上田 貴子 (ウエダ タカコ)

  • 文芸学部 文化・歴史学科 教授/主任
Last Updated :2024/04/19

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    近代の東北アジアにおける人の移動と、それにともなう都市社会の形成に関心をもっています。瀋陽・哈爾濱などの旧満洲地域の都市を扱ってきました。

研究者情報

学位

  • 学術博士(2003年03月 大阪外国語大学)

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研究キーワード

  • 都市史   商会   移住   中国東北   東北アジア   

現在の研究分野(キーワード)

    近代の東北アジアにおける人の移動と、それにともなう都市社会の形成に関心をもっています。瀋陽・哈爾濱などの旧満洲地域の都市を扱ってきました。

研究分野

  • 人文・社会 / 経済史
  • 人文・社会 / アジア史、アフリカ史

経歴

  • 2019年04月 - 現在  近畿大学文芸学部教授
  • 2009年04月 - 2019年03月  近畿大学文芸学部准教授
  • 2005年04月 - 2009年03月  近畿大学文芸学部講師
  • 2003年04月 - 2005年03月  日本学術振興会特別研究員(PD)

学歴

  •         - 2003年   大阪外国語大学
  •         - 1996年   大阪市立大学   文学研究科   東洋史
  •         - 1993年   大阪市立大学   文学部   史学・地理

所属学協会

  • 社会経済史学会   日本オーラル・ヒストリー学会   日本華僑華人学会   日本現代中国学会   

研究活動情報

論文

  • 上田 貴子
    孫文研究 54 17 - 36 孫文研究会 2014年06月 [招待有り]
  • 上田 貴子
    中国研究月報 65 2 29 - 41 一般社団法人中国研究所 2011年02月 [招待有り]
     
    1860年の北京条約以降,ロシアによるウラジオストク建設,中国の北方三港の開港,日本の開港によって中国人,日本人が極東ロシアへ出稼ぎに出るようになった。さらにハルビン市の建設によって,中国人も日本人もロシア人の動きに伴って,ハルビンに活動の場を広げた。ロシア人支配下において中国人移民と日本人移民には類似点がみられたが,ロシア勢力の後退のなかでハルビンにおける両者の立場は変化した。中国人移民は華僑ともいうべき立場から居住民としての実質を整えたのに対し,日本人移民はあくまで居留民の立場にあった。本稿では中国人移民と日本人移民とを比較することによって,東北アジアにおける華僑について考察する。
  • 上田 貴子
    『現代中国研究』 18 77 - 81 中国現代史研究会 2006年03月 [招待有り]
  • 上田 貴子
    大阪外国語大学言語社会学会『EXORIENTE』 5 5 209 - 239 大阪外国語大学言語社会学会 2001年09月 [査読有り]
     
    1898年にロシアによって建設されたハルビン市はロシア人中心の自治が行われていたが、1926年中国人市民によって市政権回収運動が行われ、中国人市民が主導権を獲得した。この運動の中心となった中国人有力者はウラジオストクでの商業経験やロシア語教育を受けるなどロシア人中心の自治に参画する資格を得て、議会での発言や議会ボイコットを通じて市政権回収を可能とした。
  • 上田 貴子
    日本現代中国学会『現代中国』 75 103 - 119 日本現代中国学会 2001年 [査読有り]

