加藤 容子(カトウ ヨウコ)

農学部 生物機能科学科教授

Last Updated :2025/07/11

■教員コメント

コメント

哺乳動物細胞核の全能性や多能性の誘導ならびに卵子の初期化機構の解明に興味を持ち、長年取り組んでいます。また、卵子や初期胚の凍結保存や新たな保存法の開発も行っています。

■研究者基本情報

学位

  • 農学(近畿大学)

現在の研究分野(キーワード)

哺乳動物細胞核の全能性や多能性の誘導ならびに卵子の初期化機構の解明に興味を持ち、長年取り組んでいます。また、卵子や初期胚の凍結保存や新たな保存法の開発も行っています。

研究分野

  • ライフサイエンス / 実験動物学 / 動物発生工学
  • ライフサイエンス / 動物生産科学

■経歴

経歴

  • 2009年 - 現在  近畿大学農学部教授

■研究活動情報

論文

MISC

講演・口頭発表等

  • p53 遺伝子がもたらすエピブラスト様細胞への誘導機構  [通常講演]
    青木雪来; 加藤容子; 岡村大治
    第39回日本受精着床学会 2021年07月
  • 家畜繁殖学研究の最先端 ~基礎から臨床へ~  [招待講演]
    加藤容子
    第39回日本受精着床学会 2021年07月 その他
  • GV期核置換卵の生存性向上に関わる要因  [通常講演]
    真柄怜央; 加藤容子
    第62回日本卵子学会 2021年05月
  • マウスMII期卵の凍結融解後の体外発生能に及ぼす添加物の影響  [通常講演]
    山本魁音; 加藤容子
    第62回日本卵子学会 2021年05月
  • クローニング技術の畜産分野への応用  [招待講演]
    加藤容子
    4th International Livestock Biotechnology Symposium 2019年07月 シンポジウム・ワークショップパネル(指名)
  • 死亡マウス個体から回収した卵子のクオリティ調査  [通常講演]
    藤井颯; 加藤容子
    第60回日本卵子学会 2019年05月 口頭発表(一般)
  • 希少動物種の保存に貢献する卵子操作技術の応用  [招待講演]
    Yoko Kato
    JAAP joint continuing education series and JSPS bridge fellowship symposium 2018年12月 口頭発表(招待・特別)
  • 卵子が誘導する体細胞核の全能性  [招待講演]
    加藤容子
    第33回日本生殖免疫学会 2018年11月 口頭発表(招待・特別)
  • GV置換法を用いた希少動物再生に関する基礎的研究  [通常講演]
    藤井颯; 中田雄大; 加藤容子
    第59回日本卵子学会 2018年05月 口頭発表(一般)
  • KSRの添加がブタ体細胞核移植卵の体外発生能に及ぼす影響  [通常講演]
    矢野未来; 加藤容子
    第59回日本卵子学会 2018年05月 口頭発表(一般)
  • 過剰排卵誘起方法の違いがマウス体細胞核移植卵の発生能に及ぼす影響  [通常講演]
    山下輝; 加藤容子
    第59回日本卵子学会 2018年05月 口頭発表(一般)
  • 体細胞クローンマウス卵子のDNAメチレーションエラー  [通常講演]
    吉岡 匠; 神長 祐子; 大畠 一輝; 加藤 容子; 小池 佐; 小林 久人; 河野 友宏
    第109回日本繁殖生物学会 2016年09月
  • Evaluation of the impact of pre-exposure to PHA on developmental efficiency of porcine PA and SCNT embryos  [通常講演]
    第121回日本畜産学会 2016年03月
  • マウス個体の老化が生殖能力に及ぼす影響ならびに個体老化の緩和に関する予備的検討  [通常講演]
    山口 正義; 谷 哲弥; 加藤 容子
    The Journal of Reproduction and Development 2015年09月
  • ブタ精子の前処理がICSI卵の体外発生能に及ぼす影響  [通常講演]
    秦 仁樹; 谷 哲弥; 加藤 容子
    The Journal of Reproduction and Development 2015年09月
  • Oct3/4,Nanog遺伝子の発現を指標としたマウス体細胞核移植胚の移植前選別の試み  [通常講演]
    大畠一輝; 谷哲弥; 加藤容子
    第108回日本繁殖生物学会 2015年 宮崎
  • マウス体細胞核移植胚の発生能と胚盤胞期におけるNanogの発現様式との関連性  [通常講演]
    大畠一輝; 谷哲弥; 加藤容子
    第56回日本卵子学会 2015年 宇都宮
  • マウス体細胞核移植卵の第一卵割における不等分裂改善の試み  [通常講演]
    大畠 一輝; 谷 哲弥; 加藤 容子
    The Journal of Reproduction and Development 2014年08月
  • 体外加齢ブタ未受精卵の生物学的特性と体外発生能の検討  [通常講演]
    谷 哲弥; 加藤 容子
    The Journal of Reproduction and Development 2014年08月
  • 核移植研究の動向と課題  [招待講演]
    加藤容子
    第55回日本卵子学会 2014年05月 口頭発表(招待・特別)
  • マウス体細胞核移植胚の2細胞期における割球サイズの差異が発生能に及ぼす影響  [通常講演]
    大畠 一輝; 谷 哲弥; 加藤 容子
    Journal of Mammalian Ova Research 2014年04月
  • 融解後のMG132処理がウシ凍結-融解未受精卵の体外発生能に及ぼす影響  [通常講演]
    清水 聡一郎; 谷 哲弥; 加藤 容子
    Journal of Mammalian Ova Research 2014年04月
  • 核移植研究の動向と課題  [通常講演]
    加藤 容子
    Journal of Mammalian Ova Research 2014年04月
  • 過剰排卵処置の有無がマウス体細胞核移植卵の発生能に及ぼす影響  [通常講演]
    松下 淳; 谷 哲弥; 加藤 容子
    日本畜産学会大会講演要旨集 2014年03月
  • マウス体細胞核移植卵の第一卵割における不等分裂改善の試み  [通常講演]
    大畠一輝; 谷哲弥; 加藤容子
    第107回日本繁殖生物学会 2014年 帯広
