出口 朋美(デグチ トモミ)
法学部 教養・基礎教育部門 | 准教授 |
Last Updated :2024/09/14
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国際ボランティアプロジェクトにおける学びのプロセスというトピックで英語のノン・ネイティブスピーカー同士がどのように英語で意思疎通を図り、協働作業をしているかについて研究中です。
■研究者基本情報
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研究キーワード
- 異文化コミュニケーション 質的研究 異文化理解 英語教育 異文化間教育
現在の研究分野(キーワード)
国際ボランティアプロジェクトにおける学びのプロセスというトピックで英語のノン・ネイティブスピーカー同士がどのように英語で意思疎通を図り、協働作業をしているかについて研究中です。
■経歴
経歴
学歴
委員歴
■研究活動情報
論文
- 「教室の外での異文化コミュニケーション」に注目し続けて:国際寮・国際ボランティアの調査から出口朋美八島智子先生ご退職記念論文集 22 - 39 2023年09月 [招待有り]
- 国際ボランティアの参加者は活動を通して何を学んでいるのか―実践の共同体を視点として出口 朋美多文化関係学 13 19 - 32 2016年12月 [査読有り]
- 奥西有理; 出口朋美; 市村真希; 池道彦多文化社会と留学生交流 17 19 - 29 大阪大学国際教育交流センター 2013年理工系学生は、将来、先端科学技術の担い手として、グローバル社会での活躍を期待されている潜在的グローバル人材といえる。本稿は、短期集中型で実施した、事前の異文化間教育及び欧米における海外研修が、理工系学生の国際力向上にどのような影響を与えたのかについて実証研究の結果を報告する。米国及び豪州夏期研修への参加者を対象に質問紙調査を実施し、回答の質的及び量的分析を行つたところ、参加学生は、事前教育や現地での異文化体験を通して自己や他者に対する認知的理解を深めたり、外国人と関わる上での自信やコミュニケニション意欲を向上させていることが明らかとなった。理工系学生を含む日本人学生の国際力向上のための教育について、可能性と課題を論じる。
- 国際ボランティア・プロジェクトにおける葛藤解決プロセス―相互作用の質的分析から出口 朋美千里への道 8 17 - 38 関西大学出版会 2009年
- 出口 朋美多文化関係学 6 6 37 - 52 多文化関係学会 2009年 [査読有り]
本研究の目的は、国際ボランティア・プロジェクトの協働による日本、韓国、ロシア人大学生の相互作用を調査することである。対象者が参加するプロジェクトの活動内容は、子どもたちのサマーキャンプの手伝いである。データ収集は活動現場でのフィールドワークや各対象者へのインタビューを中心に行った。本稿ではミーティングでの話し合いから得られた3つのトランスクリプトを分析対象とした。分析は、二つの観点から行われた。一つ目は第二言語運用能力や言語間の力差といった「文化資本」(Bourdieu, 1991)の差や歴史的コンテキストなど、参加者の相対的な位置づけという観点である。二つ目は課題の共有や第二言語運用能力の不十分さなど、参加者同士の接近という観点である。分析の結果、それぞれの参加者が持つ言語運用能力や活動についての知識の差が参加者を位置づけていた一方で、いろいろな言語リソースを駆使したり、知識や場を共有することで意思疎通が図られていた。 - 出口 朋美多文化関係学 5 5 33 - 47 多文化関係学会 2008年 [査読有り]
本研究の目的は、大学学生寮の中で留学生と日本人学生が構築する対人関係を、留学生の語りを通して明らかにすることである。データ収集方法として、有志留学生8名それぞれに滞在期間3ヶ月目と8ヶ月目の時点で半構造化面接を行なった。面接では、寮での日本人学生との対人関係を中心に質問をした。逐語録の分析には、木下(2007)を参考に、グラウンディッド・セオリー・アプローチで用いられる方法を利用した。その結果、滞在期間3ヶ月目では、留学生は日本人学生との対人関係構築への期待を抱いていたのにも関わらず、8ヶ月目になると、留学生は日本人学生コミュニティへの不参加を表明していることが分かった。本稿では、その理由として、日本人学生の上下関係の文化的実践に注目し、寮における異文化間対人関係の様相を考察する。 - 日本の伝統的大学寮における留学生の対人関係と異文化適応出口 朋美千里への道 5 1 - 26 関西大学出版会 2007年
- 異文化理解」の授業を通しておこる学びの質-教員志望者の実践共同体によるアクション・リサーチ八島智子; 出口 朋美; 安部純子LET関西支部研究集録 11 29 - 43 2006年 [査読有り]
- 第二言語コミュニケーションを促進・阻害する道具:国際ボランティア・プロジェクトでのピロシキ作りをめぐるディスコース分析から出口 朋美近畿大学教養・外国語センター紀要(外国語編) 5 2 55 - 72 [査読有り]
- 国際ボランティア・プロジェクトにおける第二言語を使った意味交渉としての異文化学習:コミュニティ・オブ・プラクティスの観点から出口 朋美関西大学
MISC
- 書評『異文化コミュニケーション・トレーニング「異」と共に成長する」出口朋美 英語教育 (71) 68 -68 2023年02月 [招待有り]
