KINDAI UNIVERSITY


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北野 睦三キタノ ムツカズ

プロフィール

所属部署名医学科 / 医学研究科
職名医学部講師
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Last Updated :2018/09/11

研究活動情報

論文

  • 頭頸部癌患者における放射線性顎骨壊死に関する臨床的検討, 松永 和秀, 榎本 明史, 朝田 滋貴, 石川 一樹, 森影 恵里, 内橋 隆行, 向井 隆雄, 山中 康嗣, 中谷 貴範, 北野 睦三, 土井 勝美, 濱田 傑, 近畿大学医学雑誌, 41, 3-4, 77, 84,   2016年12月
    概要:頭頸部癌に対し放射線治療を施行した206例を対象に、放射線性顎骨壊死をきたした症例を検討し、かつ放射線性下顎骨壊死の治療で新しい知見を得た1例について検討した。評価項目は、(1)放射線性顎骨壊死の発症率と発症起因について、(2)顎骨壊死をきたした群(顎骨壊死群)と顎骨壊死をきたさなかった群(非壊死群)とで統計的比較検討を行った。放射線性顎骨壊死症例は19例で、発症率は9.2%であった。顎骨壊死19例の原発部位は、口腔癌が半数を占めていた。放射線治療から顎骨壊死発生までの期間は、平均33.3ヵ月(2〜96ヵ月)であった。顎骨壊死症例19例中18例が照射線量60Gy以上であった。顎骨壊死をきたす起因は、放射線治療後の抜歯、歯周組織炎などの歯科的起因が全体の63%を占めていた。唾液腺癌では、非壊死群と比較し、顎骨壊死群の比率が有意に高かった。照射線量別では、顎骨壊死群と非壊死群とで有意差はなかった。放射線性顎骨壊死の予防策として、放射線治療前の歯科的治療の介入が重要と考えた。新知見では、67歳、女性、MRSA感染を伴う放射線性下顎骨壊死をきたした1例に対し、整形外科領域で有用とされる抗菌薬含有骨セメントスペーサーを用いた治療によって局所感染を制御し、二期的にプレート再建を行い、良好な結果が得られた。MRSA感染を伴う放射線性下顎骨壊死に対する抗菌薬含有骨セメントスペーサーは、感染制御に有用な治療方法の1つになり得ると考えられた。(著者抄録)
  • cVEMPとvHITで診断された下前庭神経炎例, 白石 功, 瀬尾 徹, 小林 孝光, 北野 睦三, 小泉 敏三, 齋藤 和也, 土井 勝美, 耳鼻咽喉科臨床, 109, 12, 837,   2016年12月
  • 手術的加療を行った自律性機能性甲状腺結節(AFTN)の検討, 藤原 良平, 内野 眞也, 野口 志郎, 速水 康介, 北野 睦三, 寺尾 恭一, 土井 勝美, 日本気管食道科学会会報, 67, 4, 277,   2016年08月
    概要:自律性機能性甲状腺結節(autonomous functioning thyroid nodule:AFTN)は、甲状腺の結節性病変が自律性にホルモンを分泌し甲状腺中毒症を呈する病変である。今回われわれは、2004年から2013年までの間に野口病院でAFTNと診断し手術的加療を行った63例について検討した。手術により甲状腺中毒症は全例是正され、合併症として永続性・一過性反回神経麻痺は認めず、永続性副甲状腺機能低下症を3例(5%)、一過性副甲状腺機能低下症を4例(6%)に認めた。組織型は、単発性の機能性結節53例のうち31例(58%)が濾胞腺腫であり、多発性の機能性結節10例のうち5例(50%)は腺腫様甲状腺腫であった。また、機能性結節そのものが癌であった症例が3例(5%)あり、機能性結節そのものは良性であったが癌を合併していた症例が15例(24%)あった。AFTNの治療としては、手術的加療や131I内用療法が主体となるが、このことを十分ふまえた上で治療方法を選択する必要がある。(著者抄録)