  • 体外加齢ブタ未受精卵の生物学的特性と体外発生能の検討  [通常講演]
    谷哲弥; 加藤容子
    第107回日本繁殖生物学会 2014年 帯広
  • マウス体細胞核移植胚の2細胞期における割球サイズの差異が発生能に及ぼす影響  [通常講演]
    大畠一輝; 谷哲弥; 加藤容子
    第55回日本卵子学会 2014年 神戸
  • 融解後のMG132処理がウシ凍結-融解未受精卵の体外発生能に及ぼす影響  [通常講演]
    清水聡一郎; 谷 哲弥; 加藤容子
    第55回日本卵子学会 2014年 神戸
  • 受胚雌へのPlacental Lactogen(PL)投与がマウスクローン胚の体内発生能に及ぼす影響  [通常講演]
    松下 淳; 加藤 容子
    The Journal of Reproduction and Development 2013年08月
  • ブタ未受精卵の体外加齢抑制法の最適化  [通常講演]
    谷 哲弥; 加藤 容子
    The Journal of Reproduction and Development 2013年08月
  • マウス体細胞核移植胚の移植前選別の試み  [通常講演]
    大畠 一輝; 加藤 容子
    The Journal of Reproduction and Development 2013年08月
  • マウスにおける体内受精卵および体細胞核移植胚由来一卵性双子胚の遺伝子発現  [通常講演]
    大畠 一輝; 加藤 容子
    Journal of Mammalian Ova Research 2013年04月
  • 受胚雌へのプロラクチンの投与がマウス体細胞核移植卵の体内発生能に及ぼす影響  [通常講演]
    松下 淳; 加藤 容子
    Journal of Mammalian Ova Research 2013年04月
  • マウス体細胞核移植由来2細胞期分離胚の培養条件の検討  [通常講演]
    大畠 一輝; 加藤 容子
    日本畜産学会大会講演要旨集 2013年03月
  • 受胚雌へのPlacental Lactogen(PL)投与がマウスクローン胚の体内発生能に及ぼす影響  [通常講演]
    松下 淳; 加藤容子
    第106回日本繁殖生物学会 2013年 府中
  • ブタ未受精卵の体外加齢抑制法の最適化  [通常講演]
    谷哲弥; 加藤容子
    第106回日本繁殖生物学会 2013年 府中
  • マウス体細胞核移植胚の移植前選別の試み、第106回日本繁殖生物学会  [通常講演]
    大畠一輝; 加藤容子
    第106回日本繁殖生物学会 2013年 府中
  • マウスにおける体内受精卵および体細胞核移植胚由来一卵性双子胚の遺伝子発現  [通常講演]
    大畠一輝; 加藤容子
    第54回日本卵子学会 2013年 東京
  • 受胚雌へのプロラクチンの投与がマウス体細胞核移植卵の体内発生能に及ぼす影響  [通常講演]
    松下 淳; 加藤容子
    第54回日本卵子学会 2013年 東京
  • マウス体細胞核移植由来2細胞期分離胚の透明帯への再挿入が分離胚の発生能に及ぼす影響  [通常講演]
    大畠 一輝; 角田 幸雄; 加藤 容子
    The Journal of Reproduction and Development 2012年08月
  • ブタ卵子におけるMII期保存の試み  [通常講演]
    辻 暖永; 角田 幸雄; 加藤 容子
    The Journal of Reproduction and Development 2012年08月
  • 核リプログラミング因子強発現卵による核リプログラミング能増強の試み  [通常講演]
    谷 哲弥; 加藤 容子; 角田 幸雄
    The Journal of Reproduction and Development 2012年08月
  • マニピュレーションと発生研究 マイクロマニピュレーション技術とクローン研究  [通常講演]
    加藤 容子; 角田 幸雄
    Journal of Mammalian Ova Research 2012年04月
  • 加藤 容子; 角田 幸雄
    Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 2012年04月
  • 大畠 一輝; 角田 幸雄; 加藤 容子
    Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 2012年04月
  • 辻 暖永; 角田 幸雄; 加藤 容子
    Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 2012年04月
  • ラット体細胞核移植卵における第一卵割のタイミングとその後の体外発生能との関係性  [通常講演]
    水本 茂利; 加藤 容子; 角田 幸雄
    The Journal of Reproduction and Development 2011年08月
  • 杉本 貴章; 辻 優大; 加藤 容子; 角田 幸雄
    Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 2011年04月
  • 水本 茂利; 加藤 容子; 角田 幸雄
    Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 2011年04月
  • メラトニンがブタ体細胞核移植卵の体外発生能に及ぼす影響  [通常講演]
    中野 真夕; 谷 哲弥; 加藤 容子; 福田 愛作; 森本 義晴; 角田 幸雄
    日本IVF学会誌 2010年09月
  • ドナーとして用いる卵丘細胞の培養がラット体細胞核移植卵の体外発生能に及ぼす影響  [通常講演]
    水本 茂利; 加藤 容子; 角田 幸雄
    The Journal of Reproduction and Development 2010年08月
  • 単為発生卵との共移植がマウス体細胞核移植(SCNT)胚の発生能に及ぼす影響  [通常講演]
    辻 優大; 加藤 容子; 角田 幸雄
    The Journal of Reproduction and Development 2010年08月
  • 水本 茂利; 加藤 容子; 角田 幸雄
    Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 2010年04月
  • 辻 優大; 加藤 容子; 角田 幸雄
    Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 2010年04月
  • 受胚雌へのProgesterone投与がマウス体細胞核移植卵の発生能に及ぼす影響  [通常講演]
    辻 優大; 加藤 容子; 角田 幸雄
    The Journal of Reproduction and Development 2009年08月
  • 培養細胞を用いたラット体細胞核移植  [通常講演]
    水本 茂利; 加藤 容子; 角田 幸雄
    The Journal of Reproduction and Development 2009年08月
  • 中野 真夕; 谷 哲弥; 加藤 容子; 角田 幸雄
    Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 2009年04月
  • 辻 優大; 加藤 容子; 角田 幸雄
    Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 2009年04月
  • ブタ体細胞核移植卵の体外発生能に及ぼすバブプロ酸の影響  [通常講演]
    谷 哲弥; 加藤 容子; 角田 幸雄
    日本畜産学会大会講演要旨集 2009年03月
  • 活性化付与のタイミングがラット体細胞核移植卵の前核形成および体外発生能に及ぼす影響  [通常講演]
    水本 茂利; 加藤 容子; 角田 幸雄
    日本畜産学会大会講演要旨集 2009年03月
  • Cyclosporin Aの投与が体細胞核移植卵の体内発生能に及ぼす影響  [通常講演]
    辻 優大; 加藤 容子; 角田 幸雄
    Reproductive Immunology and Biology 2008年11月
  • Cyclosporin Aの投与が受精卵移植後の胎子形成に及ぼす影響  [通常講演]
    辻 優大; 加藤 容子; 角田 幸雄
    The Journal of Reproduction and Development 2008年08月
  • ラット体細胞核移植卵における紡錘体の継時的観察と体外発生能の検討  [通常講演]
    水本 茂利; 加藤 容子; 角田 幸雄
    The Journal of Reproduction and Development 2008年08月
  • 水本 茂利; 加藤 容子; 角田 幸雄
    Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 2008年04月
  • 辻 優大; 加藤 容子; 角田 幸雄
    Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 2008年04月
  • ウシ未受精卵からの初期化因子の同定と体細胞核移植への利用  [通常講演]
    谷 哲弥; 島田 浩明; 加藤 容子; 角田 幸雄
    The Journal of Reproduction and Development 2007年09月
  • ラット単為発生卵におけるMG132とdemecolcineの影響  [通常講演]
    水本 茂利; 加藤 容子; 角田 幸雄
    The Journal of Reproduction and Development 2007年09月
  • 加藤 容子
    The Journal of reproduction and development 2007年09月
  • 川又 美弥子; 加藤 容子; 角田 幸雄
    Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 2007年04月
  • LIU Guohui; 加藤 容子; 角田 幸雄
    Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 2007年04月
  • ウシ体細胞核移植卵の初期化におけるMAPKの必要性  [通常講演]
    谷 哲弥; 加藤 容子; 角田 幸雄
    The Journal of Reproduction and Development 2006年08月
  • ウシ核移植卵母細胞の最初の卵割の時期(The timing of the first cleavage of bovine nuclear-transferred oocytes)  [通常講演]
    Amarnath Dasari; 加藤 容子; 角田 幸雄
    日本畜産学会大会講演要旨集 2006年03月
  • クローン胚盤胞中の形態学及びmRNA発現パターンに関する比較研究(Comparative studies on the morphology and mRNA expression pattern in cloned blastocysts)  [通常講演]
    Li Xiangping; 加藤 容子; 角田 幸雄
    日本畜産学会大会講演要旨集 2006年03月
  • ウシ体細胞核移植卵のスピンドルチェックポイント  [通常講演]
    谷 哲弥; 加藤 容子; 角田 幸雄
    日本畜産学会大会講演要旨集 2005年08月
  • クローン化ウシ胚盤胞における発生関連遺伝子発現の比較(Comparison of development-related gene expression in cloned bovine blastocysts)  [通常講演]
    Li Xiangping; Amarnath Dasari; 加藤 容子; 角田 幸雄
    日本畜産学会大会講演要旨集 2005年03月
  • 体細胞クローン個体作出研究の現状と問題点  [通常講演]
    角田 幸雄; 加藤 容子
    日本畜産学会大会講演要旨集 2005年03月
  • 八津川 彰吾; 加藤 容子; 角田 幸雄
    Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 2004年04月
  • 川上 雅弘; 加藤 容子; 角田 幸雄
    Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 2004年04月
  • 核移植方法の違いがブタ体細胞核移植卵の体外発生能に及ぼす影響  [通常講演]
    河野 康二郎; 加藤 容子; 角田 幸雄
    日本畜産学会大会講演要旨集 2004年03月
  • 家畜の核移植  [通常講演]
    加藤 容子; 角田 幸雄
    第18 回日本生殖免疫学会学術集会シンポジウム(山口) 2003年11月 第18 回日本生殖免疫学会学術集会シンポジウム(山口)
     