書籍

  • 陳, 来幸編 (担当:分担執筆範囲:第四章 戦後大阪神戸における山東幇の生存戦略――山東系中華料理店のビジネスモデルを中心に)風響社 2023年03月 ISBN: 9784894893382 474p pp.113-135
  • 小浜, 正子; 板橋, 暁子 (担当:分担執筆範囲:コラム4「塞外の都市奉天にとっての女性―上海女性のとある軌跡を手がかりに」)京都大学学術出版会 2022年02月 ISBN: 9784814003884 iv, 396p
  • 張, 連興 (担当:分担執筆範囲:试论张氏政权下的城市开发与京奉铁路的作用)辽宁人民出版社 2021年06月 ISBN: 9787205101947 4, 3, 393p
  • 多様性を読み解くために
    エスニック・マイノリティ研究会 (担当:分担執筆範囲:第14章「教科書を越えて:世界の中の日本の叙述を手がかりに」)東京外国語大学 海外事情研究所 2020年11月 ISBN: 9784909866028
  • 飯島, 渉 (担当:分担執筆範囲:第9章「中国近現代史を大学で教えるということ」)研文出版 2020年09月 ISBN: 9784876364558 210p
  • 奉天の近代―移民社会における商会・企業・善堂
    上田 貴子 (担当:単著範囲:)京都大学学術出版会 2018年02月 ISBN: 9784814001354 367 
    中国東北地域一の人口を誇る奉天(現在の瀋陽)は清代には陪都として、中華民国期には張作霖・張学良政権の拠点として政治・経済の中心であった。清朝政府による新政が行われ南満洲鉄道株式会社が創業した1906年以降、張作霖時代の繁栄を経て、人口は約18万人(1906年)から約62万人(1930年)に増加し、万里の長城外の辺境都市が急激に近代都市化した。この間の行政改革、都市開発、人口増加による奉天中国人地域社会の変容を分析した。
  • 帝国以後の人の移動―ポストコロニアリズムとグローバリズムの交差点
    蘭信三編著 (担当:共著範囲:序説Ⅱ 中華帝国の溶解と日本帝国の勃興pp.46-55)勉誠出版 2013年12月
  • 満洲の中のロシア―境界の流動性と人的ネットワーク
    生田美智子編著 (担当:共著範囲:第5章 哈爾濱における市政回収運動pp.121-150)成文社 2012年04月 
    1898年にロシアによって建設されたハルビン市はロシア人中心の自治が行われていたが、1926年中国人市民によって市政権回収運動が行われ、中国人市民が主導権を獲得した。この運動の中心となった中国人有力者はウラジオストクでの商業経験やロシア語教育を受けるなどロシア人中心の自治に参画する資格を得て、議会での発言や議会ボイコットを通じて市政権回収を可能とした。
  • 満洲の成立
    安冨歩; 深尾葉子編 (担当:共著範囲:第10章 奉天―権力性商人の成立pp.265-416)名古屋大学出版会 2009年11月
  • 日本帝国をめぐる人口移動の国際社会学
    蘭信三編著 (担当:共著範囲:第2部 総説,pp.201-216.第2部第8章 東北アジアにおける中国人移民の変遷 1860-1945,pp313-342.)不二出版 2008年06月
  • 中華民国の制度変容と東アジアの地域秩序
    西村成雄; 田中仁編 (担当:共著範囲:1920年代奉天紡紗廠と東北経済圏の自立性)汲古書院 2008年03月
  • 満洲 記憶と歴史
    山本有造編 (担当:共著範囲:哈爾濱の日本人――1945年8月-1946年9月)京都大学学術出版会 2007年03月
  • 張学良曁東北軍史系列叢書 奉系軍閥與張作霖国際学術討論会論文集
    張徳良; 周毅主編 (担当:共著範囲:20世紀20年代後期的奉天経済界)香港同澤出版社 2006年10月
  • 蒋恵民主編『丁氏故宅研究文集』, 「山東幇於東北的情況」
    上田 貴子 (担当:単著範囲:)華文出版社 2005年11月
  • 大阪外国語大学博士論文シリーズ, 『近代中国東北地域に於ける華人商工業資本の研究』
    上田 貴子 (担当:単著範囲:)大阪外国語大学言語社会学会 2003年10月 
    20世紀初頭「満洲国」成立以前の段階での中国東北地域経済の変化を、政治都市奉天を中心に考察した。従来、東北地域外から移入した雑貨を扱う山東出身の商業資本が主流であった奉天経済は、鉄道敷設後、大豆取引によって富を蓄積した新興資本家に掌握されていった。新興資本家は張作霖政権の後ろ盾により近代的軽工業を起業し中国東北地域の近代化を進めた。東北地域では他地域からの工業製品が移入されるという交易中心の経済から閉鎖的な国民国家経済への移行がみられた。
  • 主編 張徳良・周毅『張学良曁東北軍史系列叢書 張学良国際学術討論会論文集』, 「『商会法』在中国東北地区的影響」
    上田 貴子 (担当:単著範囲:)香港同澤出版社 2000年10月 
    中国近代化のなかで商人の互助的組織商会が1904年1915年1929年の商会法によって法的位置づけが変化し改組が行われた。これの東北地域における適用を分析した。1904年商会法により不統一であった組織の形式が確定し、省・県という地方行政の序列を反映させた上下関係が成立した。1915年商会法以降は全国的商会聯合会が組織される。1929年の商会法では商会は国民革命を推進する団体と位置づけられ改組が要求されたが、東北地域においては形式的なものにとどまった。(中文)