  • Clinical course of persistent geotropic direction-changing positional nystagmus with neutral position-Light cupula., Seo T, Shiraishi K, Kobayashi T, Mutsukazu K, Doi K, Acta oto-laryngologica, 136, 1, 34, 37,   2016年, 査読有り
  • 縦隔甲状腺腫35例の検討, 藤原 良平, 内野 眞也, 野口 志郎, 速水 康介, 北野 睦三, 寺尾 恭一, 土井 勝美, 耳鼻咽喉科臨床, 108, 10, 791, 799,   2015年10月
    概要:2004年〜2013年の間に手術した甲状腺腫瘍中、50%以上が縦隔内に存在するものを縦隔甲状腺腫と定義し、今回、その35例(男性7例、女性28例、年齢34〜82歳、平均61.5±11.1歳、中央値65歳)について検討した。その結果、1)腫瘍は単発性が17例、多発性が16例であり、単発性腫瘍の最大径は27〜74mm(平均56.2±12.9mm)であった。また、主腫瘍の病理組織型は腺腫様甲状腺腫が25例、濾胞腺腫が6例、慢性甲状腺炎が2例ほか、乳腺癌および未分化癌が各1例で、副病変として腺腫様甲状腺腫が5例、濾胞腺腫2例に乳頭癌を合併していた。2)主腫瘍に対する術前の穿刺吸引細胞診では乳頭癌と未分化癌の各1例とも術前良性の診断であり、副病変の乳頭癌合併例では7例中2例を術前の細胞診で乳頭癌と診断した。3)主腫瘍の甲状腺内占拠部位は左葉が17例、右葉が10例、峡部が2例で、両葉に及ぶものは3例、頸部甲状腺と連続性をもたない迷入型3例であった。4)手術は胸骨切開が迷入型の1例のみで施行され、ほかの34例は全例、頸部襟状切開のみで行われていた。術式は葉切除が16例、峡部切除が1例、亜全摘が5例、準全摘が7例、全摘が3例であった。以上より、縦隔甲状腺腫の97%は頸部襟状切開のみで摘出可能であり、術後合併症も少なく手術は安全に施行できると示唆された。
  • Superselective intra-arterial chemotherapy with concurrent radiotherapy for advanced parotid squamous cell carcinoma: a case report., Kashiwagi N, Fujii T, Nishiyama K, Nakanishi K, Tomiyama N, Yagyu Y, Tsurusaki M, Kitano M, Murakami T, Japanese journal of clinical oncology, 45, 4, 378, 380,   2015年04月, 査読有り
  • 咽頭後間隙血腫の2例, 藤原 良平, 寺尾 恭一, 森川 大樹, 速水 康介, 北野 睦三, 土井 勝美, 頭頸部外科, 24, 2, 161, 167,   2014年10月
    概要:咽頭後間隙血腫は比較的まれな疾患と考えられており、発症すれば上気道閉塞により呼吸困難をきたす可能性があるため、迅速な対応が必要である。今回われわれは、咽頭後間隙血腫の2例を経験した。症例1は74歳女性。夜間にベットから転倒した後、頸部腫脹、呼吸困難が出現し、当科紹介となった。症例2は44歳男性。ペインクリニックで星状神経節ブロックを施行後、呼吸困難、咽頭痛を認め、当科紹介となった。両症例とも気管切開術にて気道確保した後に、咽頭後間隙血腫に対して血腫除去術を行い良好な経過を得た。その臨床経過を述べ、文献的考察を加えて報告する。(著者抄録)
  • 咽頭梅毒の1例, 北野 睦三, 寺尾 恭一, 速水 康介, 土井 勝美, 口腔・咽頭科, 27, 2, 157, 160,   2014年06月