    家畜の核移植に関する情報を提供した。
  • 胚細胞、体細胞の核移植  [通常講演]
    加藤 容子; 角田 幸雄
    XIX International Congress of Genetics, Symposium on Stem Cells and Development(オーストラリア) 2003年07月 XIX International Congress of Genetics, Symposium on Stem Cells and Development(オーストラリア)
     
    胚細胞、体細胞の核移植について情報を提供した。
  • 再生医学のがん治療への応用 ES細胞からin vitroで蠕動運動する腸管をつくる  [通常講演]
    山田 高嗣; 久永 倫聖; 金広 裕道; 高木 都; 鳥橋 茂子; 加藤 容子; 角田 幸雄; 中島 祥介
    日本癌治療学会誌 2002年09月
  • マウス ES 細胞の核移植;核移植方法、 細胞の遺伝的背景並びに細胞周期の影響  [通常講演]
    角田 幸雄; 薮内晶子; 加藤 容子
    第 100 回日本畜産学会 (東京) 2002年03月 第 100 回日本畜産学会 (東京)
     
    核移植方法、 ES 細胞を樹立したマウスの遺伝的背景並びに細胞周期の違いがマウス ES 細胞由来核移植卵の体外並びに産子の発生能に及ぼす影響について検討した。
  • ブタ核移植卵の体外発生能に及ぼすドナー細胞及び核移植卵の培養気相条件の影響  [通常講演]
    角田 幸雄; 川上雅弘; 谷 哲弥; Yin Xi Jun; 加藤 容子
    第 100 回日本畜産学会 (東京) 2002年03月 第 100 回日本畜産学会 (東京)
     
    培養中の酸素濃度の影響について検討した。
  • マウスES細胞の核移植;核移植方法,細胞の遺伝的背景ならびに細胞周期の影響  [通常講演]
    薮内 晶子; 加藤 容子; 角田 幸雄
    日本畜産学会大会講演要旨集 2002年03月
  • 活性化条件とドナー細胞の種類が豚体細胞由来再構築卵の体外発生能に及ぼす影響  [通常講演]
    角田 幸雄; Yin Xi Jun; 谷 哲弥; 川上雅弘; 加藤 容子; 米村功
    第 99 回日本畜産学会 (長野) 2001年09月 第 99 回日本畜産学会 (長野)
     
    ブタ体細胞核移植卵の 10%が胎盤胞へ発生することを明らかにした。
  • マウス ES 細胞ならびに排卵卵丘細胞の核移植  [通常講演]
    角田 幸雄; 薮内晶子; 加藤 容子
    第 99 回日本畜産学会 (長野) 2001年09月 第 99 回日本畜産学会 (長野)
     
    核移植卵の発生能に及ぼす再核置換ならびに集合の影響について
  • マウスES細胞ならびに排卵卵丘細胞の核移植;再核置換及び集合の影響  [通常講演]
    薮内 晶子; 加藤 容子; 角田 幸雄
    日本畜産学会大会講演要旨集 2001年08月
  • マウスES細胞の核移植:産子生産率が低い原因に関する一考案  [通常講演]
    天野 朋和; 加藤 容子; 角田 幸雄
    日本畜産学会大会講演要旨集 2001年03月
  • マウスES細胞の核移植によるクローンマウスの作出  [通常講演]
    天野 朋和; 加藤 容子; 角田 幸雄
    The Journal of Reproduction and Development 2000年12月
  • ドナー細胞及びレシピエント卵細胞質の細胞周期の組み合わせがウシ卵丘細胞由来核移植卵の体外発生能に及ぼす影響  [通常講演]
    谷 哲弥; 加藤 容子; 角田 幸雄
    The Journal of Reproduction and Development 2000年12月
  • 体外成熟ウサギ卵子をレシピエントにした体細胞の核移植  [通常講演]
    Yin Xi Jun; 谷 哲弥; 加藤 容子; 角田 幸雄
    The Journal of Reproduction and Development 2000年12月
  • 高温処理胚盤胞への注入によるES細胞由来マウスの作出 特に4倍体胚盤胞との比較に関する検討  [通常講演]
    天野 朋和; 谷 哲弥; 加藤 容子; 角田 幸雄
    日本畜産学会大会講演要旨集 2000年03月
  • マウス排卵卵丘細胞由来核移植卵の体外発生能の検討  [通常講演]
    薮内 晶子; 谷 哲弥; 加藤 容子; 角田 幸雄
    日本畜産学会大会講演要旨集 2000年03月
  • 体細胞クローン動物  [通常講演]
    角田 幸雄; 谷 哲弥; 加藤 容子
    The Journal of Reproduction and Development 1999年12月
  • 輸送した卵子或いは卵巣由来のレシピエント卵子がウシ卵丘細胞核移植卵の体外発生能に及ぼす影響  [通常講演]
    谷 哲弥; 加藤 容子; 角田 幸雄
    The Journal of Reproduction and Development 1999年12月
  • 高温処理胚盤胞への注入によるES細胞由来マウスの作出  [通常講演]
    天野 朋和; 谷 哲弥; 加藤 容子; 角田 幸雄
    日本畜産学会大会講演要旨集 1999年09月
  • 体細胞クローン動物  [通常講演]
    角田 幸雄; 谷 哲弥; 加藤 容子
    日本内分泌学会雑誌 1999年09月
  • 薮内 晶子; 加藤 容子; 角田 幸雄
    Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 1999年04月
  • 本杉 奈美; 加藤 容子; 角田 幸雄
    Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 1999年04月
  • 天野 朋和; 加藤 容子; 角田 幸雄
    Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 1999年04月
  • 谷 哲弥; 加藤 容子; 角田 幸雄
    Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 1999年04月
  • 角田 幸雄; 加藤 容子
    Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 1999年04月
  • 牛及びマウスの体細胞を用いた核移植の現状と問題点  [通常講演]
    角田 幸雄; 加藤 容子
    日本獣医学会学術集会講演要旨集 1999年03月
  • 継代培養ウシ卵丘細胞の核移植,特にドナー細胞の細胞周期同調法の違いが核移植卵の発生能に及ぼす影響  [通常講演]
    谷 哲弥; 外丸 祐介; 加藤 順也; 加藤 容子; 角田 幸雄
    The Journal of Reproduction and Development 1998年12月
  • 外丸 祐介; 加藤 容子; 角田 幸雄
    Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 1998年04月
  • 谷 哲弥; 外丸 祐介; 加藤 順也; 加藤 容子; 角田 幸雄
    Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 1998年04月
  • 大越 勝広; 加藤 容子; 角田 幸雄
    Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 1997年04月
  • 加藤 容子; 角田 幸雄
    哺乳動物卵子学会誌 = Journal of Mammalian Ova Research 1995年04月

