会:科学研究費助成事業 学術変革領域研究(A)研究期間 : 2021年09月 -2026年03月代表者 : 荒谷 邦雄; 百村 帝彦; 楠見 淳子; 細谷 忠嗣; 土屋 慶丞; 舘 卓司; 佐藤 廉也; 三田 敏治; 松尾 和典; 加藤 ゆき恵; 貞國 利夫; 片山 昇; 鬼倉 徳雄; 菅 浩伸; 林 博徳; 栗田 喜久; 鹿野 雄一; 乾 隆帝; 野本 和宏; 鈴木 伸二
- 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)研究期間 : 2020年04月 -2023年03月代表者 : 鬼丸 武士; 岡田 友和; 吉田 信; 鈴木 英明; 堀内 隆行; 長田 紀之; 鈴木 伸二本研究は、19世紀末から20世紀初頭のアジア、アフリカ地域の植民地において、治安秩序維持と公衆衛生上の、反植民地運動の活動家や感染症を引き起こす病原体といった「不可視」の脅威に対して、予防を目的とした監視がどのようにおこなわれていたのかを、植民地域内での予防と監視の実態の解明と、境界を越えて移動するヒトに対する予防と監視のネットワークの解明の二つの側面から明らかにすることを目的としている。 この目的を達成するために、本研究は(1)先行研究のサーベイと分析、(2)各国公文書館での史資料調査、(3)収集した史資料やデータの整理と分析、(4)国内定例研究会や 国際ワークショップでの調査・分析結果の共有と検討、(5)研究成果の公開と発信、の5つのプロセスで遂行する。 本年度は関連する先行研究の収集と分析、個々の研究参加者が所蔵する資料の内、本研究に関連する資料の洗い出しと分析を中心に研究を実施した。その成果としては、アジアを中心とした植民地における公衆衛生や医療の展開については研究蓄積があるものの、監視に注目した研究はほとんど見られないこと、警察については先行研究がそもそも少なく、資料についても利用できるものに限界があること、移動するヒトへの予防と監視のネットワークについては、現状ではほとんど研究が行われていないに等しいことなどが明らかになった。この成果は2021年3月に大阪で開催した研究会で共有した。また今後も新型コロナ・ウィルスによるパンデミックが継続することを鑑み、日本国内を対象にした研究をおこなうことについても検討し、実際に小樽や横浜、長崎でのサーベイランス活動に関する予備調査をおこなった。
- 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(B)研究期間 : 2017年04月 -2020年03月代表者 : 鬼丸 武士; 岡田 友和; 工藤 晶人; 吉田 信; 山尾 大; 鈴木 英明; 高木 佑輔; 岡本 正明; 堀内 隆行; 長田 紀之; 鈴木 伸二本研究は、19世紀末から20世紀初頭の時期を対象に、東南アジア、アフリカ、中東地域の植民地国家を、収集していた情報の種類とその優先順位、そして収集された情報をいかに活用していたのかなどに焦点を当てて比較し、各植民地国家がどのような特徴を持ち、その特徴は何に起因するのかを明らかにすることを目的とした。得られた主な成果としては、対象とした時期に植民地国家による情報収集活動が、特に治安秩序維持と公衆衛生の分野において、移動するヒトの監視や管理、感染症の監視や管理のために活発化すること、その背景として革命や感染症のパンデミックを「予防」しようとしていたことなどがある。
- アジア海域からユーラシア内陸部にかけての生態資源の擾乱と保全をめぐる地域動態比較科学研究費助成事業(基盤研究A:分担)研究期間 : 2016年 -2019年代表者 : 山田勇
- ユーラシア大陸辺境域とアジア海域の生態資源をめぐるエコポリティクスの地域間比較科学研究費助成事業(基盤研究A:分担)研究期間 : 2011年 -2014年代表者 : 山田勇
