高橋 圭一; 平野 剛; 戒田 高康; 金光 滋; 松崎 隆哲
かやのもり 15 13 - 20 近畿大学産業理工学部 2011年12月
[概要] 本論文は,月一回開催している学際セミナーのとくに, 第3回離散フーリエ変換, 第4回符号理論の議論の中から自然に発生してきた線形回帰式の理論を, ピンシェルレ双対性のもとで, 対応する微分方程式のラプラス変換による解法とパラレルな解法--オペレーターによる解法として述べたものである. 本セミナーの目的の一つである, 大学教育における新たな教科書を作成する大いなる一歩である. 上記ピンシェルレ双対性の概念に至るには, 第1, 2節で述べるブラハット定理のマッシーによる, LFSRを用いた定式化が根底に存し, LFSRはフィードバックシステムの一種であるから, 当然第2回セミナーの制御系からの発想もあずかっている. 別途出版予定の論文で, 巡回符号におけるLFSRを, FDEの問題と認識することによって, FDE, それとピンシェルレ双対であるODEの解法, それの金光--塚田による部分分分数分解をフルに用いる方法, さらに差分方程式に関する興味深いいくつかの結果を付け加えた. [Abstract] In our previous report, we have collected the records of the 2nd and the 3rd seminars. There is a report of the 7th seminar which will not be published as it is but is expected to get expanded to be published as a new paper.