担当経験のある科目_授業

  • 生体機能科学特論(分担)近畿大学農学部
  • 細胞工学実験(分担)近畿大学農学部
  • 基礎免疫学近畿大学農学部
  • 動物分子発生学特論近畿大学
  • 動物発生工学特論近畿大学
  • 動物生産学近畿大学
  • 実験動物学近畿大学
  • 動物発生工学近畿大学
  • 生命科学基礎近畿大学

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2022年04月 -2026年03月 
    代表者 : 加藤 容子
  • ブタ卵子(胚)を用いた新しいポータブル培 養システムの開発
    JSPS外国人招聘研究者:(長期)
    研究期間 : 2016年04月 -2017年01月 
    代表者 : 加藤容子
  • JSPS外国人特別研究員事業:科学研究費助成事業 特別研究員奨励費
    研究期間 : 2014年04月 -2016年03月 
    代表者 : 加藤容子
     
    ブタではヒトの臓器移植を目指した研究が多く、現在では畜産分野への貢献を目指した体細胞核移植研究は少ない。そのため、ウシやマウスとは異なり、核移植のドナーとして用いる細胞の種類と核移植卵の発生能とを結びつける系統立てた情報は少ない。そこで、本研究では、ブタで様々な組織から細胞を採取し適切な培養法を検討し、それらを用いて核移植を行い、発生能を検討する。これらの知見を得て、最終目的としてブタ体細胞核移植実験系の改善を目指す。H27年度に、海外特別研究員は、本人にとって全く新しい技術である、哺乳動物卵子・初期胚の取り扱い、体外成熟培養、単為発生、核移植、リアルタイムPCRによる遺伝子発現の検討などを順調に習得したので、H27年度はブタ体細胞核移植の体外発生能向上を目指した研究を実施した。すなわち、体細胞核移植卵の活性化方法の検討、ドナー細胞核の除核レシピエント卵への導入方法の検討、ドナー細胞種の影響;特に幹細胞の有用性の検討、培養方法を検討した。その結果、活性化方法、ドナー核の導入方法では、検討したいずれの方法でも、胚盤胞への発生率、胚盤胞の細胞数に大差はみられなかった。また、ドナー細胞としてブタiPS細胞を用いても、体外発生能や細胞数は、体細胞を用いた場合と比較して大差が見られなかったことから、幹細胞であっても卵子細胞質内で生じる初期化が強く促進されるわけではないと示唆された。培養培地にPHAを添加したところ、体外発生率が増加する傾向がみられた。
  • JSPS科学研究費助成事業:挑戦的萌芽研究
    研究期間 : 2014年04月 -2016年03月 
    代表者 : 加藤容子
     
    本研究では、マウスとブタの胚盤胞を用いて、凍結乾燥保存を試みた。マウス胚盤胞を用いた検討では、トレハロース添加溶液を用い元に戻す時に多量の等張液を用いることで、凍結乾燥後の胚盤胞の状態が改善されることがわかった。ブタ胚盤胞ではトレハロース添加区を含めいずれの検討区においても、凍結乾燥後、元に戻しても胚盤胞の形態は回復しなかった。以上の結果から、マウス胚盤胞では凍結乾燥保存できる可能性が示され、ブタではより工夫が必要であることが示された。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 特定領域研究
    研究期間 : 2011年 -2012年 
    代表者 : 加藤 容子
     
    本研究では,平成23年度に引き続き,体細胞核の初期化を促進する天然物を探索し,各天然物同士の種々の組み合わせを含めながら,初期化を促進すると考えられるものを選び出すことを最終目的として実施した。すなわち,滋養強壮,不妊治療,傷の治療などに効果があるとされている生薬を中心とした約100種類の天然物の中から,平成16年度~19年度の基盤A研究(研究分担者)「初期化誘導活性を持つ天然物の探索;クローン個体の作出,未分化対細胞株樹立への応用」ならびに平成21~22年度の当該領域研究「天然物を利用した体細胞核の初期化促進に関する研究」の中で得られた知見に基づき,初期化の促進に有効と考えられるものがないかどうかを,マウス胚を用いて検討した。まず,前核期から胚盤胞までの体外培養時に,培地に添加して胚盤胞への発生能を向上させないかを検討した。また,胚盤胞期へ発生したものについては,細胞数が増加していないかを検討した。さらに,体細胞の培養時に培地に添加して,細胞増職能に効果がないかを検討した。その結果,これまでのところ,百数十種類の生薬を用いて調べたところ,7種類の生薬において,胚盤胞への発生能の向上,あるいは,胚盤胞期における細胞数の増加,また,体細胞の細胞増殖能の促進に効果のある可能性が示唆された。これらの生薬が,体細胞核移植卵を用いた場合に同様に発生能を向上させる効果があるのかどうか検討した結果,顕著な際は認められなかった。さらに,他の動物種の胚を用いた場合に,顕著な効果はみられず,現在検討中である。
  • 文科省:特定領域研究「生殖系列」
    研究期間 : 2009年 -2012年 
    代表者 : 加藤容子
     
