
倉橋 正恵(クラハシ マサエ)
文芸学部 芸術学科舞台芸術専攻 | 准教授 |
Last Updated :2025/01/22
■教員コメント
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江戸時代の歌舞伎と芸能文化史
・江戸時代の歌舞伎興行、歌舞伎役者、浮世絵、出版、情報文化
■研究者基本情報
科研費研究者番号
90425017
J-Global ID
研究キーワード
- 情報 文化史 芸能史 浮世絵 近世文学 歌舞伎
現在の研究分野(キーワード)
江戸時代の歌舞伎と芸能文化史
・江戸時代の歌舞伎興行、歌舞伎役者、浮世絵、出版、情報文化
■研究活動情報
書籍等出版物
- 役者評判記刊行会 (担当:分担執筆範囲:)和泉書院 2024年02月 ISBN: 9784757610842 426p
- 役者評判記刊行会 (担当:分担執筆範囲:)和泉書院 2023年02月 ISBN: 9784757610569 457p
- 役者評判記刊行会 (担当:分担執筆範囲:)和泉書院 2022年02月 ISBN: 9784757610231 502p
- 西川, 祐信; 石上, 阿希; 加茂, 瑞穂; 山田, 奨治; 廣瀬, 千紗子 (担当:分担執筆範囲:影印・翻刻・注釈編)臨川書店 2022年02月 ISBN: 9784653044697 451, 9p, 図版viiip
- 倉橋, 正恵 (担当:単著範囲:)汲古書院 2021年03月 ISBN: 9784762936562 v, xiii, 584, 27p, 図版 [2] p
- 役者評判記刊行会 (担当:分担執筆範囲:)和泉書院 2021年02月 ISBN: 9784757609853 480p
- 役者評判記刊行会 (担当:分担執筆範囲:)和泉書院 2020年02月 ISBN: 9784757609464 450p
- 未翻刻戯曲集25 木下曽我恵[マサゴ] 路三代目瀬川如皐 作、国立劇場調査養成部 編 (担当:分担執筆範囲:)2019年03月 251
- 役者評判記刊行会 (担当:分担執筆範囲:)和泉書院 2019年02月 ISBN: 9784757608962 500p
- 未翻刻戯曲集24 花埜嵯峨猫魔稿三代目瀬川如皐 作、国立劇場調査養成部 編 (担当:分担執筆範囲:)日本芸術文化振興会 2018年03月 277
- 役者評判記刊行会 (担当:分担執筆範囲:)和泉書院 2018年02月 ISBN: 9784757608641 iv, 470p
- 倉橋, 正恵; 桑原, 博行; 小池, 章太郎; 齊藤, 千恵; 光延, 真哉 (担当:共編者(共編著者)範囲:)新典社 2017年02月 ISBN: 9784787942913 961p
- 松本, 郁代; 出光, 佐千子; 彬子女王 (担当:共著範囲:「幕末風刺画の中の役者評判絵」)思文閣出版 2014年11月 ISBN: 9784784217755 419, 図版 4]p 109-134
- 国文学研究資料館; 「近世的表現様式と知の越境--文学・芸能・絵画による総合研究」プロジェクト (担当:共著範囲:「役者評判記における見立評の系譜」)八木書店 2014年03月 ISBN: 9784840696890 339 271-282
- 権藤芳一上方芸能を語る : 能楽・文楽・歌舞伎、そして武智鉄二上方芸能研究会 (担当:分担執筆範囲:)立命館大学アート・リサーチセンター上方芸能研究会 2011年03月
- 神戸女子大学古典芸能研究センター (担当:共著範囲:「役者絵に見る近松作品の享受-『曽根崎心中』『心中宵庚申』『国性爺合戦』」)和泉書院 2010年11月 ISBN: 9784757605725 v, 352p, 図版 [8] p 257-274
- 役者評判記の世界園田学園女子大学近松研究所 (担当:共著範囲:「幕末期の江戸における役者評判記」「役者評判記略年表」)園田学園女子大学近松研究所 2009年01月 157 119-130、148-152
