宮澤 正顯 (ミヤザワ マサアキ)

  • 医学科 教授/主任
Last Updated :2022/06/16

コミュニケーション情報 byコメンテータガイド

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    エイズウイルスやインフルエンザウイルスに対する宿主の抵抗性を決める遺伝子を研究しています。厚生労働科研費の研究代表者を長く務め、イタリア・フランス・タイなどと共同研究しています。
  • 報道関連出演・掲載一覧

    <報道関連出演・掲載一覧> ●2021/12/16  読売テレビ「かんさい情報ネットten.」  3回目のワクチン接種について ●2021/11/30  関西テレビ「報道ランナー」  オミクロン株について ●2021/11/9  関西テレビ「報道ランナー」  ワクチン接種後の抗体量が減少した場合の影響について ●2021/10/29  関西テレビ「報道ランナー  ワクチン3回目接種について ●2021/9/10  読売テレビ「かんさい情報ネットten.」  ノババックス製の新型コロナワクチンについて ●2021/8/27  読売テレビ「かんさい情報ネットten.」  学校、職場、家庭内で感染を防ぐために必要なことについて ●2021/8/23  関西テレビ「報道ランナー」  ワクチンについて ●2021/8/10  関西テレビ「報道ランナー」  ワクチンについて ●2021/6/25  読売テレビ「かんさい情報ネットten.」  新型コロナのインド型変異ウイルス「デルタ株」について ●2021/6/3  読売テレビ「かんさい情報ネットten.」  新型コロナウイルスの変異株について ●2021/5/28  読売テレビ「かんさい情報ネットten」  新型コロナウイルスのインド株について ●2021/5/20  読売テレビ「かんさい情報ネットten.」  ワクチン承認について ●2021/5/9  フジテレビ「Mr.サンデー」  新型コロナウイルスの変異ウイルスについて ●2021/5/7  読売テレビ「かんさい情報ネットten.」  オリンピック選手へのファイザー製ワクチン提供ついて ●2021/4/2  読売テレビ「かんさい情報ネットten」  新型コロナ第4波について ●2021/1/26  読売テレビ「かんさい情報ネットten.」  コロナウイルスのワクチン接種の痛みについて ●2021/1/14  読売テレビ「情報ライブミヤネ屋」  新型コロナウイルスについて ●2020/10/16  読売テレビ「かんさい情報ネットten.」  コロナウイルスの外国での流行について ●2020/9/28  毎日新聞  世界の死者が100万人に迫っていることから冬にむけて感染者増加について ●2020/9/19  産経新聞  イベントの人数制限が緩和されることからコロナウイルス感染再拡大のリスクについて ●2020/9/11  読売テレビ「かんさい情報ネットten.」  WHOパンデミック宣言から半年が経つ今、現状や今後について ●2020/8/23  朝日新聞  夏風邪とコロナの見分け方 ●2020/8/12  読売テレビ「情報ライブミヤネ屋」  コロナウイルスについて ●2020/7/9  読売テレビ「かんさい情報ネットten.」  新型コロナウイルス感染拡大について ●2020/6/7  読売新聞  コロナウイルスのワクチンについて ●2020/6/5  NHK「かんさい熱視線」  新型コロナウイルスについて ●2020/6/4  読売新聞  コロナウイルスの「交差免疫説」について ●2020/6/1  読売テレビ「情報ライブミヤネ屋」  コロナウイルスについて ●2020/5/26  時事通信  外出自粛が解除後、「第2波」への懸念について ●2020/5/25  読売テレビ「情報ライブミヤネ屋」  コロナウイルスによる緊急事態宣言の全面解除について ●2020/5/22  読売新聞 産経新聞  コロナウイルスによる緊急事態宣言の解除を受けて ●2020/5/15  読売新聞  コロナウイルスの抗体検査について ●2020/5/8  夕刊フジ  レムデシビルについて ●2020/5/7  読売テレビ「情報ライブミヤネ屋」  コロナウイルスの抗体検査について ●2020/5/6  読売テレビ「情報ライブミヤネ屋」  コロナウイルスについて ●2020/5/2  毎日新聞  大阪府のコロナウイルス感染者数推移について ●2020/4/24   NHK「かんさい熱視線」  新型コロナウイルス感染症について ●2020/4/23   読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」  新型コロナウイルス感染症について ●2020/4/22   産経新聞  新型コロナウイルス感染症について ●2020/4/21  毎日放送「ミント!」「Newsミント!」  新型コロナウイルス感染症について ●2020/4/20   スポーツ報知  新型コロナウイルス感染症について ●2020/4/16   読売新聞 読売テレビ「かんさい情報ネットten.」  新型コロナウイルス感染症について ●2020/4/15   朝日新聞  新型コロナウイルス感染症について ●2020/4/10   関西テレビ「報道ランナー」  新型コロナウイルス感染症について ●2020/4/9   産経新聞 毎日放送「ミント!」  新型コロナウイルス感染症について ●2020/4/8   信濃毎日新聞 読売テレビ「かんさい情報ネットten.」  新型コロナウイルス感染症について ●2020/4/7   サンケイスポーツ 関西テレビ「報道ランナー」 岩手めんこいテレビ「mit Live News」  新型コロナウイルス感染症について ●2020/4/6  朝日放送ラジオ「おはようパーソナリティ道上洋三です」  コロナウイルスについて電話出演 ●2020/4/4   産経新聞  新型コロナウイルス感染症について ●2020/4/2   毎日放送「ちちんぷいぷい」 読売テレビ「かんさい情報ネットten.」  新型コロナウイルス感染症について ●2020/4/1   毎日放送「ミント!」  新型コロナウイルス感染症について ●2020/3/20   読売テレビ「かんさい情報ネットten.」  新型コロナウイルス感染症について ●2020/3/16  毎日放送「ミント!」  新型コロナウイルス感染症について ●2020/3/13   読売テレビ「かんさい情報ネットten.」  新型コロナウイルス感染症について ●2020/3/5   毎日放送「ちちんぷいぷい」  新型コロナウイルス感染症について ●2020/3/4   毎日放送「ミント!」  新型コロナウイルス感染症について ●2020/2/20   毎日放送「ちちんぷいぷい」  新型コロナウイルス感染症について ●2020/2/18   毎日放送「ミント!」  新型コロナウイルス感染症について ●2020/2/14   毎日放送「ちちんぷいぷい」  新型コロナウイルス感染症について ●2020/2/10   読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」  新型コロナウイルス感染症について ●2020/2/3   読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」  新型コロナウイルス感染症について ●2020/1/30   夕刊フジ  新型コロナウイルス感染症について ●2019/4/16  朝日放送「キャスト」  リウマチとがんの関係について ●2019/1/14  朝日新聞  ウィルス遺伝子について ●2015/11/17  日本テレビ系列「情報ライブ ミヤネ屋」  HIVの治療法について ●2015/6/25  朝日放送「キャスト」  HIV感染に関する医学的根拠について ●2014/8/13  毎日放送「ちちんぷいぷい」  エボラ出血熱について ●2014/8/5  毎日放送「ちちんぷいぷい」  STAP細胞について"