    概要:梅毒は性感染症の一つである。今回我々は咽頭梅毒の1症例を経験したので報告する。患者は38歳男性で主訴は咽頭痛であった。口腔内にButterfly徴候を認め、STS:陽性、TPLA:陽性より咽頭梅毒と診断した。治療はアモキシシリンとプロベネシッドの投与を行い軽快した。性感染症として梅毒の他にクラミジア、淋菌、HIV、HSVがあげられるが、近年これらの性感染症の口腔・咽頭病変の増加を認めている。そのため患者は耳鼻咽喉科を受診するが、性感染症を取り扱う科は主に婦人科・泌尿器科であり、耳鼻咽喉科医は性感染症に慣れていないのが実情である。そのため性感染症に関して耳鼻咽喉科医は診断・治療について熟知する必要がある。(著者抄録)
  • 原発性下顎骨中心性扁平上皮癌の1例, 藤原 良平, 寺尾 恭一, 森川 大樹, 速水 康介, 北野 睦三, 土井 勝美, 耳鼻と臨床, 60, 3, 105, 111,   2014年05月
    概要:原発性顎骨中心性扁平上皮癌は、WHOにより、顎骨内に生じ、初期には口腔粘膜と連続性がなく、歯原性上皮遺残から発生したと推定され、かつ他臓器からの転移ではない扁平上皮癌と定義されている。口腔外科領域での報告は散見されるが、耳鼻咽喉科領域からの報告例は少ない。今回われわれは、進行した状態で発見され、手術的加療と術後放射線治療を行うも制御できず不幸な転機をたどった原発性下顎骨中心性扁平上皮癌の1例を経験したので、若干の文献的考察を加え報告する。(著者抄録)
  • 超音波断層法による頭頸部癌頸部リンパ節転移の診断の検討, 北野 睦三, 佐々木 徹, 日高 竜太, 山田 南星, 志村 英二, 福岡 修, 富樫 孝文, 小倉 真理子, 蛯名 彩, 神山 亮介, 小泉 雄, 瀬戸 陽, 戸田 和寿, 新橋 渉, 福島 啓文, 米川 博之, 三谷 浩樹, 佐藤 由紀子, 寺尾 恭一, 土井 勝美, 川端 一嘉, 頭頸部癌, 40, 1, 81, 86,   2014年04月
    概要:術前の頸部リンパ節転移の評価は重要であり、正確な診断が求められている。今回当科における頸部リンパ節転移の超音波断層法(以下エコー)による診断の評価を行った。対象は2012年1月〜12月までに頸部エコーを施行した頭頸部扁平上皮癌症例のうち術前治療を行わずに頸部郭清術を行った62症例88側のリンパ節転移の検出率について検討した。結果は感度61%、特異度97%、正診率90%であった。内部エコーの所見を含めて診断した場合、リンパ節の厚みのみにより診断した場合に比べ正診率は良好であった。また、内部評価をしやすい口腔癌は咽頭癌と比べ正診率が良好であった。偽陰性となったリンパ節の特徴として、(1)角化および変性物や壊死の少ないもの(2)転移病巣がリンパ門から離れて存在するもの(3)びまん性に腫瘍が存在するものが示唆された。エコーは頸部リンパ節転移の診断に有効な検査であるが、その診断能には限界がある。そのためCT、MRI、PET等その他のモダリティーや穿刺吸引細胞診による質的診断を併用して正診率を向上させていくことが重要であると考えられた。(著者抄録)
  • 診断に苦慮した上顎炎症性線維肉腫の1例, 寺尾 恭一, 藤原 良平, 速水 康介, 森川 大樹, 北野 睦三, 土井 勝美, 頭頸部外科, 23, 3, 317, 321,   2014年02月
    概要:上顎悪性腫瘍は多彩な病理組織型を認めるが、約半数を占める扁平上皮癌であれば、進行癌であっても眼球や口蓋などの温存を目的として、当科においても超選択的動注併用放射線療法が施行される頻度が増加している。しかし扁平上皮癌以外の組織型であれば、拡大切除を余儀なくされることが多い。今回われわれは、上顎炎症性線維肉腫inflammatory fibrosarcoma(IFS)の1例を経験したので報告する。上顎に発生したIFSは新しい疾患概念であり、頭頸部領域の発生はまれであるため診断に苦慮した。手術主体の方針で臨んだが、今後も慎重な経過観察が必要と考える。(著者抄録)
