
小島 大輝(コジマ ダイキ)
文芸学部 教養・基礎教育部門 | 准教授 |
Last Updated :2025/01/22
■教員コメント
コメント
韓国語の文法、とりわけ助詞の用法について研究しています。また、他言語との比較を通した文法記述を行ったり、韓国語学習者の理解力とスキル向上に資する教育方法について考えています。
■研究者基本情報
科研費研究者番号
20712178
J-Global ID
研究キーワード
- 朝鮮語 韓国語
現在の研究分野(キーワード)
韓国語の文法、とりわけ助詞の用法について研究しています。また、他言語との比較を通した文法記述を行ったり、韓国語学習者の理解力とスキル向上に資する教育方法について考えています。
■経歴
経歴
■研究活動情報
論文
- 韓国語母語話者の依頼メールにおける語彙と意味公式の使用様相―本を借りるタスクの場合―小島大輝文学・芸術・文化 32 1・2合併 19 - 41 2021年03月 [査読有り]
- 한국어 교육을 위한 요청 이메일의 분석−추천서를 부탁하는 경우를 중심으로−小島大輝국제고려학 18 105 - 126 2020年03月 [査読有り]
- 韓国語における助詞の結合形態「에를/엘」の用法と構成小島大輝朝鮮学報 246 35 - 83 2018年01月 [査読有り]
- 多肢選択式テストにおける体言末終声の有無と助詞のヒントによる解答可能性斉藤信浩; 金美仙; 小島大輝朝鮮語教育―理論と実践― 12 1 - 16 2017年 [査読有り]
- 韓国語における助詞の結合形態「에로」の用法と構成小島大輝次世代人文社會研究 12 133 - 154 2016年 [査読有り]
- 韓国語の「NP에의 NP」構成について―「에」の用法別に見た副詞語の冠形語化―小島大輝朝鮮語教育―理論と実践― 10 60 - 89 2015年 [査読有り]
- 日本語と韓国語における時間名詞と格助詞との結合に関わる要因―中村ちどり(1996)の日本語の例をもとにして―小島大輝朝鮮語教育―理論と実践― 9 56 - 78 2014年 [査読有り]
- 韓国語ジェンダー表現の模索―対訳資料にみる日本語のジェンダー表現とそれに対応する韓国語の表現について―小島大輝韓国言語文化研究 20 77 - 88 2013年 [査読有り]
- 한국어와 일본어의 조사 결합에 대하여―격조사와 보조사의 분포적 특성을 중심으로―小島大輝韓国研究センター年報 12 63 - 84 2012年
- 한일 대역자료에서 본 일본어의 ‘-込む’ 복합동사에 대응하는 한국어 표현의 출현 양상小島大輝韓国言語文化研究 19 63 - 75 2011年 [査読有り]
- 일본어 조사 ‘まで’와 한국어 조사 ‘까지’의 복합형태 대조 연구小島大輝언어 정보와 사전 편찬 22 159 - 191 2008年 [査読有り]
MISC
書籍等出版物
- 팬데믹 이후 한국어 교육의 새로운 도전과 모색尹秀美; 小島大輝 (担当:共著範囲:한국어 강조 정도 부사의 사용 양상 대학생-구어 코퍼스를 바탕으로-)공앤박 2023年06月
- 유럽 한국어 교육의 오늘과 내일小島大輝 (担当:分担執筆範囲:동영상 제작을 통한 협동 학습 -초급 한국어 교육에서의 실천)공앤박 출판사 2021年10月
- オンライン授業の地平―2020年度の実践報告―小島大輝 (担当:分担執筆範囲:近畿大学文芸学部「韓国語総合 2(再)」(2 年生以上) 授業実践報告)雷音学術出版 2021年04月
- ロールプレイで学ぶ韓国語 初級から中級へ睦宗均; 須賀井義教; 小島大輝 (担当:共著範囲:)白水社 2019年02月
- 九州大学発韓国学の展望―東アジア共通課題解決にチャレンジする―小島大輝 (担当:分担執筆範囲:pp.187-204, 日本語と韓国語における感覚形容詞の対照語彙論的分析―「寒い」と「춥다」による連体修飾の対応関係を中心に―)花書院 2013年