研究者情報

学位

  • 医学博士(東北大学)

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J-Global ID

プロフィール

  • 東北大学医学部1982年卒業、医師、医学博士(東北大学)

    東北大学助手、米国NIH/NIAID Visiting Associate、三重大学医学部助教授を経て、1996年近畿大学医学部教授(免疫学教室担当)

    現在、近畿大学大学院医学研究科長、近畿大学医学部共同研究施設長、近畿大学遺伝子組換え実験安全主任者・バイオセーフティ委員長

研究キーワード

  • エピトープ   CD4陽性T細胞   Tリンパ球   ワクチン   効果的なワクチンの開発   自己免疫病   免疫応答遺伝子   感染抵抗性   Autoimmune disease   Immune regulatory genes   Resistance to infection   

現在の研究分野(キーワード)

    エイズウイルスやインフルエンザウイルスに対する宿主の抵抗性を決める遺伝子を研究しています。厚生労働科研費の研究代表者を長く務め、イタリア・フランス・タイなどと共同研究しています。

研究分野

  • ライフサイエンス / 免疫学
  • ライフサイエンス / ウイルス学
  • ライフサイエンス / 実験病理学
  • ライフサイエンス / 医化学

経歴

  • 2016年10月 - 現在  Dean, Kindai University Graduate School of Medical Sciences
  • 2016年 - 現在  近畿大学大学院医学研究科長
  • 1996年04月 - 現在  Professor and Chairman of the Department of Immunology, Kindai University Faculty of Medicine
  • 1996年 - 現在  近畿大学医学部 教授、近畿大学大学院医学研究科担当Faculty of Medicine
  • 1995年08月 - 1996年03月  Associate Professor, Mie University School of Medicine
  • 1995年 - 1996年  三重大学医学部 助教授Faculty of Medicine
  • 1984年01月 - 1995年07月  Research Associate, Tohoku University School of Medicine
  • 1984年 - 1995年  東北大学医学部 助手Faculty of Medicine
  • 1986年09月 - 1990年01月  Visiting Associate, NIH, NIAID, U.S.A.
  • 1986年 - 1990年  アメリカ合衆国国立感染症アレルギー研究所客員研究員

学歴

  •         - 1983年   東北大学   医学研究科   病理学系専攻
  •         - 1983年   東北大学   Division of Medical Science
  •         - 1982年   東北大学   医学部   医学科
  •         - 1982年   東北大学   Faculty of Medicine

所属学協会

  • 日本ワクチン学会   アメリカ微生物学会(American Society for Microbiology)   日本生体防御学会   日本癌学会   日本免疫学会   日本病理学会   American Society for Microbiology   

研究活動情報

論文

書籍

  • 近藤, えり; 宮澤, 正顯 チャイルド社 2020年09月 ISBN: 9784925258524 31p
  • 解明病理学 病気のメカニズムを解く
    医歯薬出版 2009年 ISBN: 9784263731154
  • 述2
    明石書店 2008年 ISBN: 9784750327495
  • Host genes that influence immune and non-immune resistance mechanisms against retrovrial infections
    Recent Research Developements in Virology 2005年
  • Host genes that influence immune and non-immune resistance mechanisms against retrovrial infections
    Recent Research Developements in Virology 2005年
  • 菅原, 努; 宮澤, 正顯; 大東, 肇 昭和堂 2004年04月 ISBN: 4812204011 v, 144p
  • Pathogenicity of autoantibodies reactive with the endogenous retroviral envelope glycoprotein gp70 (In "From Animal Models to Human Genetics: Research on the Induction and Pathogenicity of Autoantibodies
    Pabst Science Publishers 2004年
  • 山岸, 秀夫; 宮澤, 正顯 昭和堂 2001年10月 ISBN: 481220125X xv, 168, iiip
  • Tumor Imaging
    Encyclopedia of Immunology, 2nd edition 1998年