  • Cytopathological review of patients that underwent thyroidectomies based on the diagnosis of papillary thyroid carcinoma by fine needle aspiration cytology but were later found to have benign tumors by histopathology., Kitano M, Sugitani I, Toda K, Ikenaga M, Motoi N, Yamamoto N, Hotomi M, Fujimoto Y, Kawabata K, Surgery today, 43, 6, 632, 637,   2013年06月, 査読有り
  • 気管浸潤と総頸動脈を3/4周取り囲み、切除不能と思われたCarcinoma showing thymus-like differentiation(CASTLE)の1例, 北野 睦三, 杉谷 巌, 戸田 和寿, 元井 紀子, 藤本 吉秀, 川端 一嘉, 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌, 30, 2, 156, 159,   2013年06月
    概要:Carcinoma showing thymus-like differentiation(CASTLE)は甲状腺内の異所性胸腺組織または胎生期胸腺遺残組織から発生すると考えられる非常に稀な甲状腺癌である。今回われわれは気管浸潤と総頸動脈を3/4周取り囲み、切除不能と思われたCASTLEの1例を経験した。症例は54歳女性。初診時に右声帯麻痺を認め、CTで右気管食道溝から甲状腺右葉下極に境界不明瞭な4cm弱の腫瘍を認めた。生検施行し、免疫組織化学染色にてCD5(+)、CK AE1/3(+)から胸腺組織由来の悪性腫瘍と診断され、甲状腺亜全摘、中央区域リンパ節郭清、胸骨部分切除による気管環状切除、Deltopectoral flap(DP)皮弁による気管孔形成を行った。病理検査にて甲状腺原発と確認できたためCASTLEと診断。術後放射線治療(60Gy)を行い、経過順調のため気管孔を閉鎖した。浸潤性CASTLEの治療の基本は根治的切除であるが、術後補助療法として放射線治療が有効との報告がある。リンパ節転移と腺外浸潤が重要な予後因子と考えられており、現在経過観察中である。(著者抄録)
  • がん終末期医療の対応に苦慮した若年甲状腺乳頭癌患者の1例, 壁谷 雅之, 北野 睦三, 齊藤 祐毅, 古川 麻世, 杉谷 巌, 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌, 29, 4, 322, 325,   2012年12月
    概要:症例は、甲状腺乳頭癌の38歳、女性。甲状腺癌(T4aN0M1、stage II)の診断で、34歳7ヵ月時点に甲状腺全摘、気管合併切除(気管輪1-5、端々吻合)、中心領域郭清術が施行された。術後、多発肺転移に対し内照射療法を計4回施行しているが、肺転移巣は徐々に増多、増大した。38歳4ヵ月時点で軽い上気道炎を契機に呼吸苦が出現した。入院の上全身管理を行ったが呼吸不全のため永眠された。甲状腺乳頭癌は、非常に予後が良いことで知られ、特に若年で発症した場合は更に高い治癒率のため本疾患で亡くなることは稀有である。また、本疾患は腫瘍増殖速度が非常に緩徐である。疾患特異的治療として内照射療法が有効である、などの他の悪性腫瘍とは異なる特徴がある。これら本来治療する上で利点と言える特性は、がん終末期においては反対にその対策を困難にする。今回、生命予後が予測できず対応に苦慮した症例を経験したので報告した。(著者抄録)
