
冨岡 勝(トミオカ マサル)
教職教育部 | 教授 |
Last Updated :2025/06/12
■教員コメント
コメント
旧制高校・旧制大学などの寮(寄宿舎)、課外活動における自治活動史が主要テーマです。近畿大学の大学アーカイヴズについても研究中です。
報道関連出演・掲載一覧
<報道関連出演・掲載一覧>
●2024/6/21
読売テレビ「かんさい情報ネットten.」
京都大学吉田寮ではぐくまれた「学生自治」文化などについて
●2024/3/28
北海道新聞
大学の自治寮について
●2021/1/9
テレビ信州「ホームルーム」
松本深志高校を卒業した元3年8組が還暦を過ぎても、恩師と母校で毎年ホームルームを続けることについて
■研究者基本情報
J-Global ID
プロフィール
- 専攻:日本教育史(高等学校研究、寄宿舎、校友会、自治etc)、教員養成(中学・高校)
勤務先:近畿大学教職教育部
研究キーワード
- 教員養成 旧制中学校 旧制高等学校 校友会 寄宿舎 学生自治 日本教育史
現在の研究分野(キーワード)
旧制高校・旧制大学などの寮(寄宿舎)、課外活動における自治活動史が主要テーマです。近畿大学の大学アーカイヴズについても研究中です。
■研究活動情報
論文
- 教育における自治(6) 石田雄『自治』を読む(5)冨岡勝月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた教育史研究を求めて 34 20 - 21 2017年10月
- 教育における自治(5) 石田雄『自治』を読む(4)冨岡勝月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた教育史研究を求めて 33 30 - 32 2017年09月
- 教育における自治(4) 石田雄『自治』を読む(3)冨岡勝32 20 - 23 2017年08月
- 教育における自治(3) 石田雄『自治』を読む(2)冨岡勝月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた教育史研究を求めて 31 27 - 28 2017年07月
- 教育における自治(2) 石田雄『自治』を読む(1)冨岡勝月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた教育史研究を求めて 30 28 - 30 2017年06月
- 教育における自治(1) 重層性への注目冨岡勝月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた教育史研究を求めて 28 30 - 31 2017年04月
- どんなことが「自治ではない」とみなされたのか(25) ―東京 府立第一中校学長川田正澂の校友会活動観(その9)―冨岡勝月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた教育史研究を求めて 30 - 33 2017年03月
- 和崎光太郎; 小山元孝; 冨岡勝近畿大学教育論叢 28 2 107 - 136 近畿大学教職教育部 2017年03月 [査読有り]
冨岡の分担執筆部分は、「4.大学における学校史資料」(pp.125-129) - どんなことが「自治ではない」とみなされたのか(23) ―東京府立第一中校学長川田正澂の校友会活動観(その7)―冨岡勝月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた教育史研究を求めて 25 24 - 25 2017年01月
- どんなことが「自治ではない」とみなされたのか(22)―東京府立―第一中校学長川田正澂の校友会活動観(その6)―冨岡勝月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた教育史研究を求めて 24 31 - 34 2016年12月
- どんなことが「自治ではない」とみなされたのか(24) ―東京府立第一中校学長川田正澂の校友会活動観(その8)―冨岡勝月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた教育史研究を求めて 33 - 34 2016年02月
- 冨岡勝近畿大学教育論叢 26 2 69 - 80 近畿大学教職教育部 2014年12月
- 冨岡勝『関西教育学会年報』 38 96 - 100 関西教育学会 2014年08月
- 第一高等中学校寄宿舎自治制導入過程の再検討(その五)―寄宿舎自治制度導入過程から見えてくること―冨岡勝『1880年代教育史研究年報』 5 83 - 107 2013年10月
- 第一高等中学校寄宿舎自治制導入過程の再検討(その二)―木下広次教頭就任の背景と就任当初の方針―冨岡勝『1880年代教育史研究年報』 2 55 - 81 2010年10月
- 第一高等中学校寄宿舎自治制導入過程の再検討(その一)―木下広次赴任以前―冨岡勝1880年代教育史研究会『1880年代教育史研究年報』 1 85 - 105 2009年10月
- 東京府尋常中学校における校友会の成立冨岡勝中等教育史研究 15 1 - 15 2008年05月
- 第一高等中学校寄宿舎自治制導入過程の再検討(その四)―寄宿舎自治制案の登場・検討と自治制導入―冨岡勝『1880年代教育史研究年報』 4 79 - 127
MISC
- 国際卓越研究大学法に基づく文部科学省の基本方針を読む(その1)冨岡 勝 月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた 教育史研究を求めて (95) 2 -5 2022年11月