講演・口頭発表等

  • HIV感染移行性の分子機構: Rac2とAPOBEC3  [通常講演]
    第24回日本エイズ学会学術集会・総会 2010年
  • 性感染症の最近の動向: HIVと性器クラミジアを中心に (教育講演)  [通常講演]
    第19回日本口腔感染症学会総会・学術大会 2010年
  • レトロウイルス遺伝子発現と糸球体病変: 拡大するヒトレトロウイルスの世界 (特別講演)  [通常講演]
    第45回日本小児腎臓病学会学術集会 2010年
  • Genetic factors that confer resistance to HIV-1 acquisition in HIV-1-exposed but seronegative individuals in Italy and Thailand.  [通常講演]
    4th Nagasaki Symposium on Tropical and Emerging Infectious Diseases. 2009年
  • New metabolic markers derived from gamma and deltaretrovirus envelope glycoproteins.  [通常講演]
    21st International Workshop on Retroviral Pathogenesis. 2009年
  • Mechanisms of immune evasion by Friend virus: T-cell exhaustion, B-cell hyperactivation, and their genetic control.  [通常講演]
    21st International Workshop on Retroviral Pathogenesis. 2009年
  • Mouse APOBEC3 affects the production of virus-neutralizing antibodies by restricting early retroviral replication, not by altering the B-cell repertoire.  [通常講演]
    Frontiers of Retrovirology. 2009年
  • New metabolic markers derived from gamma and deltaretrovirus envelope glycoproteins.  [通常講演]
    21st International Workshop on Retroviral Pathogenesis 2009年
  • Mechanisms of immune evasion by Friend virus: T-cell exhaustion, B-cell hyperactivation, and their genetic control.  [通常講演]
    21st International Workshop on Retroviral Pathogenesis 2009年
  • Mouse APOBEC3 affects the production of virus-neutralizing antibodies by restricting early retroviral replication, not by altering the B-cell repertoire.  [通常講演]
    Frontiers of Retrovirology 2009年
  • Host genes controlling immune responses to retroviral infections and genetic correlates of HIV-1-reposed but uninfected status.  [通常講演]
    1st International Symposium on Genetic and Immune Correlates of HIV Infection and Vaccine-Induced Immunity. 2007年
  • HIV-1感染抵抗性を賦与する新規宿主遺伝子の解析とその作用機序  [通常講演]
    第21回日本エイズ学会学術集会・総会 2007年
  • A cluster of retrovirus-restricting genes in mouse chromosome 15 and syntenic human chromosome 22 and their effects on Friend virus infection.  [通常講演]
    19th International Workshop on Retroviral Pathogenesis 2007年
  • Host genes controlling immune responses to retroviral infections and genetic correlates of HIV-1-reposed but uninfected status.  [通常講演]
    1st International Symposium on Genetic and Immune Correlates of HIV Infection and Vaccine-Induced Immunity. 2007年
  • A cluster of retrovirus-restricting genes in mouse chromosome 15 and syntenic human chromosome 22 and their effects on Friend virus infection.  [通常講演]
    19th International Workshop on Retroviral Pathogenesis 2007年
  • Host genes controlling immune responses to retroviral infections and genetic correlates of HIV-1-reposed but uninfected status.  [通常講演]
    1st International Symposium on Genetic and Immune Correlates of HIV Infection and Vaccine-Induced Immunity. 2007年
  • ビルマ産アカゲザルMHC class II領域のハプロタイプ構成と組換えの解析  [通常講演]
    ビルマ産アカゲザルMHC class II領域のハプロタイプ構成と組換えの解析 2006年
  • Host genetic factors that control immune resistance to HIV-1 infection.  [通常講演]
    7th AIDS Seminar in Kumamoto 2006年
  • Host genetic factors that control immune resistance to HIV-1 infection.  [通常講演]
    7th AIDS Seminar in Kumamoto 2006年
  • Host resistence genes in immunity against human and mouse retroviral infections.  [通常講演]
    Virology Africa 2005 2005年
  • Host resistence genes in immunity against human and mouse retroviral infections.  [通常講演]
    Virology Africa 2005 2005年
  • Genetic basis for resistance against retroviral infections − from mouse models to humans.  [通常講演]
    Third International Workshop on Immunology and Infectious Diseases 2004年
  • Genetic basis for resistance against retroviral infections − from mouse models to humans.  [通常講演]
    Third International Workshop on Immunology and Infectious Diseases 2004年