    体細胞核移植卵の発生能は,核移植時にヒストン蛋白質のアセチル化を修整する処理(TSA処理)や初期化に関与するタンパク質(TCTP)の導入等を行うことで,多少改善されるが,劇的な向上には結びつかず,正常産子生産率は依然として数パーセント程度である。そのため,体細胞核を正しく初期化させて正常に発生させるには,ピンポイントの救済術では不十分である可能性があると考えられる。 本研究では,体細胞全体,あるいは卵全体の潜在的な生命力を高めることを期待して,天然物を用いた初期化促進法の開発,ならびに,天然物による胚の質の改善と向上を試みた。本年度は下記を中心に実施した。 前年度に引き続き,受精卵を用いて初期化を促進する天然物ならびに胚の質を改善する天然物の探索を行った。また,前年度までの結果から効果が見られた天然物数種類を用いて,受精卵の体内発生能の検討ならびに,核移植卵の発生能に及ぼす影響を検討した。核移植法は,当研究室の常法(Cloning and stem Cells., 10,133,2008.など)に従い,それぞれの天然物添加培地を用いて培養した。そして,受精卵,核移植卵のいずれも,胚盤胞への発生能とそれらを受胚雌へ移植後の妊娠中期の胎子,あるいは,正常産子への発生能を検討した。核移植卵においては,胚盤胞への発生能に対照区と大差がみられなかった。受胚雌へ移植後の体内発生能も,受精卵,核移植卵いずれにおいても,劇的な向上はみられなかった。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 萌芽研究
    研究期間 : 2008年 -2008年 
    代表者 : 角田 幸雄; 加藤 容子
     
    犬や猫等の愛玩動物では外科的去勢手術が行われているが、簡便で確実な動物の受胎調節法が存在しないため、保護の進んだ野生動物、動物園動物、外来動物の一部では、個体数の増加の制御が困難な場合が有り、人間の生活権との間で葛藤が見られている。研究代表者らは、別の目的で実施してきた研究の中で、生薬であるオウレンがマウス初期胚の発生能を阻害する可能性があることを見いだした。そこで本研究では、オウレン抽出物が動物の避妊薬として使用できるか否か検討する目的で実施した。 1 オウレン抽出物が前核期受精卵の発生能に及ぼす影響;水で煮沸後、上清を凍結乾燥した後用いた。その結果、1mg/ml以上の濃度でオウレン抽出物を添加した培地でマウス前核期受精卵を培養すると、胚盤胞への発生が完全に阻害された。 2 卵子の受精能に及ぼす影響;種々の濃度で添加した培地でマウス未受精卵を1時間前培養し、受精能を獲得させた精巣上体精子液に移して体外受精を行った。その結果、受精と胚発生は正常におこり、卵子の受精能は阻害されないことが明らかとなった。 3 精子の受精能力に及ぼす影響;種々の濃度で添加した培地にマウス精巣上体精子を入れて受精能を獲得させ、ついで未受精卵を移して体外受精を行った。その結果、受精は正常におこり、オウレン抽出物は精子の受精能力を阻害しないことが判明した。 4 雌への投与の影響;過剰排卵雌に1mgの抽出物を7日間筋肉内投与後交配し、採卵して、胚盤胞への発生状況を調べた。その結果、PBS投与区と比べて胚盤胞への発生率に大差は見られなかった。しかしながら、オウレン投与雌では、回収卵数が有意に少なく、排卵抑制効果あるいは生体内における受精卵発生能阻害または流出効果がある可能性が示唆された。 オウレン抽出物の主要成分は、塩化ベルベリンとされている。そこで今後、市販の塩化ベルベリンを用いて、受精卵の発生能阻害作用と避妊効果が有るか否か調べる予定である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 萌芽研究
    研究期間 : 2006年 -2007年 
    代表者 : 角田 幸雄; 加藤 容子
     
    研究代表者らは、未受精卵細胞質中に、核の初期化誘導に関わる蛋白質(リン酸化TCTP)を同定し、リン酸化TCTPペプチドを導入した体細胞を核移植に用いると、クローンウシが高率に得られる事を明らかにした。そこで、マウス核移植実験系を用いてリン酸化TCTPの持つ初期化誘導能を確認する事を目的に実施した。これまでは、接着細胞であるウシ培養細胞へ不活化センダイウイルスを用いる方法(GenomeOne)でペプチドを導入し、核移植に用いてきた。しかしながら、マウス体細胞の核移植で確実に産子の得られる細胞は、浮遊細胞である卵丘細胞や短期間培養する卵胞上皮細胞に限られている。これらの細胞へGenomeOneを用いてペプチド導入を行うと、細胞融合が高率に生じた事から、前年度はペプチドの効率的導入法を検討してきた。本年度は、これらの手法を用いて、リン酸化TCTPペプチドの導入がマウス体細胞核移植卵の発生能に及ぼす影響を検討した。卵胞上皮細胞ヘリン酸化ペプチドを導入し、除核未受精卵細胞質に直接注入法を用いて核移植した。ついで、トリコスタチンA (TSA)添加培地で前培養し、TSA添加活性化培地で6時間培養して活性化後、体外で4日間培養して胚盤胞へ発生させた。つぎに、胚盤胞を受胚雌に移植して胎子への発生率を調べた。なお、対照区として、非リン酸化ペプチド導入体細胞を用いた。その結果、胚盤胞への発生率は、実験区49% (176/358)、対照区57% (104/183)と有意差が見られなかった。また、妊娠10.5日目における生存胎子の割合も両区で大差は見られなかった。リン酸化ペプチド導入を導入した体細胞におけるOct4蛋白質の発現の有無を調べたが、検出する事は出来なかった。本実験いた事による可能性が考えられた。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(A)
    研究期間 : 2004年 -2007年 
    代表者 : 角田 幸雄; 加藤 容子
     
