藤巻 和宏 (フジマキ カズヒロ)
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1970年、群馬県生まれ。日本学術振興会特別研究員、杉野服飾大学・早稲田大学・慶應義塾大学・実践女子大学の非常勤講師、早稲田大学高等研究所の助教・准教授を経て、2011年から近畿大学文芸学部准教授、2017年から同教授。
専門は、あえて限定的な言い方をすると「日本中世文学」ということになる。しかし、「日本」という国家・言語圏、「中世」という時代、「文学」というジャンル――そのような狭い〈領域〉に囚われることなく、積極的に越境し、相対化してゆきたい。さらには、そういう学問領域というものそれ自体を成り立たせている近代的な〈制度〉についても、改めて検証する必要があると考える。こうしたスタンスのもと、以下のテーマを研究している。
・寺院資料の調査を基盤とした資料学的研究
・寺社縁起の生成と展開をめぐる通史的研究
・「宗教言説史」構築のための中世南都宗教世界の研究
・起源の探求・捏造をめぐる言説史的研究
・起源の探求・捏造をめぐる比較文化論的研究
・近代における諸学編成と前近代の学問体系をめぐる研究
・近代における〈古典〉と教育・政治・宗教との関係をめぐる研究