作品等

  • 温熱によるC-型肝炎ウイルス免疫応答の増強
    2001年 -2007年
  • Enhancement of immune responses against HCV by heat treatment(hyperthermia)
    2001年 -2007年
  • 新型インフルエンザワクチンの作用機序
    2006年
  • ヘルパーT細胞を活性化するエイズワクチンの開発
    2000年 -2005年
  • Development of helper T-cell vaccines against HIV infection
    2000年 -2005年
  • HIV曝露非感染者の遺伝要因の解明
    2002年
  • Molecular identification of host genetic factors determining HIV-exposed but uninfected status
    2002年
  • 乳酸菌製剤の抗ウイルス免疫賦活能
    1999年 -2000年
  • Induction of antiviral immune responses by using Lactobacillus products
    1999年 -2000年
  • エイズ感染防御を含む新しいワクチンへの現代的アプローチに関するコールドスプリングハーバー研究所シンポジウムシンポジスト
    1989年
  • Cold Spring Harbor Symposium on Modern Approaches to New Vaccines Including Prevention of AIDS
    1989年
  • ワクチン開発のための新しい化学的・遺伝的アプローチに関するコールドスプリングハーバー研究所シンポジウムシンポジスト
    1987年
  • Cold Spring Harbor Symposium on New Chemical and Genetic Approaches to Vaccination
    1987年

MISC

産業財産権

  • Marker Genes
    PCT/GB2003/004493
  • 新規ヒト内在性レトロウイルスHC2のenv遺伝子
    特願2004-231412
  • Resistance Genes
    International Patent Application PCT/GB2005/005078
  • Method for diagnosis and induction of resistance to virus.
    International Patent Application PCT/JP2007/068591
  • Marker Genes
    PCT/GB2003/004493
  • Resistance Genes
    International Patent Application PCT/GB2005/005078
  • Method for diagnosis and induction of resistance to virus.
    International Patent Application PCT/JP2007/068591

受賞

  • 2007年 内藤記念科学奨励金
     JPN
  • 2002年 ノバルティス リウマチ医学賞
     JPN
  • 2002年 Novartis Rheumatism Research Award
  • 1990年 難病医学研究財団研究奨励助成金
     JPN
  • 1989年 東北大学医学部奨学賞
     JPN

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • レトロウイルス中和抗体産生制御遺伝子の実体と作用機序の解明
    文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(B))
    研究期間 : 2019年04月 -2022年03月 
    代表者 : 宮澤 正顯
  • マウスAPOBEC3のプロテアーゼ抑制機構解明による新規抗レトロウイルス薬開発
    文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(B))
    研究期間 : 2016年04月 -2019年03月 
    代表者 : 宮澤 正顯
  • 細胞内複製制限因子APOBEC3の進化要因としての異種由来レトロウイルス
    文部科学省:科学研究費補助金 新学術領域研究(研究領域提案型)
    研究期間 : 2015年04月 -2017年03月 
    代表者 : 宮澤 正顯
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(B))
    研究期間 : 2012年 -2014年 
    代表者 : 宮澤 正顯
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(B))
    研究期間 : 2009年 -2011年 
    代表者 : 宮澤 正顯; 河原 佐智代; 博多 義之; 高村 史記
     
    マウスAPOBEC3遺伝子には機能的多型があり、レトロウイルス感染に自然抵抗性の系統では造血系組織、特にBリンパ球で遺伝子発現が高く、その転写産物は第5エキソンを欠くものが主体を占める。APOBEC3遺伝子多型はそのタンパク質発現量にも影響するが、これは第5エキソンの有無が翻訳効率を決定するためである。第5エキソン取り込みの有無を決めるのは、第4イントロンのRNA分岐部位多型と第5エキソン内の単一塩基多型であることを解明した。
  • 宿主の自然抵抗性を応用した抗HIV/エイズ戦略の開発
    厚生労働科学研究費補助金
    研究期間 : 2008年
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(B))
    研究期間 : 2005年 -2006年 
    代表者 : 宮澤 正顕; 金成 安慶
     
    ヒト第22染色体に存在する、HIV曝露非感染状態を決定する遺伝子について、研究期間内にその最終候補をほぼ絞り込むことに成功した。即ち、DNAマイクロアレイを用いた発現解析によって、末梢血単核球のHIV抗原刺激に伴い、HIV曝露非感染者では発現が上昇し、感染者では逆に発現が低下する遺伝子二つを見出したが、これら二遺伝子は染色体上で互いに隣接して、しかも逆向きに存在していた。一方、同じ染色体領域の単一塩基多型(SNPs)の遺伝子型を群間で比較したところ、上記二遺伝子にごく隣接した二つの短い染色体領域で、曝露非感染者群とHIV感染者群の間に有意な頻度差を認めた。そこで、曝露非感染者で発現上昇が見られる二つの遺伝子の発現調節領域を探ったところ、これら二つの遺伝子の構造領域の間に、リプレッサーと思われる配列を見出した。しかも、このリプレッサー候補領域にはゲノム多型があって、互いにハプロタイプ関係をなす特定の遺伝子型が、曝露非感染者に集積していた。さらに、試験管内のルシフェラーゼ発現誘導実験でも、これらゲノム塩基配列の多型が遺伝子発現に影響することが明らかになった。さらに、上記ゲノム塩基配列多型領域の僅かにテロメア寄りにある、レトロウイルス複製制御因子APOBEC3Gについて、その末梢血単核球での発現が曝露非感染者で有意に高く、特にCD14陽性単球を1型インターフェロンで刺激した場合のAPOBEC3G発現誘導が、曝露非感染者で有意に高度となることが明らかとなった。このことから、単球におけるAPOBEC3Gの高発現が、曝露非感染者のHIV感染抵抗性の一機序であることが考えられる。今後、上記ゲノム塩基配列多型とAPOBEC3G発現誘導との関係が明らかにされねばならない。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(B))
    研究期間 : 2003年 -2004年 
    代表者 : 宮澤 正顯; 阿部 弘之; 金成 安慶
     