    1.培養細胞を用いた天然物の探索;Oct4・GFPトランスジェニックマウス胎子より樹立した胎児繊維芽細胞を用いて,Oct-3/4遺伝子の発現を誘導する天然物をスクリーニングした。すなわち、天然物を原形あるいは刻で購入し、ホモゲナイズ後遠心して上清を採取し、凍結乾燥後培地に10,1,0.1,0.01,0.001mg/ml添加した。ついで、添加培地で繊維芽細胞を2〜7日間培養し、GFP観察用専用顕微鏡下で観察して、GFPを発現する細胞数と発現の強度を計測した。用いた生薬は,滋養強壮薬、不妊治療薬、傷の治療薬、健康栄養食品、種々の漢方薬等を中心とする506種である。その結果、4種の生薬水抽出物中に、Oct4遺伝子発現を誘導する活性を持つ事が判明した。しかしながら、誘導活性は極めて弱かったことから、これらの4種の生薬を用いてメタノール抽出を行った。Oct4遺伝子の発現の有無を調べたところ、No.212ならびに378生薬に弱い活性を認めた。また、これらの生薬処置体細胞よりmRNAを抽出後、リアルタイムPCR法でOct4mRNAの発現の有無を調べたが、明確な結果は得られなかった。2.初期胚を用いた探索;過剰排卵処置マウスから回収した初期胚を用いて、生薬抽出物が発生能や胚盤胞形成時期に及ぼす影響を検討した。その結果、発生能の向上や分化時期に影響する生薬は見られなかったが、得られた胚盤胞の細胞数が、対照区に比べて20%以上増加する生薬が5種認められた。また、生薬Nos.63、38、86では0.1ug/mlの低濃度でも初期胚の発生を完全に阻害する予想外の成果が得られた。生薬63と86の抽出物の主要成分は共通する事が判明している。化学合成されている薬剤を用いて初期胚の発生能への影響を調べたところ、生薬抽出物と同様に完全に発生能を阻害する事が判明した。現在、これらの生薬抽出物が動物避妊薬として有用であるかを検討している。3.ウシ未受精卵細胞質中に、核の初期化誘導に関わる蛋白質(リン酸化TCTP)を同定し、あらかじめリン酸化TCTPを導入した体細胞を核移植に用いると、正常なクローンウシが高率に得られる事を明らかにした。
  • 文科省:特定領域研究「幹細胞」
    研究期間 : 2003年 -2004年 
    代表者 : 加藤容子
     
    前年度は,体細胞あるいはES細胞を除核未受精卵へ核移植後,胚盤胞への発生能を支持しなくなる卵細胞質を作り出す条件を検討した。今年度はその結果を参考に,発生を支持する能力を持つ卵細胞質と支持しない卵細胞質との間で2次元電気泳動等を行ない,両者間にタンパクレベルで差異があるかどうかを調べた。 方法:MII期未受精卵に電気刺激等による活性化刺激を付与した卵子を集め,活性化刺激を付与していない卵子との間で2次元電気泳動による比較をおこなった。 結果:両者の2次元電気泳動像を比較検討したところ,1カ所で著しい差異のあるスポットが見つかったので,スポットの差異に注目して詳細を検討した。その結果,それはヒトやマウス等で既知のタンパクであることが分かった。今後,そのタンパクの性質やそれが初期化に直接関与しているかをさらに詳細に検討する必要があると考えている。
  • 文科省:特定領域研究「発生システム」
    研究期間 : 2002年 -2003年 
    代表者 : 加藤容子
     
    本研究では,体細胞核移植をより確実な技術にすること,また,核移植を介さない細胞の初期化法を確立することを最終目的として実施した。すなわち,卵子に含まれる初期化因子の実体を探るとともに,初期割球や培養細胞を様々な角度から受精卵に近付ける工夫を行なった。また,現在の体細胞核移植法では,クローン胚の発生率が低く,高頻度で死亡することから,正常に発生するための工夫を行なった。 本年度は以下の実験を行なった。ウシMII期末受精卵に電気刺激による活性化刺激を付与し,電気刺激を与えていない卵子と与えた卵子との間で,予備的に2次元電気泳動をおこない,タンパクレベルでの差異がみられるかどうかを条件設定した。その結果,20個の卵子を用いて,差異のあるスポットを検出することができた。 マウスMII期の卵子の回収率の高いタンパク採取法について検討した100個のMII期卵子の透明帯を除去し,その後,(1)界面活性剤や還元剤を含まないバッファ,(2)界面活性剤や還元剤を含むバッファ,(3)より強力な界面活性剤や還元剤を含むバッファで可溶化した上清を2次元電気泳動に供した。その結果,(1)界面活性剤や還元剤を含まないバッファで処理した場合に解析可能なスポットを複数見つけることができた。 現在は,ウシとマウスの卵子を用い,活性化を付与したものと付与しないものとの間におけるタンパクレベルの差異をより詳細に検討中である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2001年 -2003年 
    代表者 : 角田 幸雄; 谷 哲弥; 加藤 容子
     