  • 舌癌における選択的頸部郭清の郭清範囲とstage I、IIにおける予防郭清の適応についての検討, 新橋 渉, 川端 一嘉, 三谷 浩樹, 米川 博之, 福島 啓文, 佐々木 徹, 瀬戸 陽, 北野 睦三, 小泉 雄, 神山 亮介, 川畑 隆之, 蝦名 彩, 木村 幸紀, 山本 智理子, 頭頸部癌, 38, 4, 425, 429,   2012年12月
    概要:1997年から2007年までにがん研有明病院で一次治療を実施した舌癌293例を対象とし、stage I、IIにおける予防的頸部郭清の適応と、後発頸部リンパ節転移症例やN+症例における郭清範囲縮小の可能性について検討した。stage I、IIにおいて腫瘍の厚みが4mm以上では後発頸部リンパ節転移の頻度が35%であったのに対し、4mm未満では10%であった。また、予防郭清実施症例において病理学的リンパ節転移陽性症例は4mm以上の群で10%に認めたが、4mm未満の群では認めなかった。4mm以上の症例において予防郭清実施群、非実施群と比較し疾患特異的生存率に統計学的有意差は認めなかった。stage I、IIにおける後発頸部リンパ節転移症例、またN1症例においてlevel Vへの転移は認めなかったため、level Vの郭清省略の可能性が示唆された。(著者抄録)
  • 当科における頭頸部粘膜原発悪性黒色腫40例の臨床的検討, 齊藤 祐毅, 三谷 浩樹, 米川 博之, 福島 啓文, 佐々木 徹, 新橋 渉, 瀬戸 陽, 北野 睦三, 小泉 雄, 植木 雄志, 神山 亮介, 川畑 隆之, 蛯名 彩, 足立 充隆, 小倉 真理子, 川端 一嘉, 頭頸部癌, 38, 1, 74, 79,   2012年04月
    概要:1980年1月から2010年12月までの30年間にがん研病院頭頸科で一次治療として手術を行った頭頸部原発粘膜悪性黒色腫40例の治療成績を検討した。男女比1:1、年齢は24〜79歳(中央値62歳)、観察期間は5〜174ヵ月(中央値23ヵ月)であった。原発臓器は鼻副鼻腔:28例、口腔:9例、咽頭:3例。TNM分類(AJCC/UICC第7版)ではT3:8例、T4a:23例、T4b:9例でN0:36例、N1:4例、stage III:6例、stage IVA:25例、stage IVB:9例であった。Kaplan-Meier法による5年局所制御率、粗生存率、無再発生存率は70%、43%、29%であった。TNM分類は臨床的な予後とよく相関し、T4b、N1は予後不良であった。原発後方再発の制御が課題と考えられた。後発頸部リンパ節転移も高率にみとめ、頸部郭清が治療成績の維持に一定の効果を認めた。(著者抄録)
  • ガイドラインに沿った上顎癌治療 上顎扁平上皮癌に対する手術治療成績について, 三谷 浩樹, 川端 一嘉, 米川 博之, 福島 啓文, 佐々木 徹, 新橋 渉, 瀬戸 陽, 北野 睦三, 小泉 雄, 神山 亮介, 川畑 隆之, 蛯名 彩, 足立 充隆, 小倉 真理子, 頭頸部癌, 37, 3, 349, 354,   2011年10月
    概要:当科における上顎癌の治療は1960年代後半から佐藤らの三者併用療法をmodifiedした治療法を行い、その成績は1970年から1980年までの症例で5年粗生存率41.8%が得られていた。その後、さらなる成績向上を目指しCT、MRIによる画像診断を取り入れ、術前放射線療法の効果に応じた一塊切除を行なう方法に切り替えた。結果、1980年から2008年までの一塊切除136症例では5年粗生存率:62.1%、5年原発巣制御率75.2%が得られた。術前療法の効果では単独照射より動注照射の方が効果的であった。上顎近傍には眼球等の重要臓器があり顔面形態の保存を含めたQOLを考慮したさまざまな治療方法が示されているが、本稿では上顎扁平上皮癌に対する一塊切除法の成績について報告する。(著者抄録)
  • ウイルス性混合性喉頭麻痺8例の臨床的検討, 山内 彰人, 大木 雅文, 加藤 央, 岸田 櫻子, 北野 睦三, 熊谷 譲, 中井 淳仁, 福岡 久代, 田山 二朗, 日本気管食道科学会会報, 61, 4, 361, 367,   2010年08月
