矢澤 知行(ヤザワ トモユキ)

国際学部 国際学科 グローバル専攻教授

Last Updated :2024/07/20

■教員コメント

コメント

前近代の中国と中央ユーラシアの歴史、とりわけ13~14世紀のモンゴル帝国とその時期の中国の政治・経済・社会について研究しています。

■研究者基本情報

学位

  • 文学修士(東京大学)
  • 博士(文学)(東京大学)

研究キーワード

  • 巡礼   四国遍路   両浙地域   モンゴル   宋元時代   大元ウルス   元朝史   モンゴル時代   Yeke Mongol ulus   History of YUAN Dynasty   Mongol period   

現在の研究分野(キーワード)

前近代の中国と中央ユーラシアの歴史、とりわけ13~14世紀のモンゴル帝国とその時期の中国の政治・経済・社会について研究しています。

研究分野

  • 人文・社会 / アジア史、アフリカ史
  • 人文・社会 / 日本史
  • 人文・社会 / 史学一般

■経歴

経歴

  • 2016年04月 - 現在  近畿大学国際学部教授
  • 2014年04月 - 2016年03月  愛媛大学教育学部教授
  • 2002年07月 - 2014年03月  愛媛大学教育学部准教授
  • 1998年04月 - 2002年06月  愛媛大学教育学部専任講師

学歴

  • 1991年04月 - 1998年03月   東京大学   人文社会科学研究科   アジア文化研究
  •         - 1997年   東京大学   Graduate School, Division of Humanities and Social Sciences
  • 1987年04月 - 1991年03月   東京大学   文学部   東洋史学
  •         - 1991年   東京大学   Faculty of Literature

■研究活動情報

論文

MISC

書籍等出版物

  • 論点・東洋史学
    吉澤誠一郎監修 (担当:分担執筆範囲:pp.116-117)ミネルヴァ書房 2022年01月
  • 元朝の歴史
    矢澤知行 (担当:分担執筆範囲:元代の水運と海運 華北と江南はいかにして結びつけられたか)勉誠出版 2021年06月
  • 外交史料から十~十四世紀を探る
    矢澤 知行 (担当:共著範囲:元末地方政権による「外交」の展開)汲古書院 2013年12月
  • 四国遍路と世界の巡礼の諸相
    矢澤 知行 (担当:共著範囲:モンゴル時代の中国における祭祀と巡礼 -「官」と「民」のはざまに見えるもの-)岩田書院 2013年10月
  • 歴史の資料を読む
    矢澤 知行 (担当:共著範囲:前近代中国の伝記資料を読む -元末明初の方国珍を題材として-)創風社出版 2013年03月
  • 世界史史料 4 東アジア・内陸アジア・東南アジアⅡ
    岩波書店 2010年
  • 歴史と文学の資料を読む
    矢澤 知行 (担当:共著範囲:モンゴル時代中国の蒙漢合璧碑刻史料を読む)創風社出版 2008年12月
  • 四国遍路と世界の巡礼
    矢澤 知行 (担当:共著範囲:モンゴル時代の巡礼旅行者たち)法蔵館 2007年05月
  • 近代愛媛の新群像 愛媛大学蔵「世紀堂文庫」の世界
    矢澤 知行 (担当:共著範囲:髑髏印と安重根の書 -菱田と蘆花の「死」と「生」-,菱田正基と水野広徳)シード書房 2006年01月
  • モンゴル時代の兵站政策に関する研究
    Book Parkライブラリー 2004年
  • アメリカ帝国と多文化社会の間
    矢澤 知行 (担当:共著範囲:アメリカ帝国と多文化社会の間)開文社出版 2003年12月

所属学協会

  • 日本モンゴル学会   内陸アジア史学会   歴史学研究会   史学会   

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2022年04月 -2025年03月 
    代表者 : 矢澤 知行
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2019年04月 -2023年03月 
    代表者 : 矢澤 知行
     
    本研究の目的は,元代の中後期の両浙地域における産業の多様化の実態とそれに関わった新興商人の具体像を探ることにより,モンゴル政権下の江南における社会経済の動態を分析するとともに,宋代や明清代の江南地域との連続性あるいは質的相違を明らかにし,この時代の持つユーラシア世界史上の意義を考察することである。 3年目にあたる2021年度は,本来ならば,それまでの研究を総括し,モンゴル政権による江南経済支配の特質やユーラシア世界史上の意義,元代と宋代・明清代との連続性といった学術的課題を明らかにしたうえで,本研究を元末明初の政治経済社会に関する従来の研究と関連づける作業を行う予定であった。しかし実際には,研究計画全体の中では第二段階にあたる2020年度分の課題の一部,崑山と太倉を中心とする海運業,慶元(寧波) を中心とする海上貿易について,若干の研究の上積みをしつつ,研究総括の内容の一部を公表するにとどまった。 具体的には,元代中後期における産業の中でも漕運や海上貿易など水上交通に関する研究を行い,その成果を研究論文「宋元代の海運ーその役割・変遷はいかなるものだったか」(吉澤誠一郎他編『論点・東洋史学』ミネルヴァ書房,2022年)としてまとめた。同論文では,大運河と外洋航行の海運の関係,宋元代における大運河・海運の発展とその歴史的意義,海運の位置づけと東アジア海域交流圏の広がりについて,それぞれ論を展開した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2015年04月 -2018年03月 
    代表者 : 矢澤 知行
     
