
伏見 裕子(フシミ ユウコ)
文芸学部 文化・歴史学科 | 特任講師 |
Last Updated :2025/01/22
■教員コメント
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近現代日本の出産をめぐる民俗と人権問題について研究しています。
■研究者基本情報
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研究キーワード
- 出産 民俗学 ジェンダー 人権論 人権教育 セクシュアリティ教育 産屋 障害 リプロダクション
現在の研究分野(キーワード)
近現代日本の出産をめぐる民俗と人権問題について研究しています。
研究分野
■経歴
経歴
- 2024年04月 - 現在 近畿大学文芸学部 文化・歴史学科講師
- 2020年11月 - 現在 大阪大学大学院医学系研究科招へい教員
- 2022年04月 - 2024年03月 大阪公立大学工業高等専門学校総合工学システム学科准教授
- 2017年04月 - 2022年03月 大阪府立大学工業高等専門学校総合工学システム学科講師
- 2015年04月 - 2022年03月 公益財団法人世界人権問題研究センター嘱託研究員(2020年4月より登録研究員)
- 2016年09月 - 2018年03月 関西学院大学非常勤講師「人権から見たジェンダーB」(リレー講義)
- 2016年04月 - 2017年09月 佛教大学非常勤講師「高齢者教育論H」
- 2016年10月 - 2017年03月 立命館大学衣笠総合研究機構客員研究員
- 2016年09月 - 2017年03月 立命館大学産業社会学部非常勤講師「ジェンダーと教育」
- 2016年09月 - 2017年03月 佛教大学非常勤講師「社会教育特殊講義A」
- 2016年04月 - 2017年03月 佛教大学非常勤講師(通信教育課程レポート採点「生涯学習概論」担当)
- 2015年10月 - 2017年03月 和歌山工業高等専門学校非常勤講師「倫理」
- 2015年09月 - 2017年03月 帝塚山大学現代生活学部こども学科非常勤講師「こどもの文化」
- 2015年04月 - 2017年03月 佛教大学非常勤講師(通信教育課程スクーリング「ジェンダー」担当)
- 2016年04月 - 2016年09月 甲南女子大学非常勤講師「女性史」
- 2015年04月 - 2016年03月 京都造形芸術大学非常勤講師(通信教育部レポート添削「芸術論Ⅰ‐1 芸術理論」のうち「日本文化論」を担当)
- 2015年04月 - 2016年03月 辻学園栄養専門学校非常勤講師「心理学」
- 2015年04月 - 2015年09月 関西学院大学社会学部研究支援者Ⅲ種
- 2013年10月 - 2015年03月 日本学術振興会特別研究員(PD)
- 2013年04月 - 2013年09月 日本学術振興会特別研究員(DC2)
学歴
委員歴
■研究活動情報
受賞
論文
- 口唇裂・口蓋裂の民俗伏見裕子日本民俗学 303 68 - 87 2020年08月 [招待有り]
- 「安産中心史観」再考伏見裕子世界人権問題研究センター 研究紀要 25 23 - 38 2020年07月 [査読有り]
- 大阪府立大学高専における人権教育の歩みと展望伏見裕子; 鯵坂誠之; 野田達夫; 中田裕一大阪府立大学高専研究紀要 53 15 - 20 2020年01月 [査読有り]
- 「奇形児」の出生をめぐる対応 ――1920年代後半から1960年代の助産婦・産科医の立場に注目して――伏見裕子大阪府立大学高専研究紀要 52 1 - 8 2018年12月 [査読有り]
- 伏見裕子関西教育学会年報 40 111 - 115 関西教育学会 2016年08月
- 村田泰子; 伏見裕子関西学院大学社会学部紀要 124 63 - 78 関西学院大学社会学部研究会 2016年03月
- 伏見裕子女性学年報 36 75 - 105 日本女性学研究会「女性学年報」編集委員会 2015年11月 [査読有り]