    概要:今回われわれは、2003年から2007年に当科外来を受診したウイルス性混合性喉頭麻痺症例を対象に臨床的検討を行った。検討症例は8例(男性7例、女性1例)、平均年齢は61±8歳(25〜86歳)で、6例に嚥下困難、5例に嗄声を認めた。声帯麻痺側に左右差はなく、7例が完全麻痺、1例が不全麻痺であった。全例が水痘帯状疱疹ウイルス(VZV)の再活性化によるものと考えられた。咽頭麻痺が全例、複数の脳神経障害が3例で見られた。6例が抗ウイルス剤投与、6例がステロイド投与、5例がリハビリテーション、2例が手術を受けた。声帯麻痺は発症から平均5.3±1.7ヵ月(1.0〜13.0ヵ月)の間に2例が治癒、5例が改善し、1例が不変であった。脳神経障害は発症から平均3.6±1.0ヵ月(0.5〜8.0ヵ月)の間に6例が治癒し、2例が改善した。嚥下造影(VF)を行った7例中1例は正常、1例は口腔期障害、5例は口腔咽頭期障害を認めた。7例中4例で誤嚥が見られたが、経過を追った3例全例で誤嚥は消失した。ウイルス性混合性喉頭麻痺の脳神経障害は高率に改善するが、声帯麻痺は遷延し不全麻痺が残存する傾向にあり、ウイルス性が疑われた症例ではVZV感染を想定し、早期に抗ウイルス薬を投与すべきと考えられる。(著者抄録)
  • 当科における混合性喉頭麻痺32例の臨床的検討, 山内 彰人, 大木 雅文, 加藤 央, 岸田 櫻子, 北野 睦三, 熊谷 譲, 中井 淳仁, 福岡 久代, 田山 二朗, 日本気管食道科学会会報, 61, 3, 282, 290,   2010年06月
    概要:今回われわれは2003年6月から2007年10月までに当科外来を受診した混合性喉頭麻痺症例を対象に臨床的検討を行った。検討した症例は32例(男性23例、女性9例)、平均年齢60±3歳(21〜86歳)で、25例に嚥下困難、17例に嗄声を認めた。基礎疾患は、脳血管障害8例、ウイルス感染8例(全例水痘帯状疱疹ウイルス感染)、頭頸部腫瘍6例、頭頸部腫瘍術後5例であった。声帯麻痺は13例が右側、16例が左側、3例が両側であり、24例が完全麻痺、8例が不全麻痺であった。咽頭麻痺は32例で、舌下神経麻痺が10例、顔面神経麻痺が7例、副神経麻痺が5例で見られた。平均経過観察期間は9.5±2.2ヵ月(0.1〜50.0ヵ月)で、声帯麻痺は3例が治癒し、12例が改善した。ウイルス感染による症例は予後良好であったが、脳血管障害、頭頸部腫瘍、頭頸部腫瘍術後による症例は予後不良で、これら18症例中10例が手術治療を行い、手術した10例は症状が改善した。(著者抄録)
  • 特発性混合性喉頭麻痺の5例, 齊藤 祐毅, 木下 淳, 遠藤 麻世, 北野 睦三, 壁谷 雅之, 耳鼻咽喉科臨床, 101, 10, 785, 789,   2008年10月
    概要:特発性混合喉頭麻痺の5例(男1例、女4例、年齢29〜69歳)について検討した。神経障害として全例に喉頭麻痺とカーテン徴候を認め、発症初期の血清抗体価で帯状疱疹ウイルス(VZV)-IgG、ヘルペスウイルス(HSV)-IgGはともに上昇していた。再検時には両方共に上昇が1例、片方のみ上昇が各1例、遅れてVZV-IgMの上昇が1例であり、VZVやHSVが原因の多発脳神経炎による特発性混合性喉頭麻痺と判断した。精神疾患を有する1症例を除いた4症例にVZV再活性化を原因とするハント症候群の治療に準じたステロイドとアシクロビル併用療法を施行して、発症後5〜11日で経口摂取が可能となった。ステロイド投与できなかった1症例はビタミンB12と循環改善薬の投与と伴に嚥下訓練を行い、経口摂取に1ヵ月半を要した。
  • 【乳頭腫の臨床】 治療に難渋した喉頭乳頭腫症例 レーザー治療による多発性・再発性喉頭乳頭腫例, 田山 二朗, 木村 美和子, 北野 睦三, JOHNS, 24, 7, 1079, 1082,   2008年07月
