桒原 丈和(クワバラ タケカズ)
文芸学部 文学科日本文学専攻 | 教授 |
Last Updated :2024/12/24
■教員コメント
コメント
日本の明治時代以降の小説や評論について、掲載された雑誌・新聞といったメディアとの関係も含めて研究しています。学生の頃から現在まで持続的に研究し続けている作家は大江健三郎です。
■研究者基本情報
J-Global ID
プロフィール
日本の近代の小説や批評についての研究を行っており、大学では近代文学史の講義を担当しています。他にメディアや出版についての講義も担当しており、そちらについても関心は強く持っています。
研究キーワード
- 制度 メディア 芸術 文学 Literature Fine art Media
現在の研究分野(キーワード)
日本の明治時代以降の小説や評論について、掲載された雑誌・新聞といったメディアとの関係も含めて研究しています。学生の頃から現在まで持続的に研究し続けている作家は大江健三郎です。
■研究活動情報
論文
- 大江健三郎「ピンチランナー調書」論―三島由紀夫「美しい星」のパロディとして読む―桒原 丈和文学・芸術・文化 35 2 1 - 18 2024年03月 [査読有り]
- 「浮城物語」論争以前の内田魯庵・石橋忍月の小説・評論について桒原 丈和文学・芸術・文化 33 1 75 - 92 2021年08月
- 大江健三郎『燃えあがる緑の木』について―1989~90年の天皇代替わり儀式との関連から―桒原 丈和渾沌 17 29 - 49 2020年08月
- 自然主義の小説と通俗性―排除される佳人―桒原 丈和文学・芸術・文化 30 1 1 - 20 2018年09月
- 大西巨人の小説における感覚表現について桒原 丈和近畿大学大学院総合文化研究科紀要 渾沌 14 29 - 48 2017年07月
- 桒原 丈和近畿大学文芸学部論集 文学・芸術・文化 27 2 20(151) - 1(170) 近畿大学文芸学部 2016年03月
- 論じたくてしかたのないあなたへ―マンガ論の過去と現在―桒原丈和近畿大学日本語・日本文学 9 3 - 14 2007年
- 桒原丈和混沌(近畿大学文芸学研究科紀要) 4 63 - 75 近畿大学大学院文芸学研究科 2007年
- 軍隊と身体―「挟み撃ち」あるいは「神聖喜劇」―桒原丈和近畿大学日本語・日本文学 8 43 - 59 2006年
- メディアとしての小説―一八九〇年の「報知異聞浮城物語」―桒原丈和近畿大学日本語・日本文学 7 28 - 42 2005年
- エンサイクロペディアとしての小説―幸田露伴と「浮城物語」論争―桒原丈和近畿大学日本語・日本文学 6 51 - 65 2004年
- リアリズムへの悪意―現実と小説の(無)関係―桒原丈和近畿大学日本語・日本文学 4 69 - 82 2002年
- 桒原丈和近畿大学日本語・日本文学 3 3 13 - 26 近畿大学 2001年
- 「憂鬱妄想狂」の「一人角力」「善蔵を思ふ」論桒原 丈和太宰治研究 6 44 - 56 1999年 [招待有り]
MISC
書籍等出版物
共同研究・競争的資金等の研究課題
- 日本学術振興会:科学研究費助成事業研究期間 : 2005年 -2006年代表者 : 山下 雅之; 桑原 丈和; 前田 益尚まず平成17年度には、夏期休暇を利用してフランスとベルギーでマンガ文化の中心をなすと考えられる都市、アングレームとブリュッセルを訪れた。アングレームでは国立マンガセンターで展示資料の閲覧と蔵書資料の検索、調査を行った。またアングレームは町全体のあちこちの壁面に有名なマンガキャラクターが描かれているので写真撮影を行った。ブリュッセルでは、マンガセンターを訪れ、展示されているマンガ史に関する資料を閲覧し、図書館の蔵書を調査した。また市内各所にある書店、古書店を訪れ、マンガの資料収集に当たった。このほかパリなどを中心に書店、古書店を訪れ、マンガの資料を収集した。平成18年1月にはアングレームで行われた国際マンガフェスティバルを視察し、多くのマンガ出版社や作家、雑誌社などのブースを訪れマンガ資料を収集するとともに、関係者にインタビューを行って、マンガ界の現状についての意見交換を行った。 平成18年の夏季休暇を利用し、おもにパリで資料の収集に当たった。マンガ専門の書店や古書店で、どのようなものに人気があるか、最近の流れとしてとりわけ人気の高い日本マンガの翻訳の状況などを、実際に書店の店頭で数多く触れることができた。また8月末には南フランスのソリエスヴィルで毎年行われているマンガフェスティバルに参加することができた。小規模ながらも、バカンスシーズンに行われる催しで、地元の人々を中心に熱心なマンガ好きの人たちが集まるイベントを肌で体験することができた。平成19年1月末には、アングレームのマンガフェスティバルに参加した。今年の傾向としては、日本マンガを始めますます輸入が増加する海外のマンガに関心が高まっており、今年のマンガ大賞にはアルゼンチンのマンガ家、そして単行本に与えられる賞には、日本の水木しげるが選ばれた。こうしたことから、これまでの伝統あるフランスのバンデシネに対する危機感も叫ばれるようになり、そうしたテーマのシンポジウムに参加して、現場の出版社や批評家などの生の声に接することができた。 さらにアングレームの国立マンガ研究所の学芸員に会って話をすることにより、これから相互に交流を深めながら研究を進める足場を作ることができ、たいへん有意義であった。 日本マンガ批評の現状については、本研究組織のメンバーが研究を行い、フランスのマンガについての研究と比較をするため、研究会を数度開催した。この結果、それぞれの発展プロセスの違いから、日本のマンガとフランスのマンガには、いろいろな興味深い差異があることが明らかにできた。 なお17年度研究分担者として参加した前田は、平成18年4月から2年を要する病気療養のため休職したので、研究の継続を断念し成果報告も不可能となった。
- 日本近代の諸言説の枠組みに関する研究
- 日本近代文学に関する研究
- Study on Frame of Japanese Modern Discourse
- Study on Japanese Modern Literature