- 香川県伊吹島における出部屋の存続と閉鎖のメカニズム―社会および共同体の変化に関連づけて―伏見裕子京都大学 2015年03月
- 伏見裕子女性学年報 33 1 - 27 日本女性学研究会「女性学年報」編集委員会 2012年11月 [査読有り]
MISC
- 民俗学から日本の出産史を問い直す―「安産中心史観」を超えて―伏見裕子 現代思想 2024年5月号 52 -60 2024年05月 [招待有り]
- 2021年度アカデミック・ポートフォリオ 作成ワークショップ開催報告北野健一; 伏見裕子; 勇地有理; 古田和久; 東田卓; 山下良樹; 栗田佳代子 大阪公立大学工業高等専門学校研究紀要 56 11 -16 2023年01月
- 安井眞奈美; 中本剛二; 伏見裕子 日本民俗学 (307) 120 -126 2021年08月
- 書評 鈴木由利子著『選択される命―子どもの誕生をめぐる民俗―』伏見裕子 日本民俗学 (307) 91 -96 2021年08月 [招待有り]
- 伏見 裕子 公益財団法人世界人権問題研究センタープロジェクトチーム4編『女性差別撤廃条約総括所見をめぐる総合的研究:日本の国内実施体制と阻害要因を中心に』学術研究助成基金助成金17K035 2017~2019年度 基盤研究(C)研究成果報告書 83 -92 2020年03月
- 歴史・民俗の目を養う伏見裕子 うぶすな (8) 巻頭言 2019年03月 [招待有り]
- 第37回日本民俗学会研究奨励賞『近代日本における出産と産屋―香川県伊吹島の出部屋の存続と閉鎖』(勁草書房2016年)伏見裕子 総人・人環フォーラム (37) 16 -16 2019年02月 [招待有り]
- 障害児の出生に人々はどう向き合ってきたのか伏見裕子 GLOBE (96) 14 -15 2019年01月 [招待有り]
- 瀬戸内海東部の離島漁村における出産文化の比較研究―伊吹島・走島を事例として―伏見裕子 公益財団法人福武財団助成活動アニュアルレポート2016 68 -68 2016年07月
- 今もある産屋の制度伏見裕子 GLOBE (85) 14 -15 2016年04月 [招待有り]
- 日本における女性観と女性差別:女性のケガレから考える伏見裕子 桃山学院大学人権年報 (42) 頁記載なし(10頁) 2016年03月 [招待有り]
- 書評 安井眞奈美著『出産環境の民俗学―〈第三次お産革命〉にむけて』伏見裕子 比較日本文化研究 (17) 186 -194 2014年12月 [招待有り]
書籍等出版物
- 栗本, 敦子; 伏見, 裕子 北樹出版 2023年04月 ISBN: 9784779307096 viii, 71p
- ふらっとライフ―それぞれの「日常」からみえる社会―ふらっと教育パートナーズ(代表 伏見裕子)編 (担当:共編者(共編著者)範囲:序章、コラム8、おわりに)北樹出版 2020年03月 ISBN: 9784779306273
- テーマでひらく学びの扉 少子化社会と妊娠・出産・子育て由井秀樹編著 (担当:分担執筆範囲:第3章「出産―新しい生命を迎えるということ」、第4章「母子保健―母と子の「健やかさ」を考える」(共筆)、コラム10「児童虐待 喫緊の課題 社会が育児を担うしくみ」(共筆))北樹出版 2017年04月 ISBN: 9784779305245
- 産み育てと助産の歴史―近代化の200年をふり返る―白井千晶編著 (担当:分担執筆範囲:コラム5「産屋、ケガレ、出産の施設化」)医学書院 2016年05月 ISBN: 9784260024822
- 未来をひらく男女共同参画―ジェンダーの視点から―西岡正子編著 (担当:分担執筆範囲:第2章「ジェンダーと歴史」、コラム12「子どもをもつ女性と職業」)ミネルヴァ書房 2016年04月 ISBN: 9784623075645
- 近代日本における出産と産屋―香川県伊吹島の出部屋の存続と閉鎖―伏見裕子 (担当:単著範囲:)勁草書房 2016年03月 ISBN: 9784326602919
- フィールドから見る女性の身体と習俗公財; 世界人権問題研究センタ; 研究第 (担当:分担執筆範囲:1.(5)産屋の歴史からみる出産の穢れと女性観)(公財)世界人権問題研究センター 2016年01月
