米重 あづさ(ヨネシゲ アヅサ)

医学科講師

Last Updated :2025/12/09

■研究者基本情報

学位

  • 博士(理学)(2010年03月 東海大学)

研究キーワード

  • サポシン   胚発生   プロサポシン   

研究分野

  • ライフサイエンス / 実験病理学
  • ライフサイエンス / 実験動物学

■経歴

経歴

  • 2014年  近畿大学医学部助教
  • 2011年  東海大学その他

■研究活動情報

論文

MISC

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 神経接着分子に着目した新規頭蓋内輸送システムの確立と脳腫瘍創薬への展開
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2022年04月 -2025年03月 
    代表者 : 米重 あづさ
  • 病的内圧が神経変性を惹起する分子機序の解析
    日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2019年04月 -2022年03月 
    代表者 : 米重 あづさ
     
    緑内障や水頭症において病的内圧上昇は神経変性の一因と考えられているが、汎用性や再現性の高い神経病態モデルが少ないため実験的証明が困難であり、分子機序は未だ解明されていない。本研究は緑内障における眼圧上昇と網膜神経節細胞変性との因果関係を明確にし、その病態形成の分子基盤を解析することを目的とする。方法として申請者らが独自に開発した細胞培養加圧装置を用いて圧上昇と神経節細胞変性との相関解析を行い、申請者らによる先行研究に基づいて着想した2つの仮説:神経接着分子Cell adhesion molecule 1 (CADM1)の酵素的切断産物の蓄積による神経軸索変性;鉄イオン制御分子Lipocalin 2 (LCN2)の発現上昇による神経細胞死誘導を検証する。本年度はLCN2と網膜変性との関連を中心に研究計画を推進し、ほぼ完了している。本研究報告は内圧上昇によるLCN2発現上昇を実験的に証明した点において重要であり、その結果グリオーシスを伴う網膜神経節細胞死が誘導されることを明らかにし、動物モデルにおいても再現されることを示した。また、これらの神経変性現象が鉄イオンのキレート剤添加によって減弱されることを明らかにすることによって、緑内障の治療薬開発につながる可能性も示唆した。LCN2の発現上昇は緑内障だけでなく、アルツハイマー病やパーキンソン病などの中枢神経系変性疾患においても報告されている。今後はLCN2の発現上昇に至る発現誘導機構や、LCN2高発現によって活性化する因子の探索など細胞内情報伝達経路を解明することによって、LCN2と神経変性との関連をより詳細に明らかにすることが必須であろう。他方で、来年度はもう一つの仮説の検証を重点的に実施する予定であり、既に共同研究において一定の成果を得るなど準備状況は良好である。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 基盤研究(C)
    研究期間 : 2016年04月 -2019年03月 
    代表者 : 米重 あづさ
     
    Cell adhesion molecule 1 (CADM1)は神経細胞に高発現する接着分子で、神経軸索と髄鞘との接着を司りシナプス形成に必須の分子である。本研究では担癌によって管腔が拡張した大腸癌手術検体の腸管神経系では、腸管の拡張率(腸内圧)上昇によって神経節細胞数および神経線維密度が減少し、CADM1の細胞膜上での酵素的切断が亢進していることを見出した。独自に開発した圧力負荷培養装置を用いて、圧力上昇によってCADM1の切断が亢進し、切断断片が神経線維上に蓄積凝集することによって神経変性を招くことを実験的に証明した。また、切断断片の凝集には特定のアミノ酸配列が関わることも示した。
  • 糖尿病に伴う腸管神経変性における接着分子CADM1の病的意義
    文部科学省:科学研究費補助金(基盤研究(C))
    研究期間 : 2016年 -2018年 
    代表者 : 米重 あづさ
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2014年04月 -2016年03月 
    代表者 : 米重 あづさ
     
    Cell adhesion molecule 1 (CADM1)は肺呼吸上皮細胞や膵島内分泌細胞に発現する細胞間接着分子で、プロテアーゼによる切断(shedding)を受ける。本研究では特発性間質性肺炎(IIP)と2型糖尿病(T2DM)を対象にCADM1の発現異常と病態形成との関連を解析した。IIP肺ではCADM1のshedding率が上昇して全長型CADM1の発現量が低下しており、肺胞上皮細胞死と相関していた。同様にT2DM膵でもshedding率の上昇が見られ、HbA1c値と相関していた。慢性疾患の病態形成において接着分子のshedding亢進が関わることを示し、新たな発症機序を提案した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究(B)
    研究期間 : 2011年 -2012年 
    代表者 : 米重 あづさ
     
    プロサポシン(PSAP)はライソゾームでのスフィンゴ脂質の加水分解に関わるサポシン(SAPs)の前駆体タンパク質であり、PSAP自体が体液中に分泌されることも知られているが、その生理機能はよく判っていない。本研究ではプロサポシン欠損マウス(Psap-/-)の出生率が低いことに着目し、PSAP/SAPsのマウス胚発生における生理機能の解明を目指した。野生型マウスの胚組織におけるPSAP/SAPsの時空間的発現解析を行った結果、PSAP/SAPsは時期特異的に高発現し、胎仔への栄養供給を担う胚体外組織で強く発現していることが判った。Psap-/-胚の病態解析では、Psap-/-は胎生早期から成長不良を呈し、胚体外組織の特定の細胞でライソゾームの形態異常が見られた。Psap-/-とプロサポシン強発現マウス(PSAP Tg)との交配実験により、Psap-/-胚の胎生致死表現型は母体がプロサポシンを強発現することによってレスキューされることを明らかにした。以上の結果から、PSAP/SAPsはマウス胎生期において胚体外組織のライソゾーム機能に必須であることが示唆された。

その他

  • 2022年04月 - 2025年03月  脳血液関門を回避する脳腫瘍治療薬の開発 
    近畿大学学内研究助成金 研究種目:21世紀研究開発奨励金【共同研究助成金】 課題番号:KD2204
  • 2020年04月 - 2021年03月  水頭症における脳室内圧上昇による神経変性機構の解明 
    近畿大学学内研究助成金 研究種目:奨励研究助成金 課題番号:SR06
  • 2014年04月 - 2015年03月  糖尿病の新規発症機序:β細胞接着分子CADM1の細胞外切断 
    近畿大学学内研究助成金 研究種目:奨励研究助成金 課題番号:SR10

その他のリンク