    胚性幹細胞(ES細胞)とは、1個の胚盤胞内細胞塊に由来する継代培養可能な細胞であり、他の胚と集合したり注入したのち受胚雌に移植するとキメラ個体が得られることから、遺伝子組換えを行ったES細胞から作出したキメラを正常なマウスと交配することによって多数のモデルマウスが作出されている。1999年に、ES細胞を除核未受精卵へ移植することによって生殖能力を持つマウス個体が得られる場合のあることが明らかとなった。しかしながら、産子への発生率は極めて低く、また得られた産子の多くは分娩直後に死亡することが明らかになっている。遺伝子組換えを行ったES細胞から正常な胎子や生殖能力のあるマウスを高率に得る技術が樹立できると、現在のキメラを介する方法にとってかわることとなり、実験動物学や基礎医学分野の研究への波及効果はきわめて大きい。そこで本研究では、高率にES細胞由来の産子を得ることを最終的な目的として、核移植卵の発生能に及ぼす諸条件を検討した。その結果、次の成果を得た。 検討した項目は、核移植卵の集合による細胞数の増加、ES細胞の遺伝的背景、細胞周期、核移植方法、融合方法、活性化刺激方法、核移植卵の発生速度の影響である。本研究によって、マウスES細胞の核移植によって確実にクローンマウスを得ることができるようになった。しかしながら、核移植卵の体外における発生率は40〜80%と高いが、産子への発生率は1〜5%と低く、産子生産率を向上させるための検討がさらに必要と考えられた。
  • 核移植を介さない新しい個体作出法の開発
    JSPS科学研究費助成事業:萌芽的研究
    研究期間 : 2000年 -2001年 
    代表者 : 加藤容子
  • 体細胞を用いた新しい個体作出法に関する基礎的研究
    JSPS科学研究費助成事業:基盤研究B
    研究期間 : 1999年 -2001年 
    代表者 : 加藤容子
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 1997年 -1998年 
    代表者 : 加藤 容子
     
    本研究では,まず,未受精卵あるいは受精卵をレシピエント卵細胞質とした核移植を行なうことにより,「初期化因子」が存在すると考えられる細胞質のステージを特定し,ついで「初期化因子」の実体を明らかにすることを目的として予備的実験を行なった。本年度では,これまでにマウス卵子で観察された上記の現象が他の動物種においても共通であるかどうかを検討したのち,卵細胞質に存在する「初期化」因子を含む分画を単離する目的として予備的実験を試みた。 前年度までに,(1)マウス未受精卵細胞質には,ドナー細胞核を初期化して受精卵と同じような初期発生を誘起する因子が存在すること,(2)一旦受精した卵細胞質にはそのような因子が存在しないことを明らかにした。今年度は,他の動物種(ウシ)のサンプルを用いた核移植においても,マウスと同様の結果がみられるかどうかを検討した。その結果,マウスの核移植で見られた現象と同様の傾向が観察できた。すなわち,ウシ除核未受精卵をレシピエント卵細胞質として核移植すると,体細胞核を高率に初期化するが,一旦活性化刺激を付与された未受精卵では,初期化できないということが観察された。これらのことから,受精あるいは受精と同等の活性化刺激を付与することにより,卵細胞質中の「初期化」に関わる因子が消失することが推察された。また,卵細胞質中に存在すると考えられる初期化因子を単離するための予備実験として,細胞質の因子を効率的に回収する方法について,体細胞をモデルとして検討した。その結果,細胞を少量の2次蒸留水に浮遊し,極細注射針でホモゲナイズした後,低速遠心する方法により,核のみが沈殿した細胞質溶液を作出できることが明らかとなった。今後は,このような方法によって,卵細胞質溶液を採取し,初期化因子を失った卵細胞質に注入することによって,初期化作用が回復するか否かを検討する予定である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 1996年 -1996年 
    代表者 : 加藤 容子
     
    胎子から取り出した生殖細胞をドナー細胞として核移植を行ったところ、120個の再再構築2細胞期胚が作出できた。それらの胚をさらに1晩培養後に分裂した胚105個を受精卵由来4〜8細胞期胚と集合したところ、90%が胚盤胞へ発育し、18匹の偽妊娠受胚雌に移植した。ついで、10.5〜14.5日目に開腹したところ、それぞれ、54%〜100%の胚が回収された。そのうち、正常に発育していると判定されたものは、56〜72%であった。GPI分析の結果、10.5日目の分析では、正常胚のうち1例の胎盤と胎膜にそれぞれドナー細胞の寄与がみとめられ、既に死滅した胚においても1例で寄与が見られた。12.5日目の分析では、2例の胎盤に寄与がみられ、死滅胚のうち3例にドナー細胞の寄与が見られた。14.5日目の検査でも、胎盤、胎膜にそれぞれ1例ずつ、ドナーの寄与がみられた。しかしながら、移植後分娩させたマウスにキメラは含まれていなかった。11.5日齢の生殖細胞を用いた場合も、14.5〜16.5日齢の細胞を用いた場合と同様に、受胎産物にキメリズムをみることができた。しかしながら、胎子への寄与はみられず、胚体外組織にのみその寄与がみられた。また、死滅した受胎産物で高率に寄与していたことから、14.5〜16.5日齢の細胞の場合と同様に、ドナー由来細胞が発育の過程で何らかの理由により脱落していったかあるいは、発育を阻害していることが示唆された。また、本実験では用いた日齢のドナー細胞の遺伝情報を完全に「初期化」することができなかったことが明らかであり、今後、ドナー細胞を「初期化」する方法の改善や、この「初期化」現象の機構について解明する必要があると考えられる。

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