講演・口頭発表等
- 伏見裕子周産期医療の現場における医療者と妊産婦、その家族とのコミュニケーションに関する調査報告会 2024年03月
- 民俗学はリプロダクティブ・ヘルス/ライツの問題にどのような光を当てうるか?日本女性学研究会近代女性史分科会 2024年02月
- 戦後初期の日本における「妊娠・分娩に関する迷信」―文部省迷信調査協議会の視点から―伏見裕子日本民俗学会第75回年会 2023年10月
- ワークショップで学ぶ「人権リテラシー」栗本敦子; 伏見裕子d-lab2023(第41回開発教育全国研究集会) 自主ラウンドテーブル 2023年08月
- 妊娠・出産をめぐる「迷信」について ―文部省迷信調査協議会(1947年設置)の視点― [通常講演]伏見裕子日本女性学研究会近代女性史分科会 2023年06月
- 伏見 裕子高専人権シンポジウム 2022年09月
- 伏見裕子日本高専学会第28回年会講演会 2022年09月
- 高橋 舞; 伏見 裕子; 鯵坂 誠之; 中田 裕一; 金田 忠裕日本高専学会第28回年会講演会 2022年09月
- 伏見裕子日本女性学研究会近代女性史分科会 2022年06月
- 〈へき地〉の子育てと人権 [通常講演]伏見裕子世界人権問題研究センター登録チーム6研究会 2022年01月
- 伏見裕子; 鯵坂誠之; 高橋舞; 金田忠裕; 中田裕一2021年度 日本高専学会 第27回年会講演会 2021年09月
- 鯵坂誠之; 伏見裕子; 中田裕一; 高橋舞; 金田忠裕2021年度 日本高専学会 第27回年会講演会 2021年09月
- セクシュアリティ教育の効果測定をめぐる課題―大阪府大高専における実践から― [通常講演]伏見裕子世界人権問題研究センター登録チーム6研究会 2021年03月
- 口唇裂・口蓋裂の民俗 [招待講演]伏見裕子第908回日本民俗学会談話会・第321回京都民俗学会談話会「思いがけないお産の民俗」 2019年12月
- 口唇裂・口蓋裂児の出生をめぐる母親の自責感―昭和期までの新聞記事から考える― [通常講演]伏見裕子日本女性学研究会近代女性史分科会 2019年11月
- 口唇・口蓋裂児を出産した女性の抱える困難について [通常講演]伏見裕子日本女性学研究会近代女性史分科会 2019年09月
- 人権教育「ふらっと高専」に関する研究報告 その2 ー2019年度セクシュアリティ教育についてー [通常講演]鯵坂誠之; 伏見裕子; 中田裕一; 野田達夫日本高専学会第25回年会講演会 2019年08月
- 人権教育「ふらっと高専」に関する研究報告 その1 ―大阪府立大学高専の取り組みについて― [通常講演]伏見裕子; 鯵坂誠之; 中田裕一; 野田達夫日本高専学会第25回年会講演会 2019年08月
- 「奇形児」の出生を めぐる医療従事者の対応―1920年代後半~1960年代― [通常講演]伏見裕子第45回保健医療社会学会大会RTD「母子保健の近現代」 2019年05月
- 障害児の出生と女性 [通常講演]伏見裕子世界人権問題研究センタープロジェクト4共同研究会 2019年03月
- 「奇形児」の出産をめぐる対応について:1950年代を中心に [通常講演]伏見裕子日本女性学研究会近代女性史分科会 2018年07月 口頭発表(一般)
- 発達障害の「早期発見」をめぐる歴史―「大津方式」における自閉症児の発見と母親の役割― [通常講演]伏見裕子日本女性学研究会近代女性史分科会 2018年02月
- 生殖をめぐる女性の権利:胎児の障害との関連で [通常講演]伏見裕子(公財)世界人権問題研究センター研究第4部共同研究会 2018年01月
- 障害の早期発見・早期対応をめぐる歴史―「大津方式」における自閉症児の母親への対応に着目して― [通常講演]伏見裕子日本女性学研究会近代女性史分科会 2017年11月
- 出産・母子保健と「家族」 [招待講演]伏見裕子シンポジウム「妊娠・出産・子育ての現在・過去・未来」(『テーマでひらく学びの扉 少子化社会と妊娠・出産・子育て』出版記念シンポジウム) 2017年10月
