民間主導の開発住宅地居住者の日常行動と居住環境評価に関する研究-奈良市学園前駅周辺を対象として-
佐野 こずえ; 横田 隆司; 伊丹 康二; 伊丹 絵美子
住宅系研究報告会論文集 5 145 - 150 2010年12月
[査読有り] 本研究は、奈良市学園前駅周辺を対象として、居住環境に対する意識、日常行動、地域施設の現状を明らかにし、今後の郊外住宅地の持続可能な活性化についての基礎資料を得ることを目的とする。調査対象は、3つの開発手法の違う住宅地とした。その結果以下のことが明らかになった。
1.地域施設に関しては、徒歩圏の近隣の利用が多く、特に不便を感じていない。
2.居住者は、便利さと自然環境の良さで居住地を決めている。居住者の満足度は高くないが、定住意識は高い。
3.居住地の環境は、利便性に関する事項は良い変化を感じているが、住環境は良くなっていないと感じている。
4.近所付き合いが深いと、交流している人数も多くなる。
5.近隣交流が深く広範囲な地域は、地域活動によく参加している。