日本学術振興会:科学研究費助成事業
研究期間 : 2015年04月 -2020年03月
代表者 : 蘭 由岐子; 山田 富秋; 坂田 勝彦; 中村 文哉; 廣川 和花; 田中 キャサリン; 西尾 雄志; 石居 人也; 荒井 裕樹; 井上 清美
本研究では、現在を、「加害-被害」の関係性をもった関与者相互の「和解」を展望する「和解の時代」ととらえ、あらたな歴史的事実の掘り起こし、資料整理、関与者の語りや文献に基づく「糾弾の歴史」とは異なる歴史の再構成を目指した。主な成果は、『国立駿河療養所自治会所蔵資料目録』の作成、近代日本のハンセン病の歴史に関するあらたな知見と記述、戦後のハンセン病療養所入所者の運動、ハンセン病をめぐる記憶の継承をめぐる検討、ハンセン病文学とそれを手がかりにした継承実践である。