- 出産のこれまでとこれから:出産は誰のものか? [通常講演]伏見裕子世界人権問題研究センター第4部共同研究会 2016年10月
- 今、母子保健の歴史を問い直す [通常講演]伏見裕子; 木村尚子日本女性学研究会近代女性史分科会 2016年10月
- 産屋の歴史から見るケガレと出産の施設化 [招待講演]伏見裕子シンポジウム「産み育てと助産の歴史:アジアの中の日本」(於:医学書院) 2016年07月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
- 近代日本における産屋の変容 [招待講演]伏見裕子第29回長崎県母性衛生学会学術集会,特別講演 2016年06月 口頭発表(招待・特別)
- 近現代における産屋の存続と閉鎖―香川県伊吹島の出産習俗の変容― [招待講演]伏見裕子教育の境界研究会5月例会 2016年05月
- 近代日本における出産と産屋-香川県伊吹島を中心に- [招待講演]伏見裕子出生をめぐる倫理研究会公開研究会 出産をめぐる習俗と近代化-産屋の存続と閉鎖- 2016年03月 公開講演,セミナー,チュートリアル,講習,講義等
- 香川県伊吹島における社会教育―1950年代を中心に― [通常講演]伏見裕子関西教育学会第67回大会自由研究発表 2015年11月 口頭発表(一般)
- 香川県伊吹島における出部屋の閉鎖過程とその意味 [通常講演]伏見裕子日本民俗学会第67回年会一般発表 2015年10月 口頭発表(一般)
- 瀬戸内海離島における高齢者教育―香川県伊吹島と広島県走島の事例から― [通常講演]伏見裕子日本女性学研究会近代女性史分科会 2015年10月 口頭発表(一般)
- ジェンダーの視点でみる生殖の歴史と課題 [通常講演]伏見裕子世界人権問題研究センター研究第4部共同研究会 2015年09月
- 大阪市立産院の成立と展開 [通常講演]伏見裕子社会事業史学会第43回大会自由論題報告 2015年05月 口頭発表(一般)
- これからジェンダー史をどう描くか?―生殖の歴史を中心に考える―伏見裕子日本女性学研究会近代女性史分科会 2015年03月
- 産屋の近代史―伊吹島出部屋の存続と閉鎖をめぐって― [招待講演]伏見裕子第15回香川母性衛生学会学術集会,特別講演 2014年12月 口頭発表(招待・特別)
- 出産をめぐる地域のつながりと船霊信仰―香川県伊吹島を事例として― [通常講演]伏見裕子国立民族学博物館「平成26年度みんぱく若手研究者奨励セミナー」 2014年11月 口頭発表(一般)
- 安井眞奈美「現代社会と民俗学―『出産環境の民俗学―<第3次お産革命>にむけて』」へのコメント [招待講演]伏見裕子女性史総合研究会5月例会 2014年06月 その他
- 三重県志摩市越賀の産屋について [通常講演]伏見裕子世界人権問題研究センター研究第4部共同研究会 2013年07月 その他
- 〈産空間〉をめぐる人間関係の変容が意味すること―香川県伊吹島における出部屋閉鎖の前後― [通常講演]伏見裕子日本女性学研究会近代女性史分科会 2013年06月 口頭発表(一般)
- 社会事業としての産院の成立 [通常講演]伏見裕子社会事業史学会第41回大会若手研究者研究交流会 2013年05月 口頭発表(一般)
- 産屋の盛衰と穢れ観 [招待講演]伏見裕子世界人権問題研究センター研究第4部共同研究会 2012年07月 その他
- 産屋の文化財化・地域おこしと穢れ観の変容―京都府福知山市「大原の産屋」を事例として― [通常講演]伏見裕子日本女性学研究会近代女性史分科会 2012年04月 口頭発表(一般)
- 香川県伊吹島における出産の近代化 [通常講演]伏見能成; 伏見裕子2009年人文地理学会大会 2009年11月 口頭発表(一般)
- ウブヤの多義性と出産の近代化―香川県伊吹島を事例として― [通常講演]伏見裕子日本女性学研究会近代女性史分科会 2009年10月 口頭発表(一般)
担当経験のある科目_授業
共同研究・競争的資金等の研究課題