- 小西謙 『星条旗の降りるまで 占領下信州教育の回顧』より ― 生徒自治に対する小西校長の期待 ―冨岡 勝 月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた 教育史研究を求めて (94) 30 -34 2022年10月
- 「基幹教員」と「教育研究実施組織」 ― 大学設置基準改正における変化 ―冨岡 勝 月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた 教育史研究を求めて (93) 2 -5 2022年09月
- 史料紹介 『校友』(松本中学校文芸部)第89号より その4 中島益男「矯風会報告書」の補足冨岡 勝 月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた 教育史研究を求めて (92) 24 -27 2022年08月
- 『校友』(松本中学校文芸部)第89号より その3 中島益男「矯風会報告書」冨岡 勝 月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた 教育史研究を求めて (91) 26 -29 2022年07月
- 史料紹介 『校友』(松本中学校文芸部)第89号より その2 有賀聞平・服部慎一 「相談会」冨岡 勝 月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた 教育史研究を求めて (90) 30 -32 2022年06月
- 近畿大学100周年に向けた校史関係史資料の整理・保存・活用の取り組み冨岡 勝 全国大学史資料協議会西日本部会会報 (38) 1 -5 2022年05月 [招待有り]
- 史料紹介 『校友』(松本中学校文芸部)第89号より その1 小西謙「松中の再建」冨岡 勝 月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた 教育史研究を求めて (89) 32 -33 2022年05月
- 史料紹介 松本深志高校における教育課程の実験的研究(1957年)その7冨岡 勝 月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた 教育史研究を求めて 88 23 -30 2022年04月
- 史料紹介 松本深志高校における教育課程の実験的研究(1957年) その6月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた 教育史研究を求めて (86) 36 -40 2022年02月
- 史料紹介 松本深志高校における教育課程の実験的研究(1957年)その5冨岡 勝 月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた 教育史研究を求めて (84) 30 -34 2021年12月
- 「総合的な学習の時間・特別活動論」の1年間の実践を振り返る冨岡 勝 近畿大学教育論叢 32 (2) 151 -162 2021年02月
- 「木下広次に関する先行研究(2) 身体の西洋化に着目した白石義郎の研究」冨岡 勝 『月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた教育史研究を求めて』 (73) 32 -35 2021年01月
- 信州大学大学史資料センターでの聞き取り調査報告冨岡勝 A Way of Life -Seko Koichi- 世耕弘一先生建学史料室広報 (28) 12 -14 2020年12月
- 臨時教育審議会は大学再編の転換点だったのか?冨岡勝 (71) 2 -4 2020年11月
- 木下広次に関する先行研究(1)― 白石義郎の京都帝国大学「運動会」研究 ―冨岡勝 (70) 30 -32 2020年10月
- 「遠隔授業」準備メモ(6)冨岡勝 『月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた教育史研究を求めて』 (69) 2020年09月
- 「遠隔授業」準備メモ(5)冨岡勝 『月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた教育史研究を求めて』 (68) 2020年08月
- 「遠隔授業」準備メモ(3)冨岡勝 『月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた教育史研究を求めて』 (67) 31 -35 2020年07月
- 遠隔授業取組状況に関する連続サイバーシンポジウム冨岡勝 『月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた教育史研究を求めて』 (65) 2 -7 2020年05月
- 「遠隔授業」準備メモ(2)冨岡勝 『月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた教育史研究を求めて』 (64) 28 -33 2020年04月
- 「遠隔授業」準備メモ冨岡勝 『月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた教育史研究を求めて』 (63) 31 -36 2020年03月
- 書評 地方史研究協議会編『学校資料の未来―地域資料としての保存と活用―』冨岡勝 記録と史料(全国歴史資料保存利用機関連絡協議会 (30) 99 -101 2020年03月 [招待有り]