    イタリアコホートのHIV-1曝露非感染者42名、それらのHIV-1感染パートナー42名と同一地区・年齢層の他の感染者7名、及び同一地区・年齢層の非感染健常者47名を対象に、第22染色体マーカーの遺伝子型を決定した。その結果、D22S277遺伝子座について、対立遺伝子156または158を持つ者の頻度が、曝露非感染者群でHIV-1感染者群或いは健常者群のおよそ4倍高く、多重比較補正後も有意差があること(p=0.038-0.045)、D22S423についても、対立遺伝子229の頻度が曝露非感染者群で感染者群の4倍以上高く、多重比較補正後も有意差があること(p=0.032)が示された。また、感染者および健常者群ではD22S284からD22S1166に至る連鎖不平衡が認められるが、曝露非感染者群では、この領域の連鎖不平衡がD22S276座で分断されていた。そこで、上記候補遺伝子存在範囲を含むMb遺伝子からPacsin2遺伝子までの領域について、そこに含まれる全既知遺伝子、および機能未同定のopen reading framesを網羅したDNAマイクロアレイを作製した。イタリアコホートの曝露非感染者及び感染者の末梢血単核球を、HIV-1gag及びenv抗原ペプチド混合物で刺激前後RNAを抽出し、発現解析を行ったところ、少数の遺伝子について、曝露非感染者でのみその発現が刺激6時間後に増加していた。また、曝露非感染者でHIV抗原刺激により発現が誘導される遺伝子の内部、または近傍に存在する単一塩基多型(SNPs)について、それらの頻度をイタリア及びタイ・ランパンコホートで解析した。その結果、少なくともイタリアコホートの曝露非感染者で、一候補遺伝子内のSNPとD22S423の遺伝子型に強い連鎖が見られたが、感染者や健常人ではそのような連鎖は認められなかった。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(萌芽研究)
    研究期間 : 2003年 -2004年 
    代表者 : 宮澤 正顕; 河原 佐智代
     
    ウイルス感染防御においては、CD8陽性細胞傷害性Tリンパ球(CTL)がウイルス産生細胞を破壊し、中和抗体が感染の拡大とウイルス粒子除去に関与すると信じられている。このため、ワクチン開発に当たって、CTLとウイルス中和抗体の誘導が重要な指標とされることが多い。我々は、免疫系の完成した成体マウスへの接種により致死性赤白血病を誘発するフレンドレトロウイルス(FV)を用い、FVに感受性の高い(BALB/c × C57BL/6)F_1マウスに、β2-ミクログロブリン遺伝子欠損をホモ接合で導入して、CD8陽性細胞を欠く系統を育成、これと野生型F_1マウス、及びBリンパ球を欠く免疫グロブリン遺伝子膜貫通エクソン欠損マウスを用いて、ペプチドワクチンによる感染防御実験を行った。ウイルス被膜タンパク質上のCD4陽性Tリンパ球認識エピトープを単独で含む合成ペプチドで、一度だけ免疫することにまり、野生型マウスの80%以上でFV誘発白血病が予防できた。驚くべきことに、CD8陽性Tリンパ球欠損F_1マウスでも、その約70%がペプチドワクチン免疫によりFVに抵抗性となり、感染後の脾腫発症・死亡率は、免疫した野生型マウスと有意差がなかった。しかし、Bリンパ球欠損マウスでは、ペプチドワクチンで白血病死を防止できなかった。ペプチド免疫マウスでは、CD8陽性Tリンパ球非存在下でも、FV感染4週間後までに骨髄および脾からウイルス産生細胞が排除された。一方、Bリンパ球欠損マウスでは、感染初期のウイルス産生細胞数増加は抑制されたが、感染2週間目以降はワクチンの効果が見られなかった。以上から、CD4陽性Tリンパ球認識抗原エピトープを用いてフレンド白血病ウイルスに対する感染防御を誘導する系に関しては、CD8陽性細胞傷害性Tリンパ球は感染防御に必須ではないことが明らかとなった。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2001年 -2002年 
    代表者 : 宮澤 正顯; 田端 信忠; 松村 治雄; 阿部 弘之
     
    1)マウスレトロウイルスgag遺伝子産物MA(マトリクス)タンパク質上に、複数のCD4陽性Tリンパ球認識抗原エピトープを見出した。このうち中央部のアミノ酸残基62番から76番の範囲には、IL-4産生を強く誘導するTh2タイプのエピトープがあり、C-末端の119番から138番の範囲には、IL-4産生を起こさないエピトープがある。2)ペプチドワクチンで免疫したマウスにマウスレトロウイルスを感染させると、エフェクターT細胞の他にナチュラルキラー(NK)細胞が活性化され、NK細胞はレトロウイルス感染細胞を効果的に傷害する。その理由として、レトロウイルス感染細胞ではNK細胞レセプターリガンド分子の発現が上昇していることを見出した。3)MAタンパク質中の感染防御に必須な抗原構造を同定するため、新しいワクシニアウイルスベクターを構築し、MAの部分断片を発現させてマウスを免疫した。その結果、MAのN-末端側を欠失させてもC-末端側を欠失させても感染防御能がなくなった。N-末端側の欠失で感染防御能がなくなる理由として、gag遺伝子産物N-末のミリスチル化が必要である可能性を考え、末端グリシン残基をアラニンに置換したところ、ミリスチル化部位を失ったMAタンパク質は、本来細胞膜の裏打ちに分布するはずのところ、核に移行するようになった。同時に感染防御能も失われたので、MAの全長を発現してもその細胞内分布が変わると感染防御が出来なくなることがわかった。4)N-末のミリスチル化が起こる条件で比較すると、MA中央部のTh2エピトープは感染防御には必要でなく、C-末側のエピトープが必要であることがわかった。
  • HIV曝露非感染状態を決定する宿主遺伝子の同定
    厚生労働科学研究費補助金
    研究期間 : 2001年
  • Identification of novel human genes that determines HIV-exposed, uninfected status
    Health and Labour Sciences Research Grants
    研究期間 : 2001年
  • 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 1999年 -2000年 
    代表者 : 宮澤 正顯; 阿部 弘之; 田端 信忠; 松村 治雄; 宇高 恵子
     