- 日本学術振興会:科学研究費補助金 基盤研究(C)研究期間 : 2020年04月 -2024年03月代表者 : 伏見 裕子; 中田 裕一; 金田 忠裕; 鯵坂 誠之; 高橋 舞; 東 優子2年目となる2021年度も、引き続き新型コロナウィルス感染症の感染拡大による影響を受け続けたが、予定していたプログラムはすべて実施することができた。対面での講演会実施等が難しい状況が長期化するなか、対面での講演とオンデマンド動画による講演の事後アンケート結果について比較検討を行い、持続可能な教育方法および今後の課題について取りまとめた。 年度末には、学内で人権ワークショップを実施し、学生の取り組み状況等も記録することができた。 また、学生への教育を行うためには教職員の協力が欠かせないことから、大阪府大高専および近畿地区高専の教職員に向けた講演会「人権について教職員も学ぼう」を実施し、理解増進に努めた。 さらに、人権教育プログラムの評価および改善のため、申請当初から協力を依頼していた大阪府立大学の田間泰子名誉教授、東優子教授と議論を行い、新たに大阪市立大学の阿久澤麻理子教授の協力も得て、2022年度実施予定である「高専人権シンポジウム(仮称)」の方向性などを繰り返し検討した。
- 日本学術振興会:科学研究費補助金 基盤研究(B)研究期間 : 2019年04月 -2023年03月代表者 : 安井 眞奈美; 遠藤 誠之; 中本 剛二; 伏見 裕子; 澤野 美智子; 松岡 悦子; 倉田 誠; 木村 正2019 年度の研究成果は以下の通りである。第一に大阪大学医学部附属病院胎児診断治療センターにて外来診療(遠藤産科医)に同席し、妊産婦およびその家族52名から同意書を取得した上で、51名にインタビューを行い、あわせて参与観察を実施した(中本、安井、松岡)。これによって、エスノグラフィー作成のための基礎的なフィールドワークに着手することができた。 第二に本研究を、大阪大学歯学部附属病院および東京医科大学附属病院との多施設共同研究とするための倫理申請を行い、承認された。これを受けて2年目から、上記2施設でのフィールドワークを開始することが可能となった(倉田、伏見)。 第三に、東北大学大学院文学研究科実践宗教学寄附講座にて、臨床宗教師を招き、出産におけるグリーフケアの勉強会を開催した。また仙台医療センターを見学し、グリーフケアの取り組みを学び、情報交換を行った。 第四に、海外の出産に関する現状を踏まえて日本と比較し(松岡)、女性にとって質の高いケア、患者と医者のコミュニケーションのあり方という視点から議論を行った。 第五に、がん治療後の妊娠・出産に関する困難についてのインタビューを実施した(澤野)。 第六に、本研究の趣旨を日本民俗学会の談話会(2019年12月14日)にて発表し、「思いがけないお産の民俗」と題したシンポジウムを企画した。発表とコメントは『日本民俗学』303号(2020年)に掲載予定である。これにより各自、今後の展望を示すことができた。内容は次の通りである。安井眞奈美 趣旨説明「「思いがけないお産の民俗」から見えてくること」、遠藤誠之「産科医療における”思いがけない”お産」、伏見裕子「口唇裂・口蓋裂の民俗」、中本剛二「不育症という経験」、コメント 梶間敦子「助産師の立場から」、澤野美智子「医療人類学の立場から」、松岡悦子「文化人類学の立場から」である。
- 日本学術振興会:科学研究費助成事業(基盤研究(C))(一般)研究期間 : 2017年04月 -2020年03月代表者 : 吉田 容子; MENSENDIEK M; 源 淳子; 米田 眞澄; 山下 明子; 山下 泰子; 三成 美保; 澤 敬子; 林 陽子; 堀江 有里; 伏見 裕子; 馬場 まみ; 斧出 節子; 軽部 恵子; 谷口 洋幸この研究では、日本が1985年に批准した国連女性差別撤廃条約が国内でどのように実施されてきたか、すなわち条約がどの程度守られてきたかを研究した。条約の監視機関である国連女性差別撤廃委員会は、日本政府の提出した定期報告を検討し、その結果を「総括所見」にまとめるが、そこに示された日本の国内実施に関する「懸念事項」と日本への「勧告」について、差別の背景と現状を詳しく分析した。そして、総括所見の実現が日本国内において進まない理由を、国内法制度を初め、行政、司法、歴史、文化、社会など、包括的に分析し、阻害要因の解明を試みた。