- 木下広次をめぐる史料(8) ―教育勅語に関する校長訓話(1890年11月3日)草稿(2) ―Masaru Tomioka (62) 41 -41 2020年02月
- 木下広次をめぐる史料(7) ―教育勅語に関する校長訓話(1890年10月30日)草稿(1)―冨岡勝 月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた教育史研究を求めて (61) 31 -33 2020年01月
- 近畿大学を巡る史資料11 ―二種類の『学報』―冨岡勝 A Way of Life -Seko Koichi- 世耕弘一先生建学史料室広報 (27) 11 -13 2020年01月
- PDCAにどのように向き合うか冨岡勝 月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた教育史研究を求めて (60) 2 -5 2019年12月
- 教職教育部30年史略年表作成の試み冨岡勝 『近畿大学教育論叢』 31 (1) 37 -51 2019年03月
- 『教職課程コアカリキュラム』に準拠した教職科目で『カリキュラム・マネジメント』を教える試み(4)冨岡勝 『月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた教育史研究を求めて』 (51) 27 -28 2019年03月
- 『教職課程コアカリキュラム』に準拠した教職科目で『カリキュラム・マネジメント』を教える試み(3)冨岡勝 『月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた教育史研究を求めて』 (50) 25 -32 2019年02月
- 『教職課程コアカリキュラム』に準拠した教職科目で『カリキュラム・マネジメント』を教える試み(2)冨岡勝 『月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた教育史研究を求めて』 (49) 32 -35 2019年01月
- 近畿大学の大学アーカイヴズと学内史資料の収集・整理に関する調査・研究について」〔記録管理学会研究大会招待講演(2018年5月18日、於近畿大学アカデミックシアター実学ホール)〕冨岡勝 『レコード・マネジメント』(記録管理学会誌) (75) 14 -17 2018年12月
- 『教職課程コアカリキュラム』に準拠した教職科目で『カリキュラム・マネジメント』を教える試み(1)冨岡勝 『月刊ニューズレター 現代の大学問題を視野に入れた教育史研究を求めて』 (47) 32 -35 2018年11月
- 各地のアーカイヴズ紹介9追手門学院大学学院志研究室冨岡勝 A Way of LIfe -Seko Koichi- 世耕弘一先生建学史料室広報 (26) 8 -10 2018年11月
- 和崎光太郎『明治の<青年>-立志・修養・煩悶』を読んで冨岡勝 中等教育史研究 25 24 -28 2018年04月
- 「教職入門」導入期について冨岡勝 29 (3) 123 -131 2018年03月
- 冨岡 勝 中等教育史研究 = Journal of Japanese history of secondary education (22) 58 -62 2015年04月
- 第一高等中学校寄宿舎自治制導入過程の再検討(その三)―皆寄宿舎方針への文部省の対応とその背景―冨岡勝 『1880年代教育史研究年報』 (3) 101 -115 2011年10月
- 冨岡勝 教育論叢 16 (2) 35 -49 2005年04月
- 冨岡 勝 京都大学大学文書館研究紀要 0 (2) 55 -75 2004年02月
- 冨岡勝 教育論叢 14 (1) 29 -43 2002年12月
- 新制高校における「生徒会」の成立-京都市立洛陽高等学校および京都府立鴨沂高等学校を中心に-冨岡 勝 立命館大学教育科学研究所『京都における「新教育」半世紀』 89 -110 1998年
- 大学の教育方法の改善に関する基礎的考察(1)(共著)冨岡 勝 相愛女子短期大学研究論集 (43) 35 -53 1996年
- 富岡 勝 日本の教育史学 (38) 116 -134 1995年
- 旧制高校における校友会活動(日清戦争以降)冨岡 勝 関西教育学会 (18) 73 -77 1994年
- 冨岡 勝 京都大学教育学部紀要 40 (40) 237 -246 1994年
- 旧制高等学校における校友会活動の登場-一高における木下広次校長の教育方針と校友会関西教育学会紀要 (17) 87 -91 1993年
- 旧制高等学校における校友会活動の登場-一高における木下広次校長の教育方針と校友会-京都大学大学院教育学研究科(修士論文) 1992年
書籍等出版物
共同研究・競争的資金等の研究課題
- 日本学術振興会:科学研究費助成事業研究期間 : 2019年04月 -2025年03月代表者 : 加藤 善子; 冨岡 勝; 下 絵津子; 堤 ひろゆき23年度は、3名の共同研究者を迎え、資料の多角的分析に取り組んだ。第一は灘中学校設立前後の中学校をめぐる進学状況に関する文献調査と社会的文脈の分析、第二に、旧制灘中学校の校友会誌の分析による校長眞田範衞と設立関係者の教育観、第三に灘中学校顧問・嘉納治五郎が持っていた灘中学校での教育思想である。 教育史の先行研究から、旧制灘中学校の設立構想が生まれた大正中後期は、神戸において中学校の受験が過熱した時期であり、過度の受験競争の緩和や知識偏重教育の改善を目的として、甲南中学校・甲陽中学校が阪神間に設立された時期であった。しかし、公立中学校においても収容力が高まり、灘中学校が創立された昭和3年頃からは、選びさえしなければどこかに入れる中学全入時代が到来していたことが明らかになった。 これら3校の設立関係者は、御影師範学校を起点としてネットワークを結んでおり、校友会誌の分析から推察すると、阪神間の3つの私立中学校が大正新自由主義教育の流れを汲んだ教育をめざしていたことがわかる。灘中学校はそれに加えて、嘉納治五郎の柔道と攻防式体操などが積極的に紹介されており、眞田校長や設立発起人の一人である曽我豊吉など師範学校関係者に加え、嘉納治五郎の教育思想が色濃く見られることを明らかにした。