    本研究では,元代中後期の江南地域における官僚群の動向を精査することにより,モンゴル政権による社会経済政策の変遷と地農商諸勢力の伸張についての具体像を解明することができた。 とくに,平江城(現蘇州)において宗教文化施設の造営修築事業が当時活発化していたことを指摘するとともに,その背景に江南の文人官僚や富民の積極的な関与があったこと,また,平江を中心に活動した文人官僚鄭元祐と,当時の農商諸勢力の代表格ともいえる昆山の顧瑛の事績を分析することにより,彼らと元末浙西の張士誠政権との関係の一端などを明らかにした。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2013年04月 -2017年03月 
    代表者 : 寺内 浩; 河合 眞澄; 長谷川 賢二; 大稔 哲也; 西 耕生; 小幡 尚; 弘末 雅士; モートン 常慈; 松永 友和; 大石 雅章; 胡 光; 石川 重雄; 小嶋 博巳; 関 哲行; 竹川 郁雄; 矢澤 知行; 町田 哲; 稲田 道彦; 川岡 勉; 浅川 泰宏; 高橋 弘臣; 菅谷 成子; 吉田 正広; 加藤 好文; 神楽岡 幼子; 青木 亮人; 中川 未来; 内田 九州男; 山川 廣司; 今村 賢司; 井上 淳; 上野 進; 松岡 明子; 三好 賢子; 御厨 義道; 岡本 桂典
     
    51番札所石手寺、52番札所太山寺などで資料調査を行い、多くの未発見の文書等を整理し、報告書にまとめた。衛門三郎伝説は本来的には石手寺における熊野信仰の由来譚であり、弘法大師信仰にもとづくものではなかったことなど、多くの新しい事実を明らかにした。また、国内外の他の巡礼との比較研究を行い、四国遍路は権力や教団の関与がなく、一般人が主体の巡礼であることを解明した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2012年04月 -2015年03月 
    代表者 : 矢澤 知行
     
    本研究では,元代の中後期の両淮・両浙地域において漕運や塩の流通に関与した商人集団や官僚の動向を追うことにより,当時の社会経済の具体像の一端を解明することができた。元代の主要人物約11,000名に関する諸データを入力して「元人総合DB」を試作し,これに基づいて,両淮・両浙地域において塩政に携わっていた54名からなる官僚群を抽出し,彼らの動向に焦点を当て,その動態を分析した。その結果,同地における塩政の展開に,①1290~1300年代,②1330~40年代という二つの緩やかな画期が見られ,②の時期の江南地域において農商諸勢力の伸張が看取される点などを明らかにした。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2007年 -2009年 
    代表者 : 内田 九州男; 竹川 郁雄; 寺内 浩; 山川 広司; 加藤 好文; 川岡 勉; 加藤 国安; 小嶋 博巳; 河合 真澄; 関 哲行; 弘末 雅士; 稲田 道彦; 大稔 哲也; 野崎 賢也; 伊地知 紀子; 松原 弘宣; 西 耕生; 田村 憲治; 神楽岡 幼子; 黒木 幹夫; 菅谷 成子; 若江 賢三; 藤田 勝久; 高橋 弘臣; 吉田 正広; 木下 卓; 矢澤 知行; 岡村 茂; 石川 重雄
     
    シンポジウム・研究集会を3年開き31本の報告を実現、各発表は報告書に掲載した。巡礼の諸相の解明では、日本の四国遍路、熊野参詣、西国巡礼、海外では10巡礼地を調査し、キリスト教世界(古代東部地中海、中世ヨーロッパ、スペイン中近世、イギリス中世・現代)、古代ギリシア、アジア(中国中世、韓国現代、モンゴル中世、エジプト中世、ジャワ中世)の巡礼で実施。国際比較では、日本の巡礼とキリスト教巡礼での共通性は中近世では来世での霊的救済と現世利益の実現を願うことであることを示した。
  • 日本学術振興会:科学研究費助成事業
    研究期間 : 2005年 -2009年 
    代表者 : 遠藤 隆俊; 大櫛 敦弘; 高橋 俊; 高橋 弘臣; 矢澤 知行; ボヤン デルゲル; 徐 仁範; 苗 書梅
     
    本研究は日記および文集を用いて、宋元時代における東アジア交流の実態および寧波をはじめとする両浙地域の社会、経済問題を解明することを目的とした。併せて日記や文集の史料性について、比較史の視点から考察を加えた。宋元時代の両浙地域は東アジアの国際交流において重要な位置を占めていたのみならず、中国においては経済の先進地帯でもあった。本研究ではまず日本僧や高麗僧が書き残した日記や文集、宋元地方志、石刻資料などを用いて、外国僧の入宋に関する問題を解明するとともに、寧波、紹興、臨安など都市を結節点とする両浙社会の構造や流通の問題を明らかにした。またこの地域に隣接する江北や安徽、河南地区の実態を解明することにより、両浙地域のネットワーク形成およびそれと東アジア海域交流との関係を考察した。
  • モンゴル時代史研究
  • Studies on the Mongol period.

その他のリンク