講演・口頭発表等

  • 「東北アジア華人ネットワークの中の大阪」  [通常講演]
    上田 貴子
    日本華僑華人学会2005年度大会 2005年11月 中華会館 日本華僑華人学会2005年度大会
  • 「奉天都市論」  [通常講演]
    上田 貴子
    都市の持続性に関する学融合的研究第6回フォーラム「植えつけられた都市-近代世界システムと植民都市」 2005年10月 東京大学生産技術研究所 都市の持続性に関する学融合的研究第6回フォーラム「植えつけられた都市-近代世界システムと植民都市」
  • 「ハルビン1945年8月―1946年9月」  [通常講演]
    上田 貴子
    「ロシアの中のアジア/アジアの中のロシア」第3回研究会 2004年03月 北海道大学スラブ研究センター 「ロシアの中のアジア/アジアの中のロシア」第3回研究会
  • 「Харбинから哈爾濱へ―中国における国際都市の試み―」  [通常講演]
    上田 貴子
    「ロシアの中のアジア/アジアの中のロシア」第1回研究会 2003年11月 北海道大学スラブ研究センター 「ロシアの中のアジア/アジアの中のロシア」第1回研究会
  • 「国民政府時期商会改組にみる奉天都市社会と地方権力」  [通常講演]
    上田 貴子
    日本現代中国学会大会 2003年10月 大阪市立大学 日本現代中国学会大会
  • 「経営史からみた奉天紡紗廠」  [通常講演]
    上田 貴子
    日本現代中国学会関西部会 2003年03月 大阪市立大学文化交流センター 日本現代中国学会関西部会
  • 「“九・一八”事変前後的東北工商業者:試論評価消極抗日運動」  [通常講演]
    上田 貴子
    中国社会科学院 2001年09月 “九・一八”事変70周年国際学術討論会(中国北京) 中国社会科学院
  • 「従私営企業倒閉看二十世紀二十年代後期的奉天経済」  [通常講演]
    上田 貴子
    中国張学良基金会 張学良研究国際学術研討会 2001年08月 張学良研究国際学術研討会(中国瀋陽) 中国張学良基金会 張学良研究国際学術研討会
  • 「1920年代奉天における華商の倒産について」  [通常講演]
    上田 貴子
    日本現代中国学会大会 2000年12月 京都大学 日本現代中国学会大会
  • 「就工商人資本家的籍貫来看的中国東北地区」  [通常講演]
    上田 貴子
    香港大学・香港中文大学 第三届中国商業史国際研討会 2000年07月 香港中文大学 香港大学・香港中文大学 第三届中国商業史国際研討会
  • 「『商会法』在中国東北地区的影響」  [通常講演]
    上田 貴子
    中国張学良基金会 1999年08月 張学良研究国際学術研討会(中国瀋陽) 中国張学良基金会
  • 「中国『商会法』の三段階と東北地域商会」  [通常講演]
    上田 貴子
    大阪外国語大学言語社会学会大会 1999年07月 大阪外国語大学 大阪外国語大学言語社会学会大会
  • 「中国東北地域における商会:1929年商会法による改組をめぐって」  [通常講演]
    上田 貴子
    日本現代中国学会関西部会 1999年03月 大阪市立大学文化交流センター 日本現代中国学会関西部会
  • 「20年代哈爾濱的市政収回和中国商人」  [通常講演]
    上田 貴子
    中国天津市社会科学院 『商会与近代中国』国際学術討論会 1998年07月 中国天津 中国天津市社会科学院 『商会与近代中国』国際学術討論会
  • 「哈爾濱における商人:1926年哈爾濱市政回収を中心に」  [通常講演]
    上田 貴子
    アジア政経学会西日本部会大会 1998年06月 愛知大学 アジア政経学会西日本部会大会