- 母子保健における「標準化像」の形成過程に関する歴史的研究公益財団法人トヨタ財団:2016年度研究助成プログラム研究期間 : 2017年04月 -2019年03月
- 瀬戸内海東部の離島漁村における出産文化の比較研究――伊吹島・走島を事例として福武財団:瀬戸内海文化研究・活動支援助成研究期間 : 2015年04月 -2016年03月
- 近代日本における妊産婦保護事業と女性公益財団法人世界人権問題研究センター:個人研究費研究期間 : 2015年04月 -2015年12月
- 日本学術振興会:特別研究員奨励費研究期間 : 2013年04月 -2015年03月代表者 : 伏見 裕子平成26年度は、これまでの調査・研究内容を博士論文「香川県伊吹島における出部屋の存続と閉鎖のメカニズム―社会および共同体の変化に関連づけて―」にまとめたほか、研究発表やアウトリーチ活動を積極的に行った。 博士論文では、産屋の盛衰と女性のケガレの変容の影響関係を具体的に解き明かした。主な対象地域としては香川県伊吹島を選定したが、平成26年度の研究計画に入っていた寺社周辺の産屋とケガレに関する調査の結果についても、本文中で多く言及することができた。 また、第15回香川母性衛生学会学術集会において特別講演「産屋の近代史―伊吹島出部屋の存続と閉鎖をめぐって―」を、桃山学院大学においてゲスト講義「日本における女性観と女性差別:女性のケガレから考える」等を依頼され、伊吹島の産屋を中心に全国の産屋が近代以降どのように存続してきたのかということをケガレ観の変容に関連づけて解説した。 平成26年度みんぱく若手研究者奨励セミナーにおける発表「出産をめぐる地域のつながりと船霊信仰―香川県伊吹島を事例として―」では、伊吹島において女性のケガレを規定する重要な要素である船霊信仰と産屋の盛衰との関連性を具体的に明らかにした。また、関連分野の書籍に対する書評も行うなど、幅広い視点から研究動向を把握するように努めた。 以上のことから、平成26年度における研究の進捗は非常に順調であり、十分な実績を残すことができたといえる。
社会貢献活動
- 高槻市家庭地域文庫「こゆい文庫」期間 : 2021年06月 - 現在役割 : 運営参加・支援種別 : その他社会福祉法人 友遊福祉会 評議員期間 : 2016年03月 - 現在役割 : 運営参加・支援種別 : その他期間 : 2023年09月03日役割 : 講師主催者・発行元 : キャンパスセクシュアルハラスメント全国ネットワーク 第29回全国集会 分科会2期間 : 2023年06月28日役割 : 講師種別 : 講演会イベント・番組・新聞雑誌名 : 2023 年度 関西学院大学社会学部教職員人権問題研修会期間 : 2022年10月27日役割 : 講師種別 : 講演会イベント・番組・新聞雑誌名 : 高槻市立樫田小学校PTA家庭教育学習会期間 : 2022年10月06日役割 : 講師種別 : 講演会主催者・発行元 : パナソニックインダストリー株式会社 デバイスソリューション事業部期間 : 2022年03月22日役割 : 講師種別 : セミナー・ワークショップイベント・番組・新聞雑誌名 : 大阪府立大学工業高等専門学校 産学連携推進会 第4回経営資質増進セミナー期間 : 2021年06月11日役割 : 講師種別 : 出前授業イベント・番組・新聞雑誌名 : 京都府立洛東高等学校人権学習「障害者」って誰のこと?