    フレンド白血病ウイルスenv遺伝子産物上に我々が同定したヘルパーT細胞認識エピトープを単独で含む合成ペプチドワクチンは、このウイルスに感受性の高い(BALB/c×C57BL/6)F_1マウスへの一回投与で完全な発症阻止効果を示し、ペプチド投与群ではウイルス接種後早期に感染細胞が排除された。ペプチドワクチンでCD4陽性Tリンパ球を感作した動物で、フレンドウイルス接種後に誘導される感染細胞排除のエフェクター機構を解析するため、免疫マウスにフレンドウイルスを接種後、経時的に脾細胞を採取して細胞傷害試験を行った。その結果、ウイルス感染初期にCD8陽性細胞傷害性Tリンパ球(CTL)が活性化されるほか、ペプチドワクチン投与マウスに限ってウイルス抗原特異的なCD4陽性CTL活性も誘導されること、更に意外なことに、フレンドウイルス接種後7〜9日目に誘導される細胞傷害活性の主体を占めるのは、CD4,CD8が共に陰性の細胞群であることがわかった。このCD4/CD8陰性細胞分画の実体は、マウスNK細胞マーカーDX5を発現する細胞群で、複数のフレンド白血病細胞株及びYAC-1細胞に対し強い傷害活性を示した。更に、ペプチドワクチン免疫マウスより、抗アシアロGM_1抗体投与によってTリンパ球機能に影響を与えずにNK細胞を取り除くと、ワクチンで誘導されたフレンドウイルス感染抵抗性が完全に失われた。一方、ペプチドワクチン投与によるフレンドウイルス感染防御にはCD4陽性及びCD8陽性Tリンパ球の存在も必須であり、特にCD4陽性Tリンパ球の存在は、ウイルス中和抗体産生に欠くことのできないものであった。以上の実験事実から、フレンドウイルス感染の初期にはNK細胞が活性化され、フレンドウイルス感染細胞はNK細胞による傷害に感受性であること、ヘルパーT細胞認識エピトープを単独で含むペプチドワクチンによるフレンドウイルス感染防御には、CD4及びCD8陽性CTLやウイルス中和抗体と共に、NK細胞の機能も必須であることが明らかとなった。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(一般研究(C), 基盤研究(C))
    研究期間 : 1995年 -1996年 
    代表者 : 宮澤 正顕; 宮澤 正顕
     
    1.抗gp70抗体移入による糸球体腎炎の発症機構:MRL/Iprマウス由来で、同系正常マウスまたはSCIDマウスへのハイブリドーマ細胞移入により糸球体病変を誘発する抗gp70単クローン抗体を、精製IgG分子としてNZWまたはC57BL/6マウスに移入した。血清gp70値の高いNZWマウスで腎病変の発生を認めたが、C57BL/6マウスでは有意な腎病変は生じなかった。従って、病変発生はgp70-抗gp70免疫複合体の形成を介するものと考えられる。2.組織傷害性抗gp70抗体の認識エピトープ存在部位の絞り込み:レトロウイルスenv遺伝子間のキメラ発現系を用い、腎炎原性抗gp70抗体の反応エピトープの存在部位を限定した。病原性抗gp70抗体の大半は、異種指向性ウイルスgp70分子N-末側に抗原エピトープを持つ。3.内在性レトロウイルスenv遺伝子産物上のヘルパーT細胞認識抗原エピトープの構造解析:既に我々が同定した外来性フレンド白血病ウイルスgp70分子上のヘルパーT細胞認識抗原エピトープ構造を、内在性レトロウイルスenv遺伝子産物の対応部分と比較した。内在性ウイルス由来ペプチドはフレンドウイルス由来抗原ペプチドと12アミノ酸残基中5残基が異なっているが、うち3残基フレンドウイルスと同じものに置換するとT細胞によって確認されるようになった。4.血小板表面への内在性レトロウイルスenv遺伝子産物の発現:抗gp70自己抗体産生ハイブリドーマ細胞の同系正常マウスへの移入による血小板減少性紫班病の発症機構を明らかにするため、MRL/1prマウスと対照の正常マウスから血小板を分離し、内在性レトロウイルスenv遺伝子産物の発現を調べた。殆どのマウスの系統で幾つか異なる種類の内在性レトロウイルスenv遺伝子産物が血小板に発現すること、病原性抗gp70抗体がMRL/1prマウス血小板と直接結合することが明らかとなった。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(重点領域研究)
    研究期間 : 1994年 -1994年 
    代表者 : 宮沢 正顕; 宮澤 正顕
     