  • 頬間隙に生じた血管腫の1例, 齊藤 祐毅, 横西 久幸, 北野 睦三, 壁谷 雅之, 耳鼻咽喉科・頭頸部外科, 80, 3, 213, 216,   2008年03月
    概要:52歳男。齲歯治療の近医歯科で左頬部腫脹を指摘され紹介受診した。左頬粘膜下に可動性良好な約30mm大の腫瘍、甲状腺右葉に10mm大の腫瘍性病変を蝕知した。CTで頬間隙に32×25mmの腫瘍を認め、造影CTでは腫瘍内部は不均一に比較的強い造影効果を示し、甲状腺両葉に各10mm大の腫瘍を認めた。MRIで頬間隙の腫瘍はT1強調で低信号、T2強調で低〜高信号を示し、ダイナミックMRIでは腫瘍内に急速に強く造影効果を示す索状構造を認め、同部位から腫瘍内全体へ造影効果範囲が拡大し、その造影効果は比較的早く消失した。口腔内の細胞診はClass IIで血球細胞のみ、甲状腺の細胞診は右葉腫瘍が乳頭癌疑い、左葉腫瘍が正常か良性であった。まず頬間隙腫瘍切除術を行ったところ、病理診断は海綿状血管腫であった。術後経過良好で術後2日目に退院した。約1ヵ月後、右甲状腺右葉切除、気管傍郭清術を行い、病理診断は甲状腺乳頭癌であった。
  • 鼻前庭に発生したsolitary fibrous tumorの1例, 北野 睦三, 弓削 忠, 田中 好太郎, 熊谷 譲, 福岡 久代, 斉藤 澄, 田山 二朗, 耳鼻咽喉科・頭頸部外科, 80, 2, 133, 136,   2008年02月
    概要:71歳男。右鼻閉を主訴とした。CT検査(軸位断)にて直径1.5cmの境界明瞭で内部均一な軟部組織濃度の腫瘍性病変を右鼻前庭部に認め、穿刺吸引細胞診はclass IIであり、良性腫瘍の疑いで被膜とともに腫瘍を摘出した。病理組織学的に腫瘍はpatternless patternを示す紡錘形の細胞からなり、細胞異型度は低く、核分裂像をほとんど認めなかった。また、免疫染色でビメンチン、CD34が陽性であり標記の診断とした。術後5年経過して明らかな再発や悪性化は認めていない。
  • 上顎骨に発生した化骨性線維腫例, 北野 睦三, 物部 寛子, 遠藤 麻世, 壁谷 雅之, 中嶋 正人, 田山 二朗, 耳鼻咽喉科臨床, 100, 12, 987, 991,   2007年12月
    概要:48歳女性。患者は左頬部痛と腫脹を主訴に近医を受診、副鼻腔炎として抗生剤などの投与を受けるも改善がなく、精査加療目的で著者らの施設へ紹介となった。CTでは左上顎洞前壁の骨破壊を伴い、側壁から後壁にかけスリガラス様の骨増殖が認められ、左上顎内側には軟部組織陰影がみられた。また、腫脹部の穿刺吸引細胞診はclass IIであった。診断目的で左上顎洞の試験開放術を施行したところ、病理組織学的に化骨性線維腫であったため、病変を可及的に切除して終了とした。術後経過は良好で、現在までに再増殖はみられていない。
  • 特発性縦隔気腫の一例, 北野 睦三, 物部 寛子, 齊藤 祐毅, 遠藤 麻世, 壁谷 雅之, 安西 秀聡, 竹田綜合病院医学雑誌, 32, 28, 31,   2006年12月
    概要:25歳男性。患者は潰瘍性大腸炎の内服治療中に全身倦怠感、下痢、黒色便が出現し、著者らの施設へ救急外来となった。胸腹部CTでは頸部皮下気腫・縦隔気腫を認め、外傷歴など誘因がみられなかったことから、特発性縦隔気腫と診断された。抗生剤の投与を開始し、気道確保と気道内圧の減圧目的で気管切開術を行ったところ、経過中、腸閉塞を認め、転科となった。更に縦隔気腫は改善したものの、腸閉塞治療中に播種性血管内症候群、急性呼吸窮迫症候群による肺水腫を発症した。そのため、抗生剤、グロブリン製剤、AT III製剤、急性肺障害用薬やステロイドパルス療法を行い、以後は全身状態の回復が得られた。