MISC

  • まだなにものでもない長春を垣間見る―『長春実業新聞』の1922年10月1日から12月31日―
    上田貴子 東京大学大学院情報学環社会情報研究資料センターニュース (32) 1 -4 2022年03月
  • 上田 貴子 華僑華人研究 (13) 101 -104 2016年11月
  • 書評 阪本秀昭編『満洲におけるロシア人の社会と生活ー日本人との接触と交流』
    上田 貴子 中国研究月報 68 (7) 32 -33 2014年07月 [招待有り]
  • 上田 貴子 民俗文化 (23) 271 -288 2011年06月
  • 魏宏運「晋冀魯豫抗日根拠地における商業交易(1937-1945)」
    上田 貴子 姫田光義・山田辰雄編『日中戦争の国際共同研究1 中国の地域政権と日本の統治』 87 -106 2006年06月
  • 書評 澁谷由里著『馬賊で見る「満洲」 張作霖のあゆんだ道』講談社
    上田 貴子 現代中国研究 17 59 -65 2005年09月
  • 翻訳 定宜庄「清代北京城内の八旗鰥夫」
    上田 貴子 井上徹・塚田孝編『東アジア近世都市における社会的結合<諸身分・諸階層の存在形態>』 227 -251 2005年03月
  • 書評 岡村敬二『「満洲国」資料集積機関概観』不二出版、2004年6月
    上田 貴子 『近きに在りて』 (46) 107 -109 2005年01月
  • 新刊紹介 山本有造『「満洲国」経済史研究』名古屋大学出版会
    上田 貴子 アジア研究 50 (3) 110 -111 2004年07月
  • 「“九・一八”事変前後的東北工商業者:試論評価消極抗日運動」
    上田 貴子 中国社会科学院中日歴史研究中心編『九一八事変與近代中日関係―九一八事変70周年国際学術討論会論文集』 458 -472 2004年07月

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2019年04月 -2022年03月 
    代表者 : 平井 健介; 上田 貴子; 竹内 祐介; 古田 和子; 瀬戸林 政孝; 工藤 裕子; 小林 篤史
     
    本研究の目的は、阪神で生産された雑貨の流入によって、アジア諸地域ではどのような社会経済的変化が引き起こされたのかを解明するため、人々の生活・思考様式の変容、工業化の原動力、経済的交流と政治的軋轢の相互作用などについて分析を進めていくことにある。 今年度は各自が研究を進め、その成果報告と意見交換のために、年度末に2回のオンライン研究会を実施した。各回の報告者と報告タイトルは次の通りである。第1回研究会(東アジア班):小林篤史「1920年代のシンガポール・英領マラヤにおける雑貨類の貿易」、工藤裕子「日本製品市場としてのオランダ領東インド-貿易統計と流通経路の分析から」、瀬戸林政孝「1920年代から30年代の大阪上海間の加工綿布取引と中国加工綿布業」、古田和子「1950年代初期、大阪財界の中国貿易論」。第2回研究会(帝国日本班):上田貴子「戦間期日本薬業界からみた東アジア市場」、竹内祐介「植民地朝鮮における輸入代替工業化と燐寸」、平井健介「日本人の植民地進出と阪神雑貨―草創期の台湾を事例に―」。 研究を進める過程で、各自が本研究課題に関する研究を発表した。アジア班では、瀬戸林政孝が中国における綿布市場についての論文、小林篤史が近代東南アジアにおける経済発展についての論文をそれぞれ発表した。帝国日本班では、上田貴子が中国近現代史の動向を紹介する論稿を発表し、平井健介がマッチのアジア・植民地への輸移出をまとめた論考、および台湾における入浴習慣の変容と石鹸需要の増大についての論考を発表した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2018年04月 -2022年03月 
    代表者 : 陳 來幸; 上田 貴子; 貴志 俊彦; 荒川 雪; 籠谷 直人; 宮原 曉; 北村 由美
     