- 粕谷, 宏紀; 歌舞伎年表研究会 (担当:分担執筆範囲:)八木書店 2004年10月 ISBN: 4840600414 DVD-R3枚
共同研究・競争的資金等の研究課題
- 日本学術振興会:科学研究費助成事業研究期間 : 2017年04月 -2021年03月代表者 : 倉橋 正恵本研究では江戸後期の歌舞伎興行の実態を解明すると共に、興行と連動する商業的な芸能関係出版物によって形成される出版文化が、都市文化へと展開していく様相について、具体的な事例を用いて明らかにすることを目的としていた。 研究成果として、劇場内部資料から当時の歌舞伎興行の様態を探り、興行に即して出版された「歌舞伎番付」についての調査研究を行った。調査結果は資料を所蔵する所蔵機関の所蔵品のデータベースに反映させた。また、上演記録から幕末の配役情報を抽出し、配役による歌舞伎上演年表データベースを作成して公開した。さらに、本研究の研究成果をまとめた『江戸歌舞伎の情報文化史』(単著、汲古書院)を刊行した。
- 日本学術振興会:科学研究費助成事業研究期間 : 2015年04月 -2018年03月代表者 : 光延 真哉; 倉橋 正恵; 齊藤 千恵; 小池 章太郎; 桑原 博行従来の歌舞伎研究において十分活用されてこなかった、『役者名声牒』『続名声戯場談話』『続芝居年代記』という三点の「年代記」資料の翻刻を行ない、その成果物として2017年2月に翻刻集を刊行した。当該分野における資料の面での研究環境の整備に寄与するとともに、こうした「年代記」資料が作られる江戸時代における文化的背景を明らかにした。
- 日本学術振興会:科学研究費助成事業研究期間 : 2014年04月 -2017年03月代表者 : 倉橋 正恵; 佐藤 かつら; 日置 貴之; 埋忠 美沙; 寺田 詩麻; 金子 健; 青山 いずみ歌舞伎劇場運営についての研究会を平成26年度より発足させ、幕末期の歌舞伎興行の実態を探り、その成果として芸能史研究会において研究発表を行った。歌舞伎興行と出版物との関係については、歌舞伎作者とメディアについての研究論文や、役者絵の第一人者であった歌川国貞と劇界との連係についての研究論文等を著した。歌舞伎興行記録である年代記については、石塚豊芥子が著した歌舞伎年代記について論文としてまとめるだけでなく、近世期に編まれた複数の歌舞伎年代記を収めた資料集を刊行することができた。この他にも、芝居番付のデジタルアーカイブ・データベース化、配役による歌舞伎年表のデータベースを作成し一般の利用を可能とした。
- 日本学術振興会:科学研究費助成事業研究期間 : 2011年04月 -2016年03月代表者 : 水田 かや乃; 赤間 亮; 池山 晃; 神楽岡 幼子; 黒石 陽子; 齊藤 千恵; 野口 隆; 金子 貴昭; 倉橋 正恵; 埋忠 美沙; 北川 博子; 佐藤 かつら; 佐藤 知乃; 田草川 みずき; 寺田 詩麻; 松葉 涼子; 光延 真哉本研究は、江戸時代に歌舞伎興行の劇評として出版された役者評判記のうち、既に翻字出版された万治~明和期(1658-1772年)までの『歌舞伎評判記集成』第一期・第二期に引き続き、第三期として、安永~享和期(1773-1804年)の翻字本文を出版し、公開するための共同研究である。最終年度には本文データをほぼ完成し、出版に向けた準備を開始している。と同時に、そのデータを、総合情報書庫として閲覧、検索できるシステムを開発しつつあり、役者評判記総合情報書庫として国内外に公開できるよう、精度を上げている。