  • 上咽頭に発生した髄外性形質細胞腫の1例, 馬場 信太郎, 熊谷 譲, 佐々木 拓雄, 北野 睦三, 横山 智一, 弓削 忠, 福岡 久代, 中井 淳仁, 田山 二朗, 耳鼻咽喉科・頭頸部外科, 78, 10, 769, 772,   2006年09月
    概要:76歳女.血痰を主訴とした.鼻咽腔ファイバースコープで右耳管隆起に腫瘤性病変を認め,生検で形質細胞腫と診断された.頭部CTでは同部に造影効果のある腫瘤を認めたが頸部リンパ節の異常は認めず,血漿蛋白免疫電気泳動ではM蛋白陰性であり,骨シンチグラムおよび骨髄穿刺においても異常を認めなかった.上咽頭の髄外性形質細胞腫の診断で鼻内内視鏡下に上咽頭腫瘍切除術を施行し,肉眼的には全摘できたが断端陽性であったため50Gyの放射線治療を追加した.治療後6ヵ月で腫瘍の再発は認めていない
  • 当科におけるHIV感染者の検討, 弓削 忠, 田山 二朗, 北野 睦三, 田中 好太郎, 熊谷 譲, 中山 久代, 石戸谷 淳一, 耳鼻咽喉科・頭頸部外科, 76, 3, 210, 213,   2004年03月
    概要:2000年1月〜2002年12月の3年間に国立国際医療センター耳鼻咽喉科を初診したHIV感染者85例を対象に,HIV感染の影響を検討した.男78名,女7名で,年齢5〜66歳(平均36歳)であった.エイズ関連症状を示したものは13例で,悪性リンパ腫4例,カポジ肉腫3例,非定型好酸菌症による頸部リンパ節炎2例,カンジダ症2例,トキソプラズマ脳炎による嚥下障害1例,サイトメガウィルスによる神経麻痺1例であった.エイズ症状を呈していない72例のうち一般感染症33例,感染症以外39例であった
  • 最近経験した降下性壊死性縦隔炎3例の検討, 寺尾 恭一, 森 一功, 斉藤 啓, 中山 和子, 北野 睦三, 唐沢 千晶, 楠 威志, 石川 雅洋, 村田 清高, 日本耳鼻咽喉科感染症研究会会誌, 21, 1, 113, 120,   2003年05月
    概要:初診時すでに,深頸部膿瘍から縦隔炎に進展していた下降性壊死性縦隔炎(DNM)の3症例(35歳男,55歳男,52歳男)を経験した.多剤併用化学療法,緊急の切開排膿術が功を奏したと考えられ,また,ドレーンの持続吸引および洗浄も有効であったと考えられた.縦隔へは多くの症例で,頸部よりのアプローチで制御可能と考えられたが,造影CTで,胸部外科医との綿密な協議が必要と考えられた.ステロイドの短期間使用も有用であったと推察された
  • 舌癌124例の臨床的検討, 寺尾 恭一, 森 一功, 楠 威志, 北野 睦三, 石川 雅洋, 村田 清高, 耳鼻咽喉科臨床, 96, 4, 317, 322,   2003年04月
    概要:舌癌症例の頸部リンパ節転移について検討し,N0及びN(+)各々の治療方針を確立しようと試みた.舌扁平上皮癌M0124例を対象とし,病期はT1,T2が過半数,N(+)が1/3,stageIII,IVが過半数を占めた.治療方法は手術主体が3/4を占め,5年粗生存率は約51%だった.TN因子は病期が進むほど粗生存率,死因特異的生存率は悪化し,転移率は増加した.T2以上では健側にまで転移した例もあった.頸部リンパ節転移と後発転移のN0症例救済率はT1で100%だがT2,T3では極めて不良,N(+)症例の救済率は更に小さく,後発転移例では0%だった.頸部リンパ節転移数が3個以上になると生存率は有意に低下した.N0T2以上の症例では予防的全頸部郭清術を施行し,リンパ節転移数3個以上では術後照射,化学療法などの追加を考慮すべきと考えられた
  • 小児咽後膿瘍の一例, 寺尾 恭一, 楠 威志, 北野 睦三, 村田 清高, 日本耳鼻咽喉科感染症研究会会誌, 20, 1, 67, 72,   2002年05月
    概要:2歳5ヵ月女児.上気道炎症状を主訴とした.症状出現から2日間で急激に病態が進行したのに対し咽頭・頸部所見は軽度であった.膿瘍の進展範囲を把握する上で造影CTが有用であった.早期の切開・排膿と抗生剤投与により良好な経過が得られた