- 学びのコミュニティ、「外教」出口朋美 関西大学大学院 外国語教育学研究科 20年のあゆみ 15 -15 2022年09月 [招待有り]
- 英語教師のための異文化理解ワークショップ[9]国際交流のイベントを行うーワールドカフェの開催出口朋美 英語教育12月号 69 (10) 2020年11月
- プレゼンテーションの基本 協働学習で学ぶスピーチ:型にはまるな、異なれ!渋谷実希・勝又理恵子・古谷知子・前川志津・森幸穂著出口朋美 異文化コミュニケーション 23 79 -82 2020年11月
- 英語教師のための異文化理解ワークショップ[2]カルチャーショックと異文化適応:見知らぬ文化に出会った時の心理プロセス出口朋美 英語教育2020年5月号 72 -62 2020年04月
- 英語教師のための異文化理解ワークショップ [1]自分が育ってきた文化を知る:自文化の多層性への気づき出口朋美 英語教育 2020年4月号 72 -72 2020年03月
- 平成23年度 大阪大学大学院工学研究科長表彰出口 朋美 2012年03月
- 2010年度「山本脩一郎・志郎教育改革基金」採択課題 工学系学生のための英語多読インテンシブコース 報告書大阪大学大学院工学研究科国際交流室 2012年
- 2008年度「山本脩一郎・志郎教育改革基金」採択課題 グローバルリーダーを目指す理工系学生のための新規海外短期研修プログラムの開発 報告書大阪大学大学院工学研究科国際交流室 2010年
書籍等出版物
講演・口頭発表等
- ママとしての私、ママじゃない私:フィメールラッパーはマイクを通して何を語っているのか [招待講演]日本コミュニケーション学会関東支部2023年度定例研究会 2024年03月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
- Application of the Elo Rating System to the Development of the Automated Test Maker for English Education. [通常講演]Sumi, Sei; Deguchi, TomomiThe 8th IAFOR International Conference on Education 口頭発表(一般)
- Tomomi DeguchiThe 8th IAFOR International Conference on Education 2023年01月 ポスター発表
- フィメールラッパーのラップバトルにおける対話的戦略―交差性の観点から出口朋美; 小坂貴志日本コミュニケーション学会第51回年次大会 オンライン大会 2022年11月 口頭発表(一般)
- イロレーティングを応用した ATM の開発と外国語教育への応用住 政二郎; 光永; 悠彦; 出口 朋美日本教育工学会 2022年 秋季全国大会 カルッツかわさき&オンライン開催 2022年09月 口頭発表(一般)
- 言説的関係性の対話的構築―ラップ作品の動画コメント欄分析から見えてくること [通常講演]小坂貴志; 出口朋美日本コミュニケーション学会第51回年次大会 オンライン大会 2022年06月 口頭発表(一般)
- Application of Elo Rating System to Small-Class-Sized Achivement Test 56th RELC International Conference [通常講演]Seijiro Sumi Tomomi Deguchi56th RELC International Conference (Online) 2022年03月 口頭発表(一般)
- 出口朋美多文化関係学会 第20回年次大会 2021年10月 口頭発表(一般)
- ラップのフリースタイルバトルに見る即興性と多声性ー多文化関係を読み解く対話的技巧の構築を目指して [通常講演]小坂貴志; 出口朋美多文化関係学会第20回年次大会 2021年10月 口頭発表(一般)
- イロレーティングを応用したAutomated Test Makerの開発 [通常講演]住政二郎, 光永悠彦, 出口朋美日本教育工学会 2021年秋季全国大会 2021年10月 口頭発表(一般)
- 異文化コミュニケーションの横展開『英語教育』リレー連載「英語教師のための異文化理解ワークショップ」をもとに小坂貴志; 出口朋美; 大久保正美; 海谷千波; 高橋真由美SIETAR Japan 2020年年次大会 2020年11月 シンポジウム・ワークショップパネル(公募)
- 質的データ分析:入門編 [招待講演]出口朋美平成29年度〜平成33年度(採択)科学研究費助成金基盤研究B 「大学英語学習者を対象とした内容言語統合型学習に関する縦断調査」代表・西田理恵子(大阪大学)招聘特別講演 2020年08月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
- 海外短期ボランティアの経験を通して参加者はどのように成長するのか [招待講演]出口朋美国際教育交換協議会(CIEE)教育者セミナー 2015年12月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