- 日本学術振興会:科学研究費助成事業研究期間 : 2009年04月 -2014年03月代表者 : 山下 則子; 武井 協三; 神作 研一; 小林 健二; 井田 太郎; 浅野 秀剛; 延広 真治; 加藤 定彦; 佐藤 恵里; 原 道生; キャンベル ロバート; 倉橋 正恵この研究は、日本の近世の文学・芸能・絵画に共通して見られる表現様式を明らかにすることを目的としている。研究成果は、2013年に開催された展示とシンポジウム、それらも含めた研究成果報告書『図説 江戸の「表現」 浮世絵・文学・芸能』(全349頁・2014年3月・八木書店)である。 この本は、近世的表現様式を持つ作品の歴史的な背景や、学術的な位置づけなどを論じたものである。これらの解説や論文は、最新の研究を踏まえて、更に新しい発見を加えたものである。
- 日本学術振興会:科学研究費助成事業研究期間 : 2006年 -2008年代表者 : 倉橋 正恵世界最大規模を誇るボストン美術館浮世絵版画コレクションの中で、その大部分を占める歌川派役者絵のうち4850点を整理・考証・目録化した。さらに、コレクションのデータベースを構築し、当該館のHP上でのデータベース公開にデータを組み込む事によって世界的な浮世絵研究、歌舞伎研究の基礎を整え、今後の研究発展のための土台を築いた。
- 日本学術振興会:科学研究費助成事業研究期間 : 2004年 -2007年代表者 : 赤間 亮; 斉藤 千恵; 金子 貴昭; 倉橋 正恵世界でも最大規模の工芸博物館として著名なヴィクトリア&アルバート博物館所蔵の浮世絵は、肉筆も含めると現在所蔵量は約38,000枚にも上る。また、内容的にほぼ重なる浮世絵コレクションがエジンバラにあるスコットランド国立博物館にも存在する。 これは、大英博覧会が開催されて、日本文化に対するブームが訪れた1860年代から1880年代にかけて、まったく分類整理の行なわれていない約4万3千枚の浮世絵コレクションを、当時の英国政府が一括購入して形成されたものであり、その内、約5千枚がエジンバラのスコットランド国立博物館に分与移管されたものであった。 本研究は、この膨大な2群の資料群を、デジタル技術によりもう一度一つにまとめ、日本に持帰ることで詳細なカタログ化を行い、幕末を中心とする浮世絵研究の基盤を作るものである。ヴィクトリア&アルバート博物館とスコットランド国立博物館所蔵品との併合によって、重複作品のグループ化だけでなく、離ればなれになった続物や組物のグルーピングも実施できた。 この膨大でかつ未整理状態であった資料群が、このように整頓された状態になり、タイムカプセルのように120年前の状態が蘇ってきた。そのため、このコレクションは、当時の浮世絵流通事情を知るための標本として第一級の資料であることが判明したのである。 なお、データには、ローマナイズのためのふりがな項目を付与した。一括ローマナイズのプログラムを通すことで、ローマナイズデータが完成させる仕組も完成させた。
- 日本学術振興会:科学研究費助成事業研究期間 : 2003年 -2005年代表者 : 倉橋 正恵本年度は、日本国内において早稲田大学演劇博物館、立命館大学アート・リサーチセンター、国外においてはボストン美術館(アメリカ合衆国)、ヴィクトリ&アルバートミュージアム(イギリス)に所蔵されている演劇関係資料の調査に行った。調査対象とした資料は、下記のようである。 (1)歌舞伎役者関係資料 (2)初代歌川国貞を中心とした、江戸後期浮世絵作品 (3)歌舞伎上演年表類 (4)幕末期の歌舞伎劇場内部資料 これらの資料についてはそれぞれに詳細な所蔵・書誌調査を行い、とりわけ(4)幕末期の歌舞伎劇場内部資料については、「幕末江戸歌舞伎の興行形態と劇場運営」(早稲田大学21世紀COE<演劇の総合的研究と演劇学の確立>国際シンポジウム、於早稲田大学、2005年12月)として研究成果を発表した。また、(1)(2)(3)の資料については、2004年度から継続して研究と展示準備に携わっていた「Kabuki Heroes on the Osaka stage 1780-1830」展(「日英交流 大坂歌舞伎展」、大英博物館・大阪歴史博物館・早稲田大学演劇博物館を巡回)において、その研究成果を示すことができた。