- 日本学術振興会:科学研究費助成事業(基盤研究A:分担)研究期間 : 2007年 -2010年代表者 : 山田勇本課題の目的は、稀少資源の枯渇、稀少資源を利用する伝統的な技術体系の状況とその変遷を把握し、生態資源の新しい保全の方策とその概念化を試みることにある。4年間の調査結果の詳細は「4.研究成果」を参照されたい。全体的に言えることは、世界各地で稀少資源の減少と劣化は進行し、それに伴って稀少資源を利用する伝統的な技術体系も急激に失われており、これらには国際的な経済バランスや政治構造が大きく関わっているということである。また、生態資源の新しい保全策としては、「法的制度を伴った生態的力関係」を意味する「エコポリティクス」という新しい概念が打ち立てられた。
- 日本学術振興会:科学研究費助成事業(基盤研究A:分担)研究期間 : 2007年 -2010年代表者 : アビナレス・パトリシオ冷戦終結後のグローバル化の進展で、国境を越える人・モノ・カネ・情報などの流れが劇的に増加し、その負の側面である、越境犯罪や違法移民、環境問題、感染症などの諸問題が、地域や国家、社会の安定と安全を脅かしているという認識から、これらの問題を安全保障の対象とする「非伝統的安全保障」という概念が生まれた。本研究が対象とした東南アジア地域は、こうした「越境する脅威」への対処能力が十分でない国もいまだに存在し、何らかの対策が急がれている。本研究では東南アジアにおける「非伝統的安全保障」問題について、越境犯罪や人身売買、感染症、違法伐採などを事例として研究をおこなった。その結果、「越境する脅威」を「安全保障化」することにより、問題解決のために国家の対処能力の向上や地域協力の重要性が認識されるようになり、それまで脆弱な立場に置かれていた人々の安全が守られるようになる可能性がある一方で、過度に「安全保障化」されることで、逆に人権侵害や環境破壊などが進展する危険性があること、さらに「非伝統的安全保障」という言説を巧みに利用して、自己の権益を拡大しようとする集団がいることなどが明らかになった。
- 生徒も先生もいなくなった学校が教えるものー都市部における学校の統廃合問題を、地域住民の視点から考えるための参加型映像制作プロジェクトトヨタ財団:研究期間 : 2008年 -2009年代表者 : 鈴木伸二
- 日本学術振興会:科学研究費助成事業(若手研究B)研究期間 : 2006年 -2007年代表者 : 鈴木伸二本年度は、スイス国内におけるスイス輸入促進プログラム(SIPPO)の活動について以下の調査・研究を行った。なおスイスではディレクターのマーカス・スターン氏にインタビューを行った。 (1) SIPPOのプログラムは、大きく2つに大別できる。一つは、スイスの中小企業が海外で事業を行う時のサポートや情報提供である。もう一つは、スイスの中小企業と取引を希望する外国企業を仲介することにある。本研究のトピックである水産物では、SIPPOが開発途上国の情報収集に当たり、現地企業を選別してスイス企業に紹介する業務が主なものとなっていた。ただ、SIPPOの特徴は、スイスやEUに食品を輸出するために必要なHACCPやIFS、EurepGapなどの認証を輸出企業が取得できるよう生産システムの向上を促すプログラムを推進していた。また、食品原料の生産において、持続的な資源の利用や貧困削減を柱とするプログラムを独自に開発していた。 (2) 制度的側面では、SIPPOが日本の特殊法人に相当するスイス経済省の外郭団体であることが判明した。ただ、本省からの出向などはなく、SIPPOのプロパーで運営が行われていた。運営費の10%は国の一般会計より支出されていた。 以上のように、SIPPOは輸入に関する特殊法人であるが、生産国の持続的資源利用や貧困削減を主題としたプログラムを実施していた。これは、一種のフェアトレードと言えるが、本調査において問題点も浮かび上がった。それは、一旦プロジェクトが開始されると、企業間の取引が優先されるため、生産現場(とりわけ地域社会)とSIPPOの直接的な関係が希薄になることであった。こうした問題を解決するためには、今後、NGOなどとの共同プログラムを企画する必要があるだろう。