- 国際ボランティア・プロジェクトにおける参加モードの変容:第二言語を使った意味交渉の分析から [通常講演]出口 朋美異文化間教育学会第35回大会 2014年06月 口頭発表(一般)
- Experiencing “Intercultural Contact” through an International Volunteer Project: English, Intercultural Understanding, and Collaborative Work [通常講演]出口 朋美The 10th Asia TEFL International Conference, India 2012年10月 The 10th Asia TEFL International Conference, India
- 理工系学生の文化学習はどのように進むのか?-潜在的グローバル人材への異文化コミュニケーショントレーニングに関する予備的調査 [通常講演]出口 朋美異文化コミュニケーション学会 第26回 2011年度年次大会 2011年10月 異文化コミュニケーション学会 第26回 2011年度年次大会
- How does the Japanese international volunteer project leader interpret her experience of intercultural collaboration? [通常講演]出口 朋美International Academy for Intercultural Relations 2011 Conference in Singapore 2011年07月 International Academy for Intercultural Relations 2011 Conference in Singapore
- インタビューを通して「異文化協働」はどのように語られていたのだろうか―国際ボランティア・プロジェクトのフィールドワークにおける内省的分析から [通常講演]出口 朋美異文化間教育学会第32回大会 2011年06月 異文化間教育学会第32回大会
- 出口 朋美質的心理学会第7回大会企画シンポジウム 2010年10月
- L2 Communication among Participants of an International Volunteer Project: A Discourse Process of the Dialogue toward Mutual Understanding [通常講演]出口 朋美American Association for Applied Linguistics 2010 Conference in Atlanta 2010年03月 American Association for Applied Linguistics 2010 Conference in Atlanta
- 「観察者」から「メンバー」へ―国際ボランティア・プロジェクトのフィールドワークにおける調査者の立場の変容 [通常講演]出口 朋美多文化関係学会 2009年度第8回年次大会 2009年10月 多文化関係学会 2009年度第8回年次大会
- 異文化接触により起こる葛藤の行方-国際ボランティア・プロジェクトのフィールドワークから [通常講演]出口 朋美異文化間教育学会 第30回大会 2009年05月 異文化間教育学会 第30回大会
- 留学生の異文化接触―グラウンデッド・セオリー・アプローチによる分析 [通常講演]出口 朋美LET関西支部大学授業研究部会 第4回研究部会 2009年03月 LET関西支部大学授業研究部会 第4回研究部会
- 日本の伝統的大学寮における外国人留学生の対人関係と異文化適応 [通常講演]出口 朋美異文化間教育学会第27回大会 2006年06月 異文化間教育学会第27回大会
共同研究・競争的資金等の研究課題
- 日本学術振興会:科学研究費助成事業研究期間 : 2020年04月 -2023年03月代表者 : 住 政二郎; 光永 悠彦; 出口 朋美2021年度もコロナ渦の影響のためオンライン授業が実施された.このため,テストシステムのアイテムバンクの更新や検証に必要なデータを恒常的に収集することが難しく,テストシステムを活用した定期試験も実施することができなかった.こうした制限を加味し,2021年度は,テストシステムの改良に注力した.具体的には,テストシステム上から自動的にオンラインテストを生成し,スマートフォン,タブレット,およびパソコンなどの多用な端末でテストが受験ができるように改良を加えた.さらに,各テスト問題のレベル判定を行い,受験者のレベルに応じたテストを生成できるように改良を加えた.今回の改良により,オンラインテストを実施できるようになり,且つ受験者のレベルに応じたテストを生成できるようになったことで,より授業で使いやすく現場のニーズに応じて柔軟に対応可能なテストシステムへと改善することができた.2022年度からは,未だ不透明な状況ではあるものの対面授業に戻った.今回のシステム改良により,対面授業にも,オンライン授業にも,また,双方を重ね合わせた授業にもテストシステムが対応することができるようになり,システムを媒介とする新しい授業形態が可能になった.本研究の成果は,国際学会,国内学会等で発表を行い,社会に還元することを図った.また,大学以外での教育機関の英語の授業でも使われるようになり,さらに実践への本研究を通じて開発されたテストシステムの活用の場を広げつつある.