石原 肇
大阪産業大学人間環境論集 15 159 - 166 大阪産業大学 2016年03月
本稿では,愛知県の全域を研究対象地域とし,公園,農地,森林を都市における緑地構成要素として捉え,それらの変化の地域特性を把握した。愛知県全域の傾向をみると,1970年から2010年にかけて,森林面積は減少しているものの,農地面積の減少と比べ大きくはなく,公園面積が増大しているものの,農地面積の減少を補うには至っていない。このため,緑地率は一部の地域を除き全体的に低下傾向にあり,名古屋市とそれに比較的近い地域で特に顕著である。