- 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))研究期間 : 2010年 -2014年代表者 : 冨岡 勝本研究は、旧制中学校-旧制高等学校において校友会や寄宿舎自治にみられる生徒自治活動が、どのような事情で成立し、変遷していったのか、そして生徒たちにとってどのような意味があったのかを解明することを目的に、旧制中学校・旧制高等学校の寄宿舎・校友会について調査を進めている。平成23年度の研究では、全国の旧制高等学校の寄宿舎・校友会の状況については、文献調査を終え大まかな動向をつかんだ上で現地調査に行く計画を立てていたところ、第一高等中学校の寄宿舎・校友会設置について鍵となる第一高等中学校長木下広次に関する新史料が熊本県立図書館と熊本県玉名市歴史博物館に所蔵されていることがわかったため、急遽計画を変更し、出張調査としては、この2機関への調査を中心に実施した。この2機関への調査を通じて、木下がフランス留学中にフランス社会をどのように観察したのか、それが寄宿舎や校友会とどのように関係しているのか、という生徒自治活動への外国の影響に関する新しい重要な手がかりが得られた。現在、これを分析している最中であるが、まもなく論文として公表していく予定である。他の高等中学校については来年度、必要な調査を実施する。また、全国の旧制中学校寄宿舎と校友会については、和歌山県、佐賀県、岐阜県の県立図書館に所蔵されている校友会雑誌を中心に調査した。校友会雑誌には、在学生徒の記事や活動記録、卒業生の回想文などが収録されており、校友会や寄宿舎の活動内容・組織の変遷についてわかるだけでなく、個人別事例の手がかりにもなりえる。この意味で、第1年目の調査(旧制中学校の寄宿舎と校友会の状況)を補完するとともに、第3年目・第4年目の調査(寄宿舎・校友会の活動内容などの変遷と個人別事例調査)の先取りとして実施することができた。
- 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(B))研究期間 : 2010年 -2013年代表者 : 荒井 明夫; 田中 智子; 冨岡 勝; 三木 一司; 小宮山 道夫; 谷本 宗生1、平成23年度は本共同研究プロジェクトが科研費補助を受けて2年目であった。共同研究の最も重要な年度として6月の研究会において研究計画を細部まで調整した。2、その結果東京都の東京大学および外交史料館・国会図書館をはじめ山形・宮城・長野・新潟・富山・福井・石川・滋賀・岐阜・愛知.奈良・鳥取・島根・山口・愛媛・徳島・高知・佐賀・熊本の1都19県に及ぶ研究員による調査を実施した。3、その中で、研究の大きな目的である高等中学校(第一高等中学校から第五高等中学校までおよび山口高等中学校と鹿児島高等中学造士館の計7校)関係史料はほぼ収集できた。4、平成23年10月に開催された第56回教育史学会大会(於京都大学)において本研究プロジェクト研究員らは「コロキウム・近代日本におけるエリート教育の編成-明治期と大正期との対話」を企画した。そこでは、教育社会学・高等教育史の研究者を招き1880年代の高等中学校研究の到達点と、これまでの我々の成果今後の課題を提起した。
- 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))研究期間 : 2008年 -2010年代表者 : 中村隆文; 今井修平; 菊池城司; 井上義和; 井上好人; 加藤善子; 冨岡勝; 末冨芳神戸一中の個票データベースの完成により、先行研究である鶴岡中学の共同研究との地域間比較が可能となった。地方都市(鶴岡中)と比較することにより、近代都市(神戸一中)としての中等教育機関の社会的機能が明らかになった。神戸一中の個票データを分析することにより、近代都市における神戸一中の利用層は士族ではなく、平民が学校を積極的に戦略的に利用していたことを証明することができたのである。さらに我々は戦前における旧来型の中学校モデルと近代的中学校モデルの併存、衝突、近代型に収斂するプロセスを明らかにし、教育の担い手としての近代実業層の存在と学校利用戦略を実証した。
- 文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(B))研究期間 : 2006年 -2008年代表者 : 竹内洋; 細辻恵子; 目黒強; 末冨芳; 佐藤八寿子; 稲垣恭子; 細辻恵子; 目黒強; 末冨芳; 佐藤八寿子; 冨岡勝; 高山育子; 井上好人; 石井素子; 野口剛; 山口晃子学生生活調査や校友会誌、新聞記事、書簡集、小説などを資料として1930年代、1960年代の学生文化の転換点を明らかにした。これらの作業にもとづいて、明治期から現在にいたる学生小説の流れを確認し、代表となる学生小説を選定して各時代の特性についてまとめるとともに、学生文化の構造的変容を明らかにした。これらから、戦後日本社会における知識人界と「学問」の変容についてそのダイナミズムを描き出し、現在の社会における大学と大学界のゆらぎについて検討した。