    HIV感染に対する有効なワクチンの開発には、免疫抑制性のレトロウイルス感染に対する宿主免疫応答の仕組みを基礎研究の面から充分に解析する必要がある。我々は、免疫系の完成した成熟マウスへの接種によって重篤な免疫不全症を伴う急性の赤白血病を誘発するフレンド白血病レトロウイルス複合体をモデルに、レトロウイルス感染に対する宿主免疫応答の抗原特異性と遺伝的制御機構を解析してきた。本年度は、フレンド白血病ヘルパーウイルス(F-MuLV)gag遺伝子の部分発現とminigenesの構築、及び合成オリゴペプチドの作成により、細胞表面に発現するglycosylated Gag蛋白質の前駆体、Pr75^のリーダーペプチド部に、細胞傷害性T細胞(CTL)認識抗原エピトープを同定した。一方、昨年度にF-MuLV env遺伝子産物_70上に同定した二つのヘルパーT細胞認識抗原エピトープを単独で含む合成ペプチドを用い、マウスを免疫することによって、フレンドウイルス複合体に対する感染防御免疫が誘導可能か否かを解析した。その結果_70N-末のエピトープで一回免疫された(C57BL/10×A/J)F_1(H-2^)マウスでは、フレンドウイルス複合体接種後一旦発生した脾腫が感染後40〜60日にかけてゆっくりと退縮して行くこと、一方C-末のエピトープ単独で一回免疫された同じ系統のマウスでは、フレンドウイルス接種後極めて急速に感染細胞の排除が起こり、殆ど脾腫の発生を見ないことが明かとなった。現在、上記ヘルパーT細胞認識エピトープとCTL認識エピトープを共有結合させた多価ペプチドワクチンを作成し、これによって誘導されるレトロウイルス感染防御免疫を解析中である。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(重点領域研究)
    研究期間 : 1993年 -1993年 
    代表者 : 宮沢 正顯; 宮澤 正顕
     
    HIV感染者の病勢の進行がウイルス粒子コア部分を形成するGag抗原に対する抗体産生能の消失と相関することは良く知られている。我々は、免疫系の完成した成熟マウスへの接種によって重篤な免疫不全症を伴う急性の白血病を起こすフレンドレトロウイルス複合体を用い、gag遺伝子産物に対する免疫応答の誘導によりウイルス感染細胞の排除を誘導することが可能であることを示した。本年度はフレンドレトロウイルスgag遺伝子産物上で細胞障害性T細胞(CTL)が認識する抗原構造を同定するため、gag遺伝子の部分断片を組換えワクシニアウイルスを用いて発現させ、ウイルス感染細胞に特異的なCTLクローンがGag蛋白質のどの部分を認識するかを解析した。その結果、調べた全てのCTLクローンはgag遺伝子5'端に近い、細胞表面型Gag蛋白のリーダー配列部分に認識構造を持つことがわかった。更に、この部分のアミノ酸配列に基づく合成ペプチドを多数作成し、それらを吸着した標的細胞の障害反応を解析した結果、多くのCys残基を含む疎水性のペプチドが認識エピトープとして同定された。このエピトープは、zinc finger motifの一部分に極めて類似した構造を持ち、現在までに知られている他のCTLエピトープとは全く異なる構造を示していた。現在、このCTL認識エピトープを含む合成ペプチドワクチンを用いた感染防御実験が進行中である。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(奨励研究(A))
    研究期間 : 1993年 -1993年 
    代表者 : 宮沢 正顯; 宮澤 正顕
     
    血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)は、血小板減少・溶血性貧血・腎障害を伴う原因不明の症候群で、現在まで再現性のある動物モデルがなく、その発症メカニズムは不明のままであった。我々は、ヒトの自己免疫症のモデル動物として広く用いられているMRL/lprマウスから新たに樹立した、内在性レトロウイルスenv遺伝子産物に特異的なモノクローナル抗体の中に、正常マウスへの移入によって血小板減少と全身の出血斑形成を起こす致死性のクローン36D1.1を見いだした。このクローンのハイブリドーマ細胞を同系正常マウスに移入後経時的に静脈血を採血し、末梢血中に各血球数を調べた。その結果、細胞移入後3日目から5日目にかけて、血小板数のみが移入前に比較して有意に減少して行き、赤血球数・白血球数には有意な変化は見られなかった。一方、移入マウスの脾臓にはヘモジデリンの過剰沈着を認め、更に電子顕微鏡的に赤脾髄や肺の血管内に血小板の異常凝集像を認めた。これらin vivoの解析結果は、上記ハイブリドーマ移入マウスの体内で血小板が異常な凝集反応を起こして消費されていることを示唆した。そこで、正常マウス血漿から分離した血小板を用い、in vitroで上記ハイブリドーマの培養上清と反応させたところ、対照の抗体には見られない凝集反応を認めた。更に、分離血小板を用いた蛍光抗体法でも、上記抗体が血小板に結合することが示唆された。この病原性ハイブリドーマの培養上清中に分泌された抗体分子は、IgGクラスに属するにも関わらずプロテインAに対する結合能が非常に弱かった。そこで、イオン交換法を用いて抗体分子を精製し、現在正常マウスへの静注移入による病変形成の有無を検討中である。
  • 文部科学省:科学研究費補助金(重点領域研究)
    研究期間 : 1992年 -1992年 
    代表者 : 宮沢 正顯; 宮澤 正顕
     