期間 : 2019年12月20日役割 : 講師種別 : 出前授業イベント・番組・新聞雑誌名 : 京都堀川音楽高校 全校人権学習日頃何気なく使っている言葉に潜むセクハラ等の人権侵害期間 : 2019年10月14日役割 : 講師種別 : 講演会イベント・番組・新聞雑誌名 : 長岡京市 市民公開講座性的指向・性自認の多様な在り方の理解増進期間 : 2019年03月06日役割 : 講師種別 : その他イベント・番組・新聞雑誌名 : 大阪府立大学工業高等専門学校FD何気ない言動が なぜセクハラに? ~ジェンダー論の基礎の基礎~期間 : 2018年11月19日役割 : 講師種別 : セミナー・ワークショップ主催者・発行元 : 大阪府立大学イベント・番組・新聞雑誌名 : 大阪府立大学ものづくりオープンプラットフォームシンポジウム「ものづくり中小企業の人材確保・活性化に必要な働き方改革とダイバーシティ・ジェンダーの理解」障害児の出生をめぐり 語られてきたこと期間 : 2018年10月28日役割 : 講師種別 : 対話型集会・市民会議イベント・番組・新聞雑誌名 : 市民講座「少子化社会の妊娠・出産・子育てを考える―障害と出生・出産」近代日本における出産と産屋期間 : 2018年09月16日役割 : 講師種別 : 講演会イベント・番組・新聞雑誌名 : 神崎郡歴史民俗資料館 連続講座③日本における女性観と女性差別:女性のケガレから考える期間 : 2018年09月13日役割 : 講師種別 : 講演会主催者・発行元 : 徳島県立人権教育啓発推進センター(あいぽーと徳島)イベント・番組・新聞雑誌名 : 人権教育啓発リーダー養成講座 第3回講座ジェンダーの視点で社会をみると…?期間 : 2017年10月20日役割 : 講師種別 : セミナー・ワークショップイベント・番組・新聞雑誌名 : はりま産学交流会 創造例会フィールドからみる女性の身体と習俗期間 : 2016年11月10日 - 2016年11月10日役割 : 講師主催者・発行元 : (公財)世界人権問題研究センターイベント・番組・新聞雑誌名 : 人権大学講座(講師:源淳子、伏見裕子、山下明子)学童保育を考える~子どもが小学校に入学して期間 : 2016年06月26日役割 : パネリスト種別 : 対話型集会・市民会議主催者・発行元 : 高槻市立男女共同参画センター登録団体交流会、高槻市人権・男女共同参画課イベント・番組・新聞雑誌名 : シンポジウム「遅れてる?進んでる?高槻の子育て事情」ジェンダーの視点で社会をみると…?―子ども向けテレビ番組を手がかりとして―期間 : 2016年05月24日役割 : 講師種別 : その他イベント・番組・新聞雑誌名 : 甲南女子大学「多文化コミュニケーション入門」ゲスト講師子どもに思いやりの心が育っています期間 : 2016年04月役割 : 取材協力種別 : 会誌・広報誌主催者・発行元 : 高槻市総合戦略部営業広報室イベント・番組・新聞雑誌名 : たかつきDAYS~広報たかつき~日本における女性観と女性差別:女性のケガレから考える期間 : 2015年12月08日役割 : 講師種別 : 講演会イベント・番組・新聞雑誌名 : 桃山学院大学人権週間講演会ワークショップ―女性差別撤廃条約を学ぼう―期間 : - 2015年08月31日役割 : 講師種別 : セミナー・ワークショップ主催者・発行元 : 世界人権問題研究センターイベント・番組・新聞雑誌名 : 人権大学講座(講師:吉田容子、軽部恵子、米田眞澄、伏見裕子)社会教育の今昔―子育てをめぐる親たちの学び―期間 : 2015年07月02日役割 : 講師種別 : その他イベント・番組・新聞雑誌名 : 佛教大学「社会教育演習」ゲスト講師ジェンダーの視点で社会をみると…?―子ども向けテレビ番組を手がかりとして―期間 : 2015年06月02日役割 : 講師種別 : その他イベント・番組・新聞雑誌名 : 甲南女子大学「多文化コミュニケーション入門」ゲスト講師日本における女性観と女性差別―女性のケガレから考える―期間 : 2015年04月26日役割 : 講師種別 : セミナー・ワークショップイベント・番組・新聞雑誌名 : NPO法人知的人材ネットワークあいんしゅたいん附置機関・基礎科学研究所主催「サロン・ド・科学の探索」第7回ジェンダーと法:女性の身体と健康をめぐる日本の法制史期間 : 2014年11月07日役割 : 講師種別 : その他イベント・番組・新聞雑誌名 : 桃山学院大学「専門演習A」ゲスト講師日本における女性観と女性差別:女性のケガレから考える期間 : 2014年10月17日役割 : 講師種別 : その他イベント・番組・新聞雑誌名 : 桃山学院大学「国際法」ゲスト講師