    あらたに研究協力者を一人加えた北幇(大阪華僑)グループ3名は8月に僑郷調査を実施し、大阪華商リーダーの一人である叢良弼の故郷である山東省に住む末裔家族や関連する故居など(青島、威海、蓬莱)を訪問し、加えて烟台では華僑村での調査を行った。 一年目の事前国内調査に基づいて、金門系のK家と客家系P家の縁を頼りに9月にインドネシア調査を実施し、現地の研究協力者を含むインドネシア華僑調査グループ4名が台湾の関連研究者4名と合流し、ジャカルタ、ジョグジャカルタ、ソロスラカルタ、スラバヤの華僑コミュニティを訪問調査して現地の華僑組織との交流を深めるなどして大きな成果を得た。分担者1名は米州調査を滞りなく実施し、台湾と広東在住の研究協力者の日本での調査も実現した。フィリピングループが年度末に予定していた現地調査と香港在住のフィリピン帰国華僑の招聘企画はコロナ禍の影響で断念せざるを得なかった。 秋の日本華僑華人学会大会では大阪グループが開催校企画として訪問調査での収穫やこれまでの知見を披露して議論を深めた。 11月には中国と台湾からそれぞれ客家研究と金門研究の第一人者を招聘して神戸華僑華人研究会と合同の国際ワークショップを開催し、メンバーと学術交流を行った。 12月には台湾から戦後日本の台湾人研究の第一人者を招聘するとともに、戦後日本の社会運動・留学生・台湾人グループのメンバー3人も参加して合同国際ワークショップを開催した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2017年04月 -2021年03月 
    代表者 : 小浜 正子; 佐々木 愛; 上田 貴子; 小川 快之; 五味 知子; 泉谷 陽子; 板橋 暁子; 下倉 渉; 白水 紀子
     
    東アジアの家族とセクシャリティの特徴と変化を明らかにせんとする本研究の結果、中国前近代における家族について、唐代の女家での婚姻儀礼や近世の母子間の気の継承観念などから、従来漠然と考えられていたよりも母系的な要因が強いこと、儒教的な家族規範の実態は時代や地域による格差が大きいことなどが明らかになった。 また、現代東アジアのセクシュアリティについては、セックスワーカーやセクシャルマイノリティーの運動がそれぞれの地域の政治的・地政学的状況を踏まえて展開されており、そこでは強力な家族主義や政治的抑圧との対抗関係など、欧米における運動とは異なった状況があることが分かった。
  • 近代満洲における技術導入と社会変容:在地社会と植民社会の相互作用に着目して
    科学研究費補助金 基盤研究B
    研究期間 : 2017年04月 -2021年03月 
    代表者 : 上田 貴子
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2013年10月 -2018年03月 
    代表者 : 蘭 信三; 上田 貴子; 中山 大将; 松浦 雄介; 飯島 真里子; 李 洪章; 柏崎 千佳子; 小川 玲子; 外村 大; 田中 里奈; 西脇 靖洋; 高畑 幸; 原山 浩介; 福本 拓; 田村 将人; 坂部 晶子; 西澤 泰彦; 川喜田 敦子; Urano Edson; 野入 直美; 水谷 智; 八尾 祥平; 松田 ヒロ子; 花井 みわ; 丁 智恵; 伊吹 唯
     
    本研究の成果は以下のようである。(1)20世紀東アジアの人の移動は、日本帝国の形成と崩壊とともに、世界的な労働力移動と密接に絡み合っていたことを諸事例から明確にした。(2)ドイツにおける「追放」と東アジアにおける「引揚げ」は比較可能であるだけでなく、米国を媒介としてそれは強く連関していたことを明らかとした。(3)長野県飯田市の20世紀を例に見てみると、南米移民や満洲移民の送出、終戦後の引揚げと中国への残留、日中国交正常化後の残留日本人の帰国、さらにはグローバル化以降の中国帰国者、日系南米人、フィリピン人の定住化など様々な人の移動が織りなされ、相互に連関していたことを明らかとした。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2009年 -2012年 
    代表者 : 安冨 歩; 深尾 葉子; 脇田 晴子; 長崎 暢子; 中村 尚司; 生田 美智子; 千葉 泉; 西川 英彦; 中山 俊秀; 葛城 政明; 苅部 直; 渡辺 己; 星 泉; 小寺 敦; 上田 貴子; 椎野 若菜; 與那覇 潤; 黒田 明伸
     