    マウスに重篤な免疫不全症を伴え急性の赤白血病を誘発するフレンド白血病レトロウイルス複合体に対し、レトロウイルスenv或いはgag遺伝子を発現する組換えワクシニアウイルスで感染防御免疫が誘導できることを昨年度迄に証明した。その後、gag遺伝子の部分発現により、感染防御免疫の誘導に必要な抗原エピトープは、N-末のp15蛋白質上に存在することが明らかとなった。そこで、p15蛋白質上でヘルパーT細胞認識エピトープとなり得る両親和性構造を探したところ、ヒト免疫不全ウイルスGag蛋白質の矢張りN-末に位置するp17と相同性のある構造を持ったペプチドが最も両親和性が高いことがわかった。そこで、この両親和性部分を含む合成ペプチド(Len-Ser-Leu-Thr-Leu-Asp-His-Trp--Lys-Arg-Trp-Cys)を作り、アジュバントとともにマウスを免疫して、フレンドウイルスに対する感染防御免疫の誘導の有無を調べた。実験にはフレンドウイルスに高感受性の(B10.AxA)F_1マウスと、中等度に感受性の(B10.AxA.BY)F_1又は(B10xA)F_1マウスを用いた。免疫した(B10.AxA)F_1マウスの約半数で、フレンドウイルス接種後60日目迄に、一旦発症した白血病性脾腫の退縮が見られた。対照のアジュバントのみで免疫したマウスは全例が発症を免れた。約半数の個体で感染防御が成立したという結果は、組換えワクシニアウイルスでの成績と一致する。現代、ペプチドの投与量や経路を種々に変えて実験を続行中である。
  • レトロウイルス感染に対する防御免疫反応の宿主遺伝子による制御
    科学研究費補助金
    研究期間 : 1992年
  • レトロウイルス感染に対する宿主免疫応答の抗原特異性と認識エピトープ構造
    科学研究費補助金
    研究期間 : 1992年
  • 自己免疫病モデルマウス由来抗gp70モノクローナル抗体による腎炎・血管炎の形成
    科学研究費補助金
    研究期間 : 1992年
  • Host genetic control of protective immune responses against retroviral infections
    Health and Labour Sciences Research Grants
    研究期間 : 1992年
  • Antigen specificity and epitope structures in host immune responses to retroviruses
    Grants and Funding
    研究期間 : 1992年
  • Pathogenicity of antiretroviral gp70 monoclonal antibodies established from autoimmune strains of mice
    Grants and Funding
    研究期間 : 1992年
  • 文部科学省:科学研究費補助金(重点領域研究)
    研究期間 : 1991年 -1991年 
    代表者 : 宮沢 正顯; 宮澤 正顕
     
    ヒトレトロウイルス感染症に対する有効な予防ワクチンの開発を最終目標に、その最大の問題点であるウイルス被膜抗原の急速な変異に対処するため、より変異の少ないコア抗原による感染防御免疫の誘導を試みた。今年度はマウスに重篤な免疫不全症を伴う急性白血病を誘発するフレンド白血病レトロウイルスをモデルとして用い、分子クロ-ン化したコア抗原遺伝子及びその部分断片を発現する組換えワクシニアウイルスを使って動物を免疫することにより、感染防御免疫が誘導されるか否かを調べた。その結果、以下の諸点を明らかにする成果を得た:1.フレンド白血病ヘルパ-レトロウイルスのコア抗原をコ-ドするgag遺伝子は、少なくともふたつの翻訳開始部位を同一の読み枠上に持ち、そのうち上流側のCTGコドンを含むようにこの遺伝子を発現ベクタ-に組換えた場合のみ、感染細胞表面にコア抗原が発現する。2.フレンド白血病ヘルパ-ウイルスコア抗原を発現する組換えワクシニアウイルスを用いてマウスを免疫することにより、CD4陽性のヘルパ-T細胞が抗原特異的に感作される。3.上記によってコア抗原特異的免疫能を獲得した動物は、フレンドウイルス複合体を接種すると一旦発症した白血病性脾腫が急速に退縮する。この際、コア抗原特異的に免疫された動物ではウイルス感染後IgGクラスのウイルス中和抗体の産生を認めるが、無関係な抗原で免疫された対照群のマウスはIgGクラスの中和抗体は産生しない。4.gag遺伝子部分断片の発現実験から、感染防御に有効な抗原エピト-プはコア蛋白質前駆体N末のp15蛋白上に存在することが明らかとなった。以上の結果を踏まえ、今後合成ペプチドを用いてp15蛋白上の抗原エピト-プを同定する実験を続けて行く予定である。
  • 自己免疫病の病因解明
  • Molecular identification of host genetic factors determining HIV-exposed but uninfected status and its application for AIDS prevention and therapy
  • Analysis on the pathogenesis of autoimmune diseases
  • Vaccine development aiming at HIV infection

委員歴

  • 2011年04月 - 現在   科学技術振興機構   専門委員
  • 2006年04月 - 現在   日本学術振興会   専門委員
  • 1990年 - 現在   日本病理学会   学術評議員   日本病理学会
  • 2005年 - 2012年   大学基準協会   相互評価委員

その他のリンク

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