共同研究・競争的資金等の研究課題
- 日本学術振興会:科学研究費助成事業研究期間 : 2021年04月 -2025年03月代表者 : 金 庚芬; 尹 秀美; 松崎 真日; 小島 大輝本研究は、会話管理能力の育成を目指す韓国語教育のために、これまで行ってきた会話分析により得られた日韓の異同を活かし、日本語を母語とする学習者が会話管理の面で困難に感じる点を明らかにする。また、それを基にした会話教材の開発および教授法を考案・実践し、その教育効果を検証することを目的とする。そのために、研究1年目の2021年度は、教材試案の基になる基本会話モデルを作成するために、日韓会話コーパス(日常会話800分)を「会話の流れ&管理」の観点から、項目別に分析を行った。その結果、場面・状況別の会話者の役割、会話の自然さと文法の正しさのずれ、文末表現の仕方、副詞や感情表現の使用頻度、言語行動などにおいて、日韓の違いがあることを示すことができた。 それを踏まえて、基本会話モデルを作成するにあたって、①1対1と1対多数、②フォーマルとインフォーマル、③初対面と友人、④持続性と一回性という観点を設定し、大学生を対象とした10場面を提案することができた。具体的には、インフォーマル場面として、①買い物でのアドバイス、②相手の行動についてのコメント、③韓国文化・日本文化、④好きな歌手のコンサート・ドラマ鑑賞、⑤留学・卒業後の計画、フォーマル場面として、⑥課題・発表準備について、⑦先生と学生の会話、⑧発表の司会と討論、⑨交換留学選考の面接、⑩海外からの訪問者へのキャンパスツアー場面である。 今後は、各場面での会話文作成と音声録音作業、学習目標と狙いをまとめた教材試案及び教案の作成を行う予定である。
- 日本学術振興会:科学研究費助成事業 若手研究研究期間 : 2018年04月 -2021年03月代表者 : 小島 大輝本研究は,韓国語母語話者及び日本語を母語とする韓国語学習者を対象に,それぞれメールを作成するタスクを課し,得られたデータを電子テキスト化したタスク別書き言葉コーパスを構築するとともに,韓国語母語話者と学習者の両データを比較・分析することで,特定のメールがどのような表現・語彙によって書かれるのか,その実態を明らかにしつつ,より高度な言語運用を可能とするための韓国語教育への基礎的資料の提供に資することを目的としている. 今年度は,日本国内での調査を主に行った.調査では,日本国内の大学に留学している韓国語母語話者に調査への協力を依頼し,調査協力者らに対して6つの依頼メールタスクを課すことでデータを収集した.調査協力者がメールを作成する際にはノートパソコンを用い,こちらであらかじめ作成しておいたテンプレートに直接入力するというかたちをとった.得られた電子データは分析に用いるために,個人に関わる情報などはすべて加工し,調査協力者が特定されないようにする作業を行った.今のところ,得られたデータは日本語教育分野における研究を参考にしながら,メールの展開をはじめ,韓国語母語話者が書くメールにはどのような機能的要素が用いられているのか,そして,依頼する際に用いられている表現と語彙にはどのような特徴があるのか,などを中心に調べている.また,依頼をする際に文中で共起しやすい語が何であるかを,テキストマイニングによって記述することを試みている.これにより,特定の動詞と語尾だけでなく,共起しやすい副詞なども徐々に明らかになりつつある.
- 文部科学省:科学研究費補助金(挑戦的萌芽研究)研究期間 : 2015年 -2017年代表者 : 小島 大輝本研究は,韓国語の助詞連続に関する問題を扱うものである.韓国語においては,しばしば処格助詞と主格助詞との連続が確認できる.このような助詞連続の適格性は研究者によって見解が分かれる.本研究では,韓国語の助詞連続が韓国語母語話者及び日本人学習者にどの程度許容されるかについて,実験的手法を用いて検証した.その結果,当該助詞連続は韓国語母語話者の間で高い許容度を有することが示唆された.