    人間を含む生命の生きる力を「神秘」として捉え、その発揮を阻害する要因たる「暴力」を合理的に解明する研究戦略を「合理的な神秘主義」として見出した。こうして発揮される神秘的な力こそが秩序形成の原動力であり、それは個々人の魂の脱植民地化を通じて実現される。この側面を無視した秩序論は必然的に暴力を正当化することになる。
  • 近代東北アジアにおける中国系移民の受容と排除
    科学研究費補助金 若手B
    研究期間 : 2007年04月 -2011年03月 
    代表者 : 上田 貴子
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2009年 -2011年 
    代表者 : 生田 美智子; 藤原 克美; 上田 貴子; 思 泌夫; 伊賀上 菜穂; オリガ バキチ; エレーナ アウリレネ; ビクトリア ロマーノヴァ
     
    本課題はロシア系ディアスポラ社会が、日本の傀儡国家「満洲国」体制下で示したダイナミズムを日常世界のなかの様々なネットワークを分析することで解明することにある。そのため、生田は社会・文化、藤原は経済、伊賀上は宗教、上田は中国社会との関係に注目し、考察した。その成果は、国外ではストックホルムの国際中東欧学会、ウラジオストクの日露学術シンポジウム、国内では近現代東北アジア地域史研究会、本科研メンバー主催のシンポジウム(於:大阪大学)で口頭報告され、さらに研究成果報告書の形で出版された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2008年 -2011年 
    代表者 : 蘭 信三; 外村 大; 野入 直美; 松浦 雄介; 上田 貴子; 坂部 晶子; 高野 和良; 高畑 幸; 飯島 真里子; 花井 みわ; 竹野 学; 福本 拓; 大久保 明男; 倉石 一郎; 山本 かほり; 田村 将人; 田村 将人
     
    本研究の成果は以下のようである。まず、(1)第二次世界大戦後の東アジアにおけるひとの移動は日本帝国崩壊によって策定された新たな国境線によって引揚げ、送還、残留、定着という大規模な人口移動と社会統合がなされたことを明らかにした。しかし、(2)例えば日韓間の「密航」や中国朝鮮族居住地域と北部朝鮮間の移動のように、冷戦体制が整うまでは依然として残る個々人の戦前期の生活戦略による移動というミクロな側面も継続されていたことを明らかにした。そして、(3)帝国崩壊後も中国に残留した日本人の帰国のように、それは単純に「遅れた帰国」という戦後処理(コロニアリズム)の文脈だけではなく、日中双方における冷戦体制崩壊後のグローバル化の進行という文脈、という二つのモメントに規定されていたことを明らかにした。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2007年 -2009年 
    代表者 : 中見 立夫; 原 暉之; 佐々木 揚; SAVELIEV lgor; 岡本 隆司; 土屋 好古; 柳澤 明; 江夏 由樹; 加藤 直人; WOLFF David; 中嶋 毅; 石川 亮太; 上田 貴子
     
    本研究課題は、1850年代からロシア帝国が崩壊する1910年代までの時期を対象として、ロシア帝国の東アジアに対する外交政策、これに対する清朝、朝鮮、そして日本の対応をみながら、その過程で"東北アジア"とよばれる地域が、どのように形成されたかについて、実地調査と史料・文献研究の両面から考証することを目的とした。ロシア連邦、モンゴル、中国において実地調査をおこなったほか、ヨーロッパ、米国、韓国などの文書館においても史料調査を実施し、オーストラリア国立大学東北アジア研究プロジェクトと共催で研究集会をおこなうなど、成果の海外発信にも留意した。
  • 20世紀前半東北アジア華人ネットワークの生成と衰退:国際都市と在外華商の機能
    科学研究費補助金 特別研究員奨励費
    研究期間 : 2003年 -2007年